「唐津 見返り雨」 西方裕之

★いつも心に詞(うた)を置いて ★あの歌手あのartistにこの詞(うた)を！
6月の書き下ろ詞、キーワードの一つが《雨》
毎日がそればっかりの歌ではたたでさえジメつく季節、
身も心も晴れませぬ･･･　歌手もいろいろ、カテゴリーもさまざまに　
《恋の歌・愛の歌　おとこ唄・おんな唄》あってこそのMyブログ
今日も歌詞を通じて、楽しく和んでいきましょう！
今日想定した歌手は西方裕之さん。叙情演歌ならこの人でしょう。


唐津 見返り雨

胸にくすぶる　榾火（ほだび）を押さえ
別れをすませて　わたる橋
　唐津 あじさい　梅雨さなか
　濡れておもたい　黒髪も
　二度と抱かれて　ほどけない
　見返り雨は　みれん雨

唐津くんちの　あの夜のことは
死ぬまで心に　伏せてゆく
　秋の宵曳山（よいやま）曳山囃子（やまばやし）
　汗の法被の　おとこ香に
　むせてうれしい　三日間
　見返り雨は　しのび雨

あなた忘れる　手立てはひとつ
わたしのほうから　町を出る
　唐津 海鳴り　波戸岬
　たてた誓いの　恋札は　
　波のまに間に　捨ててゆく
　見返り雨は　忘れ雨


ひとこと：モチーフ〈雨〉とともにご当地演歌は
佐賀県にやってきました。
唐津は「くんち」が有名で、ほかに見帰り滝や
恋人たちのLOVE・SPOTでもある波戸岬など、いろいろあります。
1番に見帰り滝のあじさい橋
2番に唐津くんち
3番に波戸岬　をモチーフに
土地の男女の、倫（みち）ならぬ恋の別れを
情緒と情愛たっぷりに書き下ろしました。