『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[長谷川三千子さんの「正論」(三次災害引き起こす「東電叩き」)]

2011-06-11 21:09:51 | 保守の一考
☆ちょいと古い記事だが、とても共感できたので、転載し、コメントしたい。

   《埼玉大学名誉教授・長谷川三千子 三次災害引き起こす「東電叩き」》

 <≪渡河中の馬をしめ殺すのか≫

 「河を渡ってゐる最中に馬を代へるな」といふ西洋の古いことわざがあるといふ。この「馬」を現首相にあてはめて、いまの時期、首相を交代させるべきではない、と言ふ人もあれば、いや、あまりの駄馬は代へるべきだと言ふ人もゐる。首相をどうすべきかといふ判断としては後者の言ひ分に軍配が上がるであらうが、一般論として言ふならば、渡河の最中に馬を代へるなといふ論にも理がある。すなはち、われわれが大きな困難に直面してゐるときには、わき目もふらず困難の克服に集中すべきだ、といふ教へとしてなら、これは傾聴すべき至言なのである。

 その観点からふり返ると、この2カ月半ほど日本中に広まつてゐる「東電叩(たた)き」の現象はきはめて危険なのではないかといふ気がする。これはほとんど、渡河の中途で自分の乗つてゐる馬をしめ殺さうとするに等しいのである。

 いまあらためて、今回の震災がわが国にもたらした困難のかたちをふり返ってみよう。一つは言ふまでもなく大地震と大津波がひき起こした一次災害-2万3850人もの死者・行方不明者、沿岸の街や工場や漁港、農地の壊滅的な被害-である。これ自体、戦後最大の、文字通りの「国難」であり、そこからの復興には、長く困難な道のりを歩まなければならないのであるが、それを更(さら)に困難にしてゐるのが、そこから生じた二次災害である。すなはち、被災した福島第1原発において、原子炉を冷却する機能が失はれ、大量の放射性物質がもれ出し飛散して、周辺が汚染された。しかもこれは、いまだに現在進行形の危険として、周辺の人々に避難をよぎなくさせてゐるのである。

 ≪地震恨めぬ鬱憤原発へ向かう≫

 このやうな状況において、人々の恨みや怒りが福島第1原発の所有者である東電に向かふのは、無理もないことである。この事故は別に東電がわざわざひき起こしたのではない。定められたとほりの安全設備はほどこしてゐたけれども、力及ばず地震と津波にやられてしまつたのだ、などといふ話は人々の耳には入らない。なんでもつともつと頑丈につくらなかつたのか、なんでもつと機敏に対処しなかつたのか、原発は安全だと言つてゐたではないか、あれはウソだつたのか-人々は口々にさう言ひつのる。そして心理といふ観点からすれば、それはごく自然なことなのである。地震そのものについては、人は誰を恨むこともできない。しかし二次災害については(当否はともかく)恨むことのできる相手が目の前にゐる。「東電叩き」はほとんど必然的に起こつたものと言へよう。

 しかし、現にこの二次災害を抑へるといふ課題にとつて、「東電叩き」は少しも役に立たない。まさにその災害を抑へる作業にたづさはつてゐるのが、東電自体であり(危険な現場で頑張つてゐる)東電職員なのだからである。或(あ)る老エンジニアは、このさまを見てかう語つてゐる-「リスクのある作業に従事するには、それを皆が応援しているという心の支えが非常に重要だと思う。現在、作業に当たっている人にそうした支えがないことが問題だ」。つまり、福島第1原発に不安をもつ人であればあるほど、「ガンバレ東電」と叫ばなければならないのに、実情は逆になつてしまつてゐるのである。

 ≪つぶれていいとの路線は危険≫

 そればかりではない。もつとはるかに実質的なところでも「東電叩き」の風潮は、われわれが国難を切り抜ける上での重大な障害をもたらす危険をはらんでゐる。

 ここしばらく、国会でも論じられてきたのが、福島第1原発による放射能汚染被害に対する賠償をどうするか、といふ問題である。これについては「原子力損害の賠償に関する法律」といふものがあつて、かうした場合の事業者の賠償責任を定めてゐる。しかしそこには「ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によって生じたものであるときは、この限りでない」とつけ加へられてゐて、ごく普通に考へれば、千年に一度の大震災によつて生じた「原子力災害」については当然、賠償は免責されるだらうと思はれる。ところが政府は、今回の事故はこのただし書きにはあたらないといふ判断を示し、他方で、賠償には限度を設けないと宣言した。

 これはどういふことかと言へば、一民間企業に、いはば無限の出費を負はせるといふことである。たしかに政府は、この法律にも定められてゐる「必要な援助」を約束してゐるが、それは国会の論議次第ではいくらでも縮小しうる。つまり政府は東電がつぶれてもよいといふ路線を走り始めてゐるのである。またそれを歓迎する意見もあちこちに見られる。

 しかし、電力の安定した供給を断たれたら復興は不可能となり、国民生活全体がもう一度危機を体験することになるのを忘れてはならない。いはば甚大な三次災害がひき起こされるのである。政府も国民も目を見開いて、渡河中の馬を殺さぬやうに気をつけよう。(はせがわ みちこ)>

   ◇

 ・・・「河を渡ってゐる最中に馬を代へるな」ということわざがあり、

 このことわざは、菅直人の退陣論に対し、それを制する為によく使われるが、

 先ず、長谷川女史は、そのことわざには、大事な内容が含まれているが、ことわざ自体が十全に機能する個別の具体例があるんじゃないの、と語っている。

 果たして、菅政権には、このことわざが当てはまるのか?

 少なくとも、長谷川女史は、原発事故収束に努力している東電には、上記のことわざはあてはまると言い、その理屈を語ってくれている。

 私は、何度も何度も、このブログで「標語に騙されるな」と言っているが、

 それは、標語単体ならば正しい内容も、果たして、個々の具体例にはあてはまらない、と言っている。

 ましてや、表面化する問題は、得てして、「例外」によって起こるからだ。

 私がよく言う極端な例だが、連続殺人犯がいて、その殺人犯に「一つのことに集中するのはいいことだ!」と賞賛のことわざを向けることと同じである^^;

 ・・・二つ目の副題の「地震恨めぬ鬱憤原発へ向かう」は、まさしく、その通りだろう。

 そこには、何の冷静な判断基準もなく、怒りの捌け口や、恐怖感を、被害者でもあり、加害者でもある、けれどもやはり被害者でもあり、疲弊しきっている「東電」に罵詈雑言を浴びせて、鬱憤を晴らしているに過ぎない。

 真っ当な判断基準をもたないバカが幾ら叫ぼうが、害(三次、四次災害)にしかならない。

 東電による賠償問題についての危惧は、私がこれまで繰り返してきたことと同じである。

 なかなか、現状で、東京電力に対して、真に冷静な意見を主張出来る人は少ないので、私は非常に感動した次第。

                                                        (2011/06/11)
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[再掲⑦・「福井雅晴(てっく)」と言う寸借詐欺師、皇室フラッシュ作成振り込め詐欺についてのまとめ・7]

2011-06-11 20:26:19 | 保守の一考
☆ちょいと間が空きましたが、続けます^^

   ◇

   [ネット詐欺師・テック追及⑨ NOW!(講談社篇・その4「総合文学さん」)](2007/05/24)

 私は、「てっく」を許せない者への場の提供者であるが、その苦労と、その苦労のもたらした結果に100%の敬意と賛同を評する者である。

   □6344 『講談社に電話取材』 総合学としての文学 2007/05/08 13:01

 「毒吐きてっく@日本改造計画」について講談社編集部(生活文化)の担当編集者に電話で直接問い合わせてみました。
 担当編集者から以下の回答をいただきました。

 1.毒吐きてっくの講談社での取り扱いは現時点においても出版予定扱いであって出版中止ではない。ISBN自体は存在している。
 2.ブログ「毒吐きてっく」と出版物はあくまで別のものである。
 3.インターネット上のブログをそのまま出版するわけにはいかない。さすがにあれじゃねえ。そこで本人に物(原稿)を出すように要求しているが物が上がってこない。
 4.物が上がってきてそれを見てから出版するか否か改めて判断することになる。現時点ではあくまで企画段階であり物が上がってきたからといって出版決定するわけではない。
 5.2006年12月22日発売予定の情報が流れたのは講談社としてはミスをした。発売予定というよりも現在は全くの白紙状態と考えてもらいたい。
 6.インターネット上で発売予定と告知することは嘘になる。ただし企画自体があったことは嘘ではないが現在は白紙状態と考えてもらいたい。

 実際に編集者の方と話をしてみて「いろいろな問題を自己責任でクリアにして物がよければ出版してあげるよ、でも無理でしょ。」という心証を感じました。
 ここで毒吐きてっく詐欺罪容疑の問題ですが出版社がそのニュースを知っているか否かはわかりません。直接聞いていません。なぜならそういう切り口で電話すれば態度が硬化する可能性があるからです。私はあくまでも出版を待ちわびている者として問い合わせました。
 ただ一度企画してしまった以上詐欺罪容疑の件で出版中止措置を取ることは難しいと思います。結局、官憲が具体的に動いて公になってから出版中止措置をとるでしょう。
 尤も二階堂ドットコムのニュースがデマで毒吐きてっくが素晴らしい物を上げてきて自著が出版される可能性も否定できません。
 西尾幹二氏は「ニーチェとの対話」(講談社学術文庫)など講談社とつながりがあります。したがって西尾幹二氏紹介であることは可能性としては有ると思います。

     #     #     #     #

   □6345 『講談社に電話取材・2』 総合学としての文学 2007/05/08 13:19

 出版予定が白紙状態になるのはやはり何かあったのでしょう。
 原稿無し(ブログだけで)で企画ならまだしも出版予定までするのはちょっと考えられません。原稿の大幅改稿に時間を要したとしてもあまりにも時間が長すぎます。
 毒吐きてっくに何か問題があり講談社側が躊躇しているのかもしれません。そもそもISBNが無ければ担当編集者も存在しないことになります。近いうちに発売中止決定措置をとるかもしれません。詐欺容疑で立件されなければ「物が悪いので却下」、詐欺容疑で立件されれば「我々も騙されていたということで却下」ということになろうかと思います。

     #     #     #     #

   □6347 『Re:講談社に電話取材・2』 ミッドナイト・蘭 2007/05/08 21:43

 電話取材ネタ、あまりにも面白いので、最新ネタをエントリーし始めてます。
 しかし、総合文学さんの探求力には頭が下がる^^
 明日も更新します^^
 不眠症さんも、総合文学さんとの掛け合い、いいですねぇ^^v

     #     #     #     #

   □6349 『Re:講談社に電話取材・2』 総合学としての文学 2007/05/08 22:32

 講談社の担当編集者の口ぶりからは明らかにてっく=大物ブロガー=有名人の知り合いがいっぱいいるは嘘ですね。
 そもそも「毒吐きてっく」をあれじゃあねえと見下すような感じでしたし(まあ当然だと思いますが)、てっくから物が上がってこないことについててっくのことを「御本人様」と形容していましたしね。
 おそらく講談社としてもブロガーの日記を書籍化するという今の出版界のトレンドに乗ろうとしたのだと思いますよ。ただやはりまがりなりにも講談社であり活字媒体でも耐えられる文章であること、本人の身元がマトモであること、という条件をクリアしなければ出版できないということでしょう。まあ当然のことだと思います。
 別にてっく担当編集者はてっくだけが仕事のコマじゃないですしね。企画が失敗したからといって単に1コマ消えただけのことにしか過ぎないでしょう。
 後、オフィス・マツナガにもネット募金の是非についての記事がありましたね。

     #     #     #     #

   □6350 『詐欺師と愉快な仲間たち』 総合学としての文学 2007/05/08 22:46

          http://tech.heteml.jp/2006/04/post_469.html
(転載)
shionosさん、奥様、うさぎさん、Femme mignonneな方々
析出した忠さん
いろいろ、どうもです
多分、こういうことすると、将来的にいろんな妨害が入ると予想して・・・いや、別にreminderさんのコメントがそうというわけじゃなく、もっとあからさまに、あることないこと言われると思います
そういう、いわゆるゴシップ対策として・・・
カンパをしていただく口座を信頼できる、別の人の名義の口座にしてます
てことは、あっしが勝手に自由にはできないんですよね、実はで、そのうるさ方のおぢさんは、なんかあったら告発する手段と力を持った人
このように、入金について、ごまかしがきかないシステムをとってます
そして、パスワード制の掲示板の中では、収支報告以外に、そこでフラッシュ作成の相談もして、フラッシュ作ってもらう人にも見てもらうわけです
てことは、フラッシュ職人さんにいくら請求されて、いくら払うかも、その中ではガラス張りそして、今回ご賛同いただいた方の中には、SEさんや現役のサーバー管理者さん等のプロがいらっしゃる
掲示板内で、今回使用するサーバーについてみんなで相談します
ここで、サーバーに関する出費についても、ごまかしがきかないようなシステムとなるわけです
なおかつ、複数の・・・ジャーナリストさんを含む、名のある方にオブザーバーで参加いただく
また、今回の参加者の方の半数はブロガーさん、物書きの方もいらっしゃる
なんかあったら、そりゃもう大変ですよ、あーた
と、いうことで、残念ながら、なかなか横領はしにくい(笑)
 reminderさん
もしも、協力してやろうとおっしゃるのであれば、フラッシュなどが出来上がってから、WEBで、また、お知り合いの方に、こんなのがあるよと広めてください
              投稿者 てっく : 2006年04月15日 02:10

 そんで、この話も限りなく嘘ですよ。
 私の秘密情報網ではSEさんや現役のサーバー管理者さん等のプロで、てっくに接触した人は、てっくの拝金主義に愛想をつかして逃げ出しています。というかSEや現役のサーバー管理人の中で情報交換の一環としててっくに接触したわけですが、いきなり「お金」の話をする奴に対して警戒感を抱くのは当たり前ですよね。
 こういうフラッシュを作ろうとする人たちは誰もが社会に影響を与えたいというような野心を持ったプライドの高い人です。私も蘭さんもその手のタイプの人でしょう。そういう人のハートをてっくはつかむことはできません。騙される人はまさしくオレオレ詐欺に騙されるような純真な人です。
 そして、この文面
  >shionosさん、奥様、うさぎさん、Femme mignonneな方々 析出した忠さん

 ・・・奥様=年上の長谷川=ナオミ長谷川はちゃっかり煽るだけ煽って自身は献金していないというがわかります。
 てっくと非常に近い仲にあるナオミ長谷川が募金していないことからして胡散臭い詐欺師、詐欺師でなかったとしても扇動屋ということが推測できます。ナオミ長谷川も詐欺師の片棒を担いでいるとの批判を払拭するためには詐欺師に募金するべきじゃないですかね。そっちの方が身のためだと思いますけどね。

     #      #      #      #

   □6351 『一般人でも一次情報をとることは不可能ではない』
              総合学としての文学 2007/05/08 23:02

 なお私のてっく担当編集者に対する直接電話取材が嘘だと思っている人がいるかもしれませんが出版社は担当編集者にマトモな電話をすれば一応取り次ぎますよ。もっとも声を荒げたりしたら当然電話を切られますが。
 ただこちらから後で連絡しますと言われた場合、実際に連絡されることはまずあり得ません。したがって昼飯時に再度電話するのがスタンダードな手法です。
 できるだけ真摯な対応をして、ちょっとオドオドした口調で「あの件はどうなっているのですか」と問い合わせれば案外ぽろっと本音を暴露しちゃうものです。
 人気ブロガーのなめ猫さんなんか一次情報を売りにしていますが、一次情報は別にマスコミ出身者や闇の世界の有力者じゃなくてもとることはある程度可能ですよ。
 後、新聞社のお客様センターに電話することも単なるクレーマーとは言えません。まだまだ新聞社のお客様センターは外注ではなく現在窓際族の新聞記者が多いです。ということで本人はクレーマー対策のつもりでも結構本音を暴露します。
 例えば以前日本経済新聞のお客様センターに富田メモの真偽について電話した時、「まああなたの年代は知れないけど昭和天皇がそもそも靖国神社に参拝できなくなったのは当時の社会党が政争のネタにしたのが発端でね」ときちんと本音というか真実を語ってしまっています。

     #     #     #     #

 ☆総合文学さん

 もし、この件において、総合文学さんに不都合が生じたら、私も、同様の不都合を共有しましょう^^

                                                     (2007/05/24)

   ◇

 ・・・総合文学さんは生きてるのかなぁ・・・。

 私がネットをやり出してから10年が経ったかな?

 当時からいまだに活躍している人も多いけど、音沙汰のない人も多くなった・・・。

                                                     (続く 2011/06/11)
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