☆一昨日は、魅力的だが趣味に合わない「いい女」たちの映画『NINE』を観たが、
昨日は『プリキュア』の公開日で・・・、映画館のロビーには幼女たちがひしめいている筈だ。
さすがの私も、『プリキュア』を観る男気(おとこぎ)こそはないが、喜び勇んで、『ダレン・シャン』を観に行く。
すると、ロビーには可愛いのがいっぱいいた。
ちいちゃくて、丸くて、健気で、おしゃまで、おませな幼女たちが、プリキュアグッズを持ってニコニコしていた。
私は、生きるパワーを回復した^^
◇
さて、『ダレン・シャン』だが、非常に面白かった。
タイトルバックのアニメーションのブラックな味わいが良くて、その世界観にスルリと入って行けた。
そして、内容も、ダーク・・・、友人の危機に、ダレンはヴァンパイアと契約し、ハーフヴァンパイアになることで友人を助けるのだが、それによって、家族と別れなくてはならない。
そこには、ゆくゆくの断絶があり、それは物語に暗い影を落とすはずなのだが、この作品は、なぜか、ダークでありつつも、POPで明るいのである。
その明るさは、軽さではなく、物語の妙な味わいになっている。
◇
ダレンが、町に来た奇怪なフリークスのサーカスを観に行くことから物語が流れるのだが、
このサーカス、それ単体でも、楽しめる。
出てくる奇形たちは気持ち悪いのだが、同時に気持ち悪くない。
今後のダレンの家族となるものの紹介も兼ねているという、なかなかうまい展開だ。
渡辺謙が、サーカスの団長トールマンを嬉々として演じており、この役者の芸域の広さを感じさせてくれる。
ちなみに、私は吹き替え版で見たのだが、渡辺謙の吹き替えが妙にうまいので、声優があてていると思っていたのだが、エンドロールで本人があてていることが分かり、驚いた。
◇
この作品には、隠れた「意図」として、<また別の価値観の創造>があるのを、上記の内容から理解して欲しい。
ダレンをヴァンパイアに誘う者としてクレプスリー(ジョン・C・ライリー)がいて、この人物は初見、ビル・マーレィみたいな無骨な顔に、髪の毛がぼさぼさで頭でっかちに見えるという、ウィリアム・デフォー演じる仲間のヴァンパイアのチョビヒゲ同様、いまいち格好悪い外見なのだが、物語の進行とともに、とても頼りになる格好いい存在へと、見る者の意識を変えてくれる。
それは、数々のフリークが、愛すべき存在であることと同様だ。
後半になって出てくるヒロインみたいな女の子も、なんか、モッタリした外見だが、その特性(猿っ娘)が分かると、「ああ、だったら、この子が適役だ!」と合点がいき、フリークサーカスに厄介になるダレンが、その猿娘を魅力的に見えるのも納得できるのだ。
つまり、この作品は、はじめに役者ありきでなく、はじめに物語ありきで作られている。
そんな作り手の姿勢が、この作品にリアリティを生んでいる。
例外は、ダレンの外見の格好良さだが、特に問題なし。
そして、おそらく、ダレンのシリーズ通しての好敵手となる親友のスティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)だが、その顔が、いかにも我が強そうで役柄に合っている。
◇
ヴァンパイアの敵対種族として、ヴァンパニーズがいるのだが、
このネーミング・・・、私には、黄色人種(ジャパニーズ・チャイニーズ・タイワニーズ)を野蛮としてバカにした呼称のような気もしている。
◇
・・・最後に、ダレンの妹(モーガン・セイラー)役が、なかなかの「愛少女」だったことを付記しておく。
(2010/03/21)
昨日は『プリキュア』の公開日で・・・、映画館のロビーには幼女たちがひしめいている筈だ。
さすがの私も、『プリキュア』を観る男気(おとこぎ)こそはないが、喜び勇んで、『ダレン・シャン』を観に行く。
すると、ロビーには可愛いのがいっぱいいた。
ちいちゃくて、丸くて、健気で、おしゃまで、おませな幼女たちが、プリキュアグッズを持ってニコニコしていた。
私は、生きるパワーを回復した^^
◇
さて、『ダレン・シャン』だが、非常に面白かった。
タイトルバックのアニメーションのブラックな味わいが良くて、その世界観にスルリと入って行けた。
そして、内容も、ダーク・・・、友人の危機に、ダレンはヴァンパイアと契約し、ハーフヴァンパイアになることで友人を助けるのだが、それによって、家族と別れなくてはならない。
そこには、ゆくゆくの断絶があり、それは物語に暗い影を落とすはずなのだが、この作品は、なぜか、ダークでありつつも、POPで明るいのである。
その明るさは、軽さではなく、物語の妙な味わいになっている。
◇
ダレンが、町に来た奇怪なフリークスのサーカスを観に行くことから物語が流れるのだが、
このサーカス、それ単体でも、楽しめる。
出てくる奇形たちは気持ち悪いのだが、同時に気持ち悪くない。
今後のダレンの家族となるものの紹介も兼ねているという、なかなかうまい展開だ。
渡辺謙が、サーカスの団長トールマンを嬉々として演じており、この役者の芸域の広さを感じさせてくれる。
ちなみに、私は吹き替え版で見たのだが、渡辺謙の吹き替えが妙にうまいので、声優があてていると思っていたのだが、エンドロールで本人があてていることが分かり、驚いた。
◇
この作品には、隠れた「意図」として、<また別の価値観の創造>があるのを、上記の内容から理解して欲しい。
ダレンをヴァンパイアに誘う者としてクレプスリー(ジョン・C・ライリー)がいて、この人物は初見、ビル・マーレィみたいな無骨な顔に、髪の毛がぼさぼさで頭でっかちに見えるという、ウィリアム・デフォー演じる仲間のヴァンパイアのチョビヒゲ同様、いまいち格好悪い外見なのだが、物語の進行とともに、とても頼りになる格好いい存在へと、見る者の意識を変えてくれる。
それは、数々のフリークが、愛すべき存在であることと同様だ。
後半になって出てくるヒロインみたいな女の子も、なんか、モッタリした外見だが、その特性(猿っ娘)が分かると、「ああ、だったら、この子が適役だ!」と合点がいき、フリークサーカスに厄介になるダレンが、その猿娘を魅力的に見えるのも納得できるのだ。
つまり、この作品は、はじめに役者ありきでなく、はじめに物語ありきで作られている。
そんな作り手の姿勢が、この作品にリアリティを生んでいる。
例外は、ダレンの外見の格好良さだが、特に問題なし。
そして、おそらく、ダレンのシリーズ通しての好敵手となる親友のスティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)だが、その顔が、いかにも我が強そうで役柄に合っている。
◇
ヴァンパイアの敵対種族として、ヴァンパニーズがいるのだが、
このネーミング・・・、私には、黄色人種(ジャパニーズ・チャイニーズ・タイワニーズ)を野蛮としてバカにした呼称のような気もしている。
◇
・・・最後に、ダレンの妹(モーガン・セイラー)役が、なかなかの「愛少女」だったことを付記しておく。
(2010/03/21)
続編期待ですが、興収からは厳しいので、
変り者のプロデューサーの出現期待です。
「パーシー・ジャクソン」よりはずっとおもしろかった。
これ見た後に『パーシー・ジャクソン』を思い出すと、えらく大味だったなあと思うのです。
まあ、『エラゴン』ほどじゃあないですが。
『ダレン・シャン』>>『パーシー』>>『エラゴン』
そうですか、興行収入悪いのですか・・・、余裕で続編と思っていたのですが・・・。
日本人的には渡辺謙さんがこんなに重要な役をもらっているだけに、そして物語的にも続編は見たいのですが…。KGRさんも仰っている通り、3200万ドル程度の興行収入だと厳しいでしょうね…^^;
ヘルボーイの魅力と近しいものを感じるのですが如何か?
この作品は、続きが気になります。
クレプスリーも、もう一癖くらい持ってそうですもんね。
まあ、シリーズがボツになったら、原作を読むしかないのですが・・・^^;
だから、私はこの作品のヒロインは、最初に「猿ありき」なのだと思っているのです^^;
クモつながりで、『スパイダーマン』のヒロインも、そのブスさで物議を醸したものじゃないですか^^;