☆驚いた。
かなり面白かった。
何が魅力的なのか考えたら、この作品が「ハードボイルド」作品として成立している点に魅かれたようだ。
主人公の外交官・黒田(織田裕二)は、いつも「苦虫を噛み潰した」とは言わないが、いつも不満げな顔で自分の正義感を貫徹させようとする。
今回の相棒となるインターポールの捜査官・神足を伊藤英明が演じていて、なんちゅうか、過去に為した内部告発を警察機構に潰され、追って左遷・・・、息子と離れ離れのEU暮らし、やや髪型ぼさぼさのやさぐれ具合といった、黒田とは異なる「ハードボイルド」のもう一面を醸してくれる。
スペイン近郊の小国で起こった警視総監の息子の殺人事件も、無難にやり過ごすことしか考えていない神足に黒田が絡む。
最初は反目しあう二人だが、徐々に分かり合える部分も生まれていく。
くすぶり続けていた生活の神足だが、事件を通し、本来の公職意識に目覚めていくという「黄金パターン」だ。
そして、そこには「悪女」がいなくてはならず、それを黒木メイサが謎めいて演じている。
基本、黒木メイサの顔は、私の好み的にはエグ過ぎるのだが、作品を通して、その表情の繊細さがたまらなくなっていく。
冒頭の殺人事件の中で、黒木メイサが証拠隠滅を謀る図の中で、証拠品をいちいち、服をたくし上げて下着の中に隠したりしていて、そこで垣間見える肌がエロかった。
好みの女じゃないのに、次第に魅了されて、でもメイサは「悪女」で、私の心は振り回されました^^
この作品、画面作りがうまくて、日本人が海外で活躍するうそ臭さがないのが嬉しかったし、
ロケハンもちゃんとされてるね。
こちらの観光気分が満たされるだけじゃなく、舞台となったスペイン圏の「二の線」の風景も見られた(例えば、参考人保護の宿泊場なんて、いかにもって感じだ)。
また、黒田が、なかなかコーヒーにありつけないと言う、おそらくの毎度のネタも良かったし、
黒田の静かなる「失恋の物語」であるところも良かった。
黒田が何も語らずに、任務を遂行していく姿に男を感じましたよ^^
惜しむらくは、エピローグに、邪険にしている新米女性外交官(戸田恵梨香)と電話で会話でもさせて、「お前の声で安心させられる時もあるんだな^^;」とか黒田に言わせたら、「ハードボイルド男」の弱さも感じさせられて余韻が高まったと思うのだが・・・。
(2011/06/29)
かなり面白かった。
何が魅力的なのか考えたら、この作品が「ハードボイルド」作品として成立している点に魅かれたようだ。
主人公の外交官・黒田(織田裕二)は、いつも「苦虫を噛み潰した」とは言わないが、いつも不満げな顔で自分の正義感を貫徹させようとする。
今回の相棒となるインターポールの捜査官・神足を伊藤英明が演じていて、なんちゅうか、過去に為した内部告発を警察機構に潰され、追って左遷・・・、息子と離れ離れのEU暮らし、やや髪型ぼさぼさのやさぐれ具合といった、黒田とは異なる「ハードボイルド」のもう一面を醸してくれる。
スペイン近郊の小国で起こった警視総監の息子の殺人事件も、無難にやり過ごすことしか考えていない神足に黒田が絡む。
最初は反目しあう二人だが、徐々に分かり合える部分も生まれていく。
くすぶり続けていた生活の神足だが、事件を通し、本来の公職意識に目覚めていくという「黄金パターン」だ。
そして、そこには「悪女」がいなくてはならず、それを黒木メイサが謎めいて演じている。
基本、黒木メイサの顔は、私の好み的にはエグ過ぎるのだが、作品を通して、その表情の繊細さがたまらなくなっていく。
冒頭の殺人事件の中で、黒木メイサが証拠隠滅を謀る図の中で、証拠品をいちいち、服をたくし上げて下着の中に隠したりしていて、そこで垣間見える肌がエロかった。
好みの女じゃないのに、次第に魅了されて、でもメイサは「悪女」で、私の心は振り回されました^^
この作品、画面作りがうまくて、日本人が海外で活躍するうそ臭さがないのが嬉しかったし、
ロケハンもちゃんとされてるね。
こちらの観光気分が満たされるだけじゃなく、舞台となったスペイン圏の「二の線」の風景も見られた(例えば、参考人保護の宿泊場なんて、いかにもって感じだ)。
また、黒田が、なかなかコーヒーにありつけないと言う、おそらくの毎度のネタも良かったし、
黒田の静かなる「失恋の物語」であるところも良かった。
黒田が何も語らずに、任務を遂行していく姿に男を感じましたよ^^
惜しむらくは、エピローグに、邪険にしている新米女性外交官(戸田恵梨香)と電話で会話でもさせて、「お前の声で安心させられる時もあるんだな^^;」とか黒田に言わせたら、「ハードボイルド男」の弱さも感じさせられて余韻が高まったと思うのだが・・・。
(2011/06/29)