『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を観た(短信)]

2011-06-10 23:59:38 | 物語の感想
☆これなんだよ!

 超能力合戦の大好きな私の見たかった「X-MEN」はこれなんだよ!

 多種多様な超能力者が、敵味方に分かれて、サイキック・ウォーズを縦横無尽に繰り広げる。

 それぞれの能力者が、それぞれの能力・個性を「適材適所」とし作品を進めていく。

 「JOJO」のスタンドのように分かり難い超能力ではなく、ダイレクトに、でもさりげなく、さりとてけれん味たっぷりの発現のしかたもいい!

 大戦から冷戦を背景に、ミュータントたちの苦悩が上品に語られる。

 ノーマルに変化したミスティークの優し気な笑顔がたまらなく魅力。

 ミスティークやハンクの「普通」への憧れは、この作品のテーマの一つだ。

 チャールズとエリック(マグニートー)のあり方の、ゾロアスター教的な二元論も、際立ってテーマ性を帯びている。

 双方の主張もまた、この作品の大きなテーマだ。

 私は、どうしても、マグニートーの能力と生い立ちに惹きつけられる・・・。

 彼のチャールズへの思いは、真っ当である。

 クライマックスは「キューバ危機」の大海原を背景に、大スケールの超能力合戦だ。

 よだれが出るような、たまらないビジュアルが盛り沢山だった。

 実際の歴史的な事件への超能力者の介入は、「サイボーグ009」の<ベトナム篇>を髣髴とさせてくれた。

 そして、悪を倒した<X-MEN>たちを「人類の敵」として始末しようとした米ソの軍隊からの攻撃があり、

 それを、目前の事実として目にし、

 単独の大超能力で反撃してくれ、「お前は兄弟だ! 争いたくない」と言ってくれたマグニートーに対し、

 「別離」を宣言するチャールズには、どうしても100%の信頼は向けられない・・・。

 そのチャールズの不誠実が、「車椅子生活」を余儀なくされることになった・・・。

 正直、この「エピソード0」は、「シスの復讐」にも匹敵する説得力を持っていた。

 ・・・マグニートーの能力は、文明(鉄の集積)への最大の脅威なのだな。

 ああ、傑作娯楽作品!!!

 PS.ダーウィンの死に様の、細胞が必死になって環境に適応しようとする様に、荘厳さが感じられました。

                                                         (2011/06/10)
コメント (6)
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