☆・・・[保守派オールスターズ、臨戦態勢に入るのか!(皇室典範改正論議に対し)](2011-12-02 23:59:37)で記したとおり、本日の産経新聞「正論」欄で、八木秀次・日本教育再生機構理事長が、即座に反攻してくれていますよ^^
・・・「なんで? なんで女性が天皇になっちゃいけないの?」と思う方もいると思いますが、
人類の歴史には、現代の唯物論的な尺度では測れない常識があるのです。
例えば、あなたが何者かに「神社の破壊」を命ぜられたとしましょう。
その者は「ただの木造建築に過ぎないじゃないか。さっさとやれ!」と言ってきます。
しかし、あなたは凄まじく躊躇・逡巡するでしょう。
その苦悩が、現代の唯物論的な尺度では測れない常識です・・・。
世の中には、不可侵の存在が多数ある。
そこに、国家の命運を掛けるような局面でもなく、安易な「言葉遊び」で突き進む「キチガイ沙汰」だけは避けたいものです。
【正論】高崎経済大学教授・八木秀次 女性宮家創設は荊の道の始まり (2011/12/06)
◇
では、前回からの続き。
批判もあるが、西山太吉氏が話された情報の数々は、非常に勉強になったことは確かだ。
少し羅列したい。
流れとしては、西山氏、沖縄からアメリカ軍に出て行って欲しく、現在の沖縄に米軍がいる必要のない理由及び、過去の理不尽を挙げていく。
・沖縄返還時の、アメリカへの諸費用の支払いは、3200万ドルとされていたが、
実際は、5000万ドルをはるかに超えている。
・その超過分は、五年間の間に、うまく予算に組み込んでいたが、6年目からそうもいかなくなり、
金丸が「思いやり予算」として打ち出した^^;
・沖縄返還時の、同盟変質によって、米軍は、朝鮮にも、ベトナムにも、事前協議なしで派兵がOKになってしまった。
これは、自主権の放棄だ。
・今回、米海軍のグアム移転費用をも出すことになり、それ自体もおかしい話であるが、
その費用の75%までも出すことになりそうだったが、最終的には58%とされた。
担当管轄は、その値下げに「ドヤ顔」だが、そもそもが米軍の「言い値」であるが故に(明細がない)、
最終的には、本来の75%の額になってしまうだろう・・・。
・グアムの道インフラなどの費用まで出してられるか!
・普天間から辺野古への米軍基地移転は、そもそも移転の代替地として名が挙がったわけではない。
アメリカ側は、沖縄で唯一30メートルの水深を誇る入り江を持つ辺野古を欲していた。
・30メートルの水深は、空母が停泊できるのだ。
・だから、前知事が15年の期限を言ったら、アメリカ側は強行に反発した。
新・永久基地にしたいのだ。
・現在、1万8000人いると言う兵隊も、アフガンに派遣されて半分といない。
それで、同盟国としての有事の際の抑止になり得るのか?
・米軍にとって、日本は金蔓でしかなく、多国籍演習などが許されない沖縄基地よりも、
グアムを米軍再編成のハブと考えている。
・保守派の言う「不安定な弧」の時代から、アメリカは、東南アジア覇権の道を模索している。
インドを含め考えると、中国などよりも多い人口の大マーケットだ。
・アメリカは、中東で、何も得ず大惨敗を喫し、矛先をアジアに変えた。
いつまでも、アメリカに追従し、アメリカのおこぼれに与かる時代ではない。
・にもかかわらず、日米同盟に政府が固執するのは、外務省や軍事担当者が、日米安保で食っているからだ。
・オバマが、広島に訪れると言うのを、藪中がやめさせやがった。
・もはや、核抑止力などは効果を発していない。
こんな感じかな?
◇
これらの情報は、保守派の中でも反米派の方々が言い続けていることと同じである。
と言うか、保守派は、本来、全て「反米」なのである。
ただ、政治力学的に、状況を冷徹に認め答えを出すと、アメリカとの同盟を是とし、「親米」の括りを甘んじて受けなくてはならない現実がある。
西山太吉氏は山口の出身だそうで、松下村塾に大きなコンプレックスを抱いているようで、野田政権に多くの松下政経塾出身者がいることと重ね合わせ、悪態をついていた。
「何らかの思想に染められている」と。
だが、私から見ると、西山太吉氏のほうが、何らかの思想に染められているように見える。
先ず、凄まじい反米意識がある。
それはいいと思う。
ちょうど、この日の朝日新聞で以下のような記事があり、氏は読んだらしく、それへのアンチテーゼもあったのだろうか?
《「米国に親しみ」過去最高82% 震災支援、追い風に (朝日 2011/12/04)》
だが、沖縄を「テコ(この言い回しを西山氏は好んでいた)」とし日米安保を考える中で、西山氏は、その周囲の状況を「全て間違っている」としたいらしく、幾つもの「論理破綻」を起こしていた。
◇
先ず、「核抑止力が効果なし」だが、その理由は一切語られず、その場のノリで付け加えているに過ぎないのが分かる。
いや、核抑止力は、おそらく、今世紀中は極大な効果を生み続けるだろう。
それは、今回の福島第一原発事故での放射能漏れに伴う世界の過剰な反応で分かろう。
◇
また、「アメリカの中東政策の、何も生み出せなかった失敗」についてだが、
私は、全くそうは思わない。
アフガン、イラクの民衆に「生き方の選択の余地」を与えた功績は大きいし、
西山氏はわざとに目をつぶっているが、
アメリカの中東政策が、まさに「中東の春」を生んだんだよね。
多くの血が流れたが、民衆が自ら戦う選択肢を得られたことは凄まじく大きな成果だ。
虐殺されるよりは、生きる権利を求め、戦争で命を落とすことのほうが、素晴らしいことなんだよ。
◇
最後は質問コーナーだったのだが、頷くばかりだった客席の中から、一人の若い方が、皮肉の効いた質問をした。
「レジュメの最後に書いていますが、西山さんにとって、『(そうした認識のない限り)沖縄問題の真の解決はあり得ない』の<真の解決>って何ですか?」
私はほくそ笑んだ。
左翼の方は、このような具体的なビジョンをけして示せないのだ。
ここで、西山氏は、にわかに熱くなり、これまでの抽象的な話を繰り返し、最後に「『米軍はいらない』ということだ!」と答えた。
答えになっていない。
しかし、左翼の方の言説は、いつも、このような帰結になる。
左翼民主党の現状を考えて欲しい。
自民党の批判を繰り返し、政権を奪取した。
しかし、批判しかしてこなかったので、肝心の政権誕生後の具体的未来像がなく、実務が全く出来なかった。
そして、いつしか、確かに長期政権で堕落していた自民党、それ以上の腐敗振りを民主党は露呈していた。
民主党は、今まさに立ち腐れている。
◇
西山氏もそうだ。
これまでの政府を批判し、同盟国アメリカを批判し、駄目出しをする。
・・・そこまではいいのである。
しかし、駄目出しし、追放後、追い出した自分らの側に、何らビジョンがないことに気付くのだ。
西山氏ぐらい、言論の世界で生きてきた方ならば、それには気付いているはずで、
だが、その「左翼の決定的な非存在証明」には目をつぶるのである。
個々の具体的な罪状の追求のみで止めておくべきなのに、更に大風呂敷を広げ、「歴史」を裁こうとまでし、論理と自分の生き方の不備までも露呈してしまう・・・。
◇
アメリカ軍を沖縄から追い出したらどうなるか?
日本政府は法律において、自衛隊を「軍隊」と完全に認め、自主防衛に邁進させようとでもすると言うのか、西山さんは?
だが、西山さんは、この講演会の主催者が憲法第九条を守っていこうとする左翼団体にある限りにおいて、それは言えないのである。
いや、西山さん自身の、これまでの「根源矛盾との結託人生」がある故に、答えられないのである。
・・・だから、沖縄は、中国に、虎視眈々とつけ狙われることになる・・・。
◇
もちろん、保守にも、構造的な欠点はあるけれど、ここでは記さない^^;
しかし、敵さん(左翼連)も悩んでいるのだね。
私は、東郷平八郎の有名な言葉を思い出すのだ。
「自分が苦しい時は、相手も同じように苦しいのだ」
(2011/12/06)
・・・「なんで? なんで女性が天皇になっちゃいけないの?」と思う方もいると思いますが、
人類の歴史には、現代の唯物論的な尺度では測れない常識があるのです。
例えば、あなたが何者かに「神社の破壊」を命ぜられたとしましょう。
その者は「ただの木造建築に過ぎないじゃないか。さっさとやれ!」と言ってきます。
しかし、あなたは凄まじく躊躇・逡巡するでしょう。
その苦悩が、現代の唯物論的な尺度では測れない常識です・・・。
世の中には、不可侵の存在が多数ある。
そこに、国家の命運を掛けるような局面でもなく、安易な「言葉遊び」で突き進む「キチガイ沙汰」だけは避けたいものです。
【正論】高崎経済大学教授・八木秀次 女性宮家創設は荊の道の始まり (2011/12/06)
◇
では、前回からの続き。
批判もあるが、西山太吉氏が話された情報の数々は、非常に勉強になったことは確かだ。
少し羅列したい。
流れとしては、西山氏、沖縄からアメリカ軍に出て行って欲しく、現在の沖縄に米軍がいる必要のない理由及び、過去の理不尽を挙げていく。
・沖縄返還時の、アメリカへの諸費用の支払いは、3200万ドルとされていたが、
実際は、5000万ドルをはるかに超えている。
・その超過分は、五年間の間に、うまく予算に組み込んでいたが、6年目からそうもいかなくなり、
金丸が「思いやり予算」として打ち出した^^;
・沖縄返還時の、同盟変質によって、米軍は、朝鮮にも、ベトナムにも、事前協議なしで派兵がOKになってしまった。
これは、自主権の放棄だ。
・今回、米海軍のグアム移転費用をも出すことになり、それ自体もおかしい話であるが、
その費用の75%までも出すことになりそうだったが、最終的には58%とされた。
担当管轄は、その値下げに「ドヤ顔」だが、そもそもが米軍の「言い値」であるが故に(明細がない)、
最終的には、本来の75%の額になってしまうだろう・・・。
・グアムの道インフラなどの費用まで出してられるか!
・普天間から辺野古への米軍基地移転は、そもそも移転の代替地として名が挙がったわけではない。
アメリカ側は、沖縄で唯一30メートルの水深を誇る入り江を持つ辺野古を欲していた。
・30メートルの水深は、空母が停泊できるのだ。
・だから、前知事が15年の期限を言ったら、アメリカ側は強行に反発した。
新・永久基地にしたいのだ。
・現在、1万8000人いると言う兵隊も、アフガンに派遣されて半分といない。
それで、同盟国としての有事の際の抑止になり得るのか?
・米軍にとって、日本は金蔓でしかなく、多国籍演習などが許されない沖縄基地よりも、
グアムを米軍再編成のハブと考えている。
・保守派の言う「不安定な弧」の時代から、アメリカは、東南アジア覇権の道を模索している。
インドを含め考えると、中国などよりも多い人口の大マーケットだ。
・アメリカは、中東で、何も得ず大惨敗を喫し、矛先をアジアに変えた。
いつまでも、アメリカに追従し、アメリカのおこぼれに与かる時代ではない。
・にもかかわらず、日米同盟に政府が固執するのは、外務省や軍事担当者が、日米安保で食っているからだ。
・オバマが、広島に訪れると言うのを、藪中がやめさせやがった。
・もはや、核抑止力などは効果を発していない。
こんな感じかな?
◇
これらの情報は、保守派の中でも反米派の方々が言い続けていることと同じである。
と言うか、保守派は、本来、全て「反米」なのである。
ただ、政治力学的に、状況を冷徹に認め答えを出すと、アメリカとの同盟を是とし、「親米」の括りを甘んじて受けなくてはならない現実がある。
西山太吉氏は山口の出身だそうで、松下村塾に大きなコンプレックスを抱いているようで、野田政権に多くの松下政経塾出身者がいることと重ね合わせ、悪態をついていた。
「何らかの思想に染められている」と。
だが、私から見ると、西山太吉氏のほうが、何らかの思想に染められているように見える。
先ず、凄まじい反米意識がある。
それはいいと思う。
ちょうど、この日の朝日新聞で以下のような記事があり、氏は読んだらしく、それへのアンチテーゼもあったのだろうか?
《「米国に親しみ」過去最高82% 震災支援、追い風に (朝日 2011/12/04)》
だが、沖縄を「テコ(この言い回しを西山氏は好んでいた)」とし日米安保を考える中で、西山氏は、その周囲の状況を「全て間違っている」としたいらしく、幾つもの「論理破綻」を起こしていた。
◇
先ず、「核抑止力が効果なし」だが、その理由は一切語られず、その場のノリで付け加えているに過ぎないのが分かる。
いや、核抑止力は、おそらく、今世紀中は極大な効果を生み続けるだろう。
それは、今回の福島第一原発事故での放射能漏れに伴う世界の過剰な反応で分かろう。
◇
また、「アメリカの中東政策の、何も生み出せなかった失敗」についてだが、
私は、全くそうは思わない。
アフガン、イラクの民衆に「生き方の選択の余地」を与えた功績は大きいし、
西山氏はわざとに目をつぶっているが、
アメリカの中東政策が、まさに「中東の春」を生んだんだよね。
多くの血が流れたが、民衆が自ら戦う選択肢を得られたことは凄まじく大きな成果だ。
虐殺されるよりは、生きる権利を求め、戦争で命を落とすことのほうが、素晴らしいことなんだよ。
◇
最後は質問コーナーだったのだが、頷くばかりだった客席の中から、一人の若い方が、皮肉の効いた質問をした。
「レジュメの最後に書いていますが、西山さんにとって、『(そうした認識のない限り)沖縄問題の真の解決はあり得ない』の<真の解決>って何ですか?」
私はほくそ笑んだ。
左翼の方は、このような具体的なビジョンをけして示せないのだ。
ここで、西山氏は、にわかに熱くなり、これまでの抽象的な話を繰り返し、最後に「『米軍はいらない』ということだ!」と答えた。
答えになっていない。
しかし、左翼の方の言説は、いつも、このような帰結になる。
左翼民主党の現状を考えて欲しい。
自民党の批判を繰り返し、政権を奪取した。
しかし、批判しかしてこなかったので、肝心の政権誕生後の具体的未来像がなく、実務が全く出来なかった。
そして、いつしか、確かに長期政権で堕落していた自民党、それ以上の腐敗振りを民主党は露呈していた。
民主党は、今まさに立ち腐れている。
◇
西山氏もそうだ。
これまでの政府を批判し、同盟国アメリカを批判し、駄目出しをする。
・・・そこまではいいのである。
しかし、駄目出しし、追放後、追い出した自分らの側に、何らビジョンがないことに気付くのだ。
西山氏ぐらい、言論の世界で生きてきた方ならば、それには気付いているはずで、
だが、その「左翼の決定的な非存在証明」には目をつぶるのである。
個々の具体的な罪状の追求のみで止めておくべきなのに、更に大風呂敷を広げ、「歴史」を裁こうとまでし、論理と自分の生き方の不備までも露呈してしまう・・・。
◇
アメリカ軍を沖縄から追い出したらどうなるか?
日本政府は法律において、自衛隊を「軍隊」と完全に認め、自主防衛に邁進させようとでもすると言うのか、西山さんは?
だが、西山さんは、この講演会の主催者が憲法第九条を守っていこうとする左翼団体にある限りにおいて、それは言えないのである。
いや、西山さん自身の、これまでの「根源矛盾との結託人生」がある故に、答えられないのである。
・・・だから、沖縄は、中国に、虎視眈々とつけ狙われることになる・・・。
◇
もちろん、保守にも、構造的な欠点はあるけれど、ここでは記さない^^;
しかし、敵さん(左翼連)も悩んでいるのだね。
私は、東郷平八郎の有名な言葉を思い出すのだ。
「自分が苦しい時は、相手も同じように苦しいのだ」
(2011/12/06)