行楽・グルメ・スポーツ、などなど
あなたはどんなONLY-ONEの秋に出会いましたか?
今月の特集《歌手生活*周年》もいよいよ終盤!
演歌・歌謡曲・J-POPふう・シャンソンふうと
書いて書いて書き下ろしました。
「○周年」の数え方は「満」でも「かぞえ」でも誤りではないようです
Myブログのコンセプト《Virtual書き下ろ詞》でリストアップはしたけど
該当する歌手はほかにも多いだけに、選んだ一人ひとりに心をこめて
image、novel、feeling、storyふう、さまざまに書き下ろしていきます。
今日、想定した歌手は 藤あや子 さん。出身地は秋田県仙北市
1987年6月当時のCBS/ソニーから 村勢 真奈美 名義【ふたり川】で
歌手デビュー。 歌手生活31周年です!
女と罌粟
私はあなたが わからない
苦しめて 苦しめて 悦(よろこ)んでいるのですね
白い罌粟(けし) 眩暈がするほど眺めても
白だから 許せると云う
それならば 染まりましょう
女を 炎(ひ)に染める 情人(ひと)がいるのです
あなたは世間に 背けない
人の目を 気になさる 情けない男ですね
白い罌粟 妖しい花なら花らしく
咲きこぼれ 散りゆくがいい
いたずらに 責めを負うより
女は 埋み火を 抱いているのです
表がすべてと 限らない
裏にこそ 真実(ほんとう)の 息づきがあるのですね
白い罌粟 いつかは報復(むくい)が来るのなら
根こそぎに 引き抜き 手折り
最後には すべて幻影(まぼろし)
女を 放棄(すて)ること 出来はしないから
ひとこと:花の方の「けし」には〈罌粟〉を当てます。
「芥子」は種子のときに使う漢字です。
1966年直木賞を受賞した立原正秋の原作『白い罌粟』を
岡田茉莉子の夫君、吉田喜重が脚色・監督した1967年「情炎」。
小説を脚色したとはいえ大胆、大幅に変っているので
原作のイメージはほとんどなく映画もヒットしたとは言いがたい。
だからこの詞は、小説のほうに近い。ただ、女の愛の世界を描いたと
いう点では映画をモチーフにした。自身はほとんどの作品を読み尽くした
作家、立原正秋だけにモチーフにした書き下ろ詞がいくつかあります。
藤あや子サンを想定した書き下ろ詞では一番心象的で反倫理的な詞に
なりました。藤サンにはこういった女性のこれくらいの表現が
ぴったりだと思っています。
●出身地にちなんだ《お持たせ人気グルメorスイーツ》
「唐土庵いさみや」の「もろこし」
(画像をお借りしました)