『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『スター・トレック』を観た]

2009-05-29 23:48:00 | 物語の感想

☆昨夜、仕事の後でレイトショーにて『BABY BABY BABY!』(クリック!)を観て、未明にかけてレビューをエントリー・・・、

 そして、今朝早起きし、遅番の仕事だったので、その前にモーニングショーで『スター・トレック』を観てきました。

 ・・・で、帰宅して、明日は早番で5時起きなのに、こうして感想を書いている次第です^^

 でも、苦じゃない。

 やっぱ、映画は楽しい^^

 J・J・エイブラムス監督版の『スター・トレック』…、正統派の<スペース・オペラ>を堪能できて、いや、良かった。

   ◇

 ・・・やはり、どんなに素晴らしい過去の作品でも、技術的な問題で、今見直すと「ちゃちい」点もある。

 そこを最新の技術で取り直して欲しい、と言う欲求は尽きない。

 だが、リメイクされると、往々にして頓珍漢な不純物が付け加えられてシラけてしまうことが多々ある。

 今回、「スター・トレック」サーガの原初の部分(ビギニング)を撮ったJ・J・エイブラムス監督には、そんな無粋はなかった。

 「スター・トレック」に限らず、ヒーロー物語のオーソドックスな部分をけれんなく描いていた。

 例えば、格闘シーン、そのパンチには血が通っていた。

 理論家の人物(スポック)の表情をクリアーに画面に映し出し、その「感情」の変化を鮮明に見せていた。

 「いかにも」悪役然とした敵宇宙船を大胆に堂々とリアリティをもって映し出していた。

 最新の撮影技術で、「いかにも」や「あやふや」といったものを廃し、オーソドックスな部分をちゃんとオーソドックスに見せてくれていたのだ。

 オープニングは、後にエンタープライズ号の艦長として歴史に名を残すカークの生誕の場を描くのだが、

 その、やはり船長に抜擢された父親に、生まれたばかりの息子と800人の乗員を守るため、敵に単身で特攻させている。

 実に熱いエピソードである。

 オープニングに過ぎないのに、『さらば宇宙戦艦ヤマト』のクライマックスを見せられるのである。

 『自己犠牲』は欧米人の精神性にはあまりないようだが、近年、『インディペンデンス・デイ』や『アルマゲドン』など、時おり見られる。

 私は、先の大戦や、芸術作品を通し、徐々に、日本人の精神性がアメリカ人の心を打ったのだと考えている。

 特に、このJ・J・エイブラムス監督には、日本文化に対してのリスペクトが感じられるのだが・・・。

   ◇

 作り手のうまさは、物語の進行とともに、トレッキー(シリーズの熱狂的なファン)をもうならせよう。

 お馴染みのメンバーが、次々と仲間になっていく様などたまらないだろう。

 では、「スター・トレック」の斬新さってのはどこにあるんだろう。

 転送装置? ワープ? 時間旅行?

 この作品を見る前、トレッキーが一番恐れていたのは、おそらく、これまでの作品がないがしろにされることだと思う。

 しかし、時間旅行をうまく物語に組み込み、未来からの訪問者が過去に与える影響によって、これまでの「スター・トレック」と異なる物語が展開していることが明らかにされる。

 つまり、逃げとしての「パラレル・ワールド」ではなく、時間のパラドックス「込み」の、多元宇宙論としての物語展開なのである。

 トレッキーは喜んだと思う。

 時間軸は違うけど、超時間軸においては、これまでの「スター・トレック」と繋がっているからだ。

 また、時間旅行は、シリーズの辻褄合わせだけでなく、今回の敵・ロミュラン人・ネロの悲劇と絡む。

 ただ、そのロミュラン種族の悲劇を、あまり強調させなかったり、

 その悲劇を生み出した、とあるバルカン人の大きな悲劇を、さっぱりと描いていることさえも「スター・トレック」的なのである^^;

 もっとも、バルカン人の特性として感情を表に出さない、があるので、さっぱりに見えるのはしょうがないか?

 でも、ロミュラン人の悲劇を、エンタープライズ号のみんなが、少しでも我がことのように考えないのが、いかにもエゴ大国アメリカ的能天気さではある^^;

 ・・・うーん、ただ、そのような描写をはしょっているだけなのかもしれないな。

 そこが、この作品の短所でもある。

 カークが、あまりにも屈託なく(挫折エピソードをはしょって^^;)、艦長にのぼり詰めてしまうのである。

 その、士官候補生の集う宇宙船に乗り込むに至る経緯や、

 まさに乗り込むときのお気楽さ、

 軍機違反で謹慎させられていたのに、親友のドクター・マッコイの、あまり観ている者が納得できないような機転でエンタープライズ号に乗船するところや、

 また、エンタープライズ号が、ネロの罠の内にあることを、自分の艦長の素養としての「知恵」でなく、単なる経験で主張するところなど、ご都合主義と言われてもしょうがないだろう。

 カークの個性も、とてもストレートである。

 つまり、「一枚目」の男である^^;

 最近の主人公では珍しい屈折のなさである。

 演じたクリス・パインも、正統派の容姿である。

 気になる女を、リーダー争いに負けたスポックに奪われる挫折さえも、所詮は物語の彩りだ^^;

   ◇

 オオッ! と、うならせられたのが、捕えられたエンタープライズ号の前艦長にネルが自白剤として使う「虫」である。

 これ、これまでのシリーズで見たことがある。

 子供の頃、子供ながらに、現実的には気持ち悪く感じて、物語的にはダサく感じていた。

 それが、この「スター・トレック」最新版に採用されていることに、これまでのシリーズを大事に思う気持ちが伝ってきて良かった。

 また、雪の惑星では、猪突猛進の牛みたいなモンスターが出てきて、そのスピード感に感心したのだが、そいつが新たに現れたモンスターに喰われてしまうので、驚いた。

 そして、その新手のモンスターが、J・J・エイブラムス監督の前作『クローバー・フィールド』の怪獣に似ていたので嬉しかった。

   ◇

 ・・・しかし、USSエンタープライズ号は美しいですな。

                            (2009/05/29)


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6 コメント

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期待できそうです (もののふ(trekky))
2009-05-30 14:11:18
しっかり拝見しました。
有名な「コバヤシマル」テストクリアも盛り込んであるそうですね。
いやぁ楽しみです。
再来週から東京ですので、マリオンあたりで観てきます。

ところで、新宿ピカデリーは綺麗でしたが、入場後、各シアターへ行くのにエスカレーター・オンリーは一寸いただけないなぁと思いました。前が動かないとイラーっとくる質なので。
まぁM&Mチョコ貰ったから良しとします。

>おお! 時おり登場してくれると、忘れられていなかったんだと嬉しくなりますよ(^O^)/

忘れるなんてとんでも無いですよ。
最近はブログを更新しませんが、巡回だけは欠かしておりませんです、ハイ。
これからも楽しみにしております。

ではまた。
エンゲージ!!!
こんにちは♪ (SOAR)
2009-05-30 17:43:45
オープニングにして「さらば宇宙戦艦ヤマト」のクライマックス。私もあのシーンに「さらば」が思い浮かびました!
自己犠牲と同時に新しい命が誕生というのも、よくあるパターンですがやっぱり胸にくるものがありましたね。
TBありがとうございます。 (KGR)
2009-05-30 20:27:04
全体にはとてもよかったのですが、
若干不満の残る部分も。
(全体に良いだけに粗捜ししてしまう面も)

ロミュラン人の悲劇を考えないのがエゴ大陸
あのシーンは、
「降伏しろ。」
「やだよーん、死んだ方がまし。」
「あっそ、じゃぶち殺せーっ。」
に見えました。

無理でも助けろよ、と言うか、
事件の真相を明らかにせんといかんでしょ、
それでこそ慈悲深いカーク船長なのに。
御三方へ♪ (ミッドナイト・蘭)
2009-05-30 21:01:45
皆さんのコメントが下に消えてしまうのを遅らせるために、マルチレスで^^

 >>もののふさん
「コバヤシマル」テストって、シリーズでは有名なのですか!
私は、あのネーミングは、オリジナルだと思っていました。
マリオンですか?
大画面で、大勢の観客の盛り上がりの中で観るのが楽しいですね。
この作品、口コミでロングランしそうですね。
 >>M&Mチョコ
「チョコレート・ファイター」だからですか?
私も、『チョコレート・アンダーグラウンド』を観たときにでも頂きたかった^^
ケルヴィン号の前艦長が禿頭で、ピカード艦長みたくて良かったッス!

 >>SOARさんへ
 >>自己犠牲と同時に新しい命が誕生
やっぱ、定番の展開ってありますよね^^
もうそれだけで、あの赤ちゃんは「スペシャルな存在」って分かりますもの^^
それから、結構、異星人が着ぐるみそのものであるのが、意外に良かったです。

 >>KGRさんへ
 >>「降伏しろ。」
  「やだよーん、死んだ方がまし。」
  「あっそ、じゃぶち殺せーっ。」
私も、このシーンには、結構引きました。
クライマックスが、重力からの脱出になったので、気がそれましたが、全滅させて終わりだったならば、後味悪かったです。
おそらく、作り手は、他国の微妙に違った価値観の者が、あのシーンで「ドン引き」することなど考えもしていないんでしょうね。
カーク、笑顔で大虐殺ですもん^^

では、これからもよろしくお願いします^^
自白剤 (ぷちてん)
2009-05-31 22:42:51
こちらでレヴューを読んでいて思い出しました。
艦長の頭の中に、あの気持ち悪い虫(?)が残っているんじゃないかとそればかりが気になって~~。
あとになって、突然変なことを口走るんじゃないかとか・・・(笑)

ん??って思うことはあるけれども、楽しめた映画でした♪

ぷちてんさん♪ (ミッドナイト・蘭)
2009-05-31 23:46:22
私も、ぷちてんさんのレビューを読んで思い出したんですけど、かなりタカ派の内容の『宇宙の戦士』ですが、ハインラインは『夏への扉』と言う究極のロマンチック・ロリコン物も書いておりますよね。
これで、右翼はロリコンだと確信しました^^;

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