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「紬の詩」紬の日に寄せて

2018年01月05日 | 今日は何の日
「今日は何の日」シリーズ19回目!
1/5は《紬の日》です。奄美の基幹産業である大島紬への理解を深め
大島紬の振興によって豊かな街をつくるために
市民が紬を着用し、その豊かさを再確認する日として
1978年に奄美市が制定したそうです。
つ1
☆紹介するこの詩は歌謡詩ではなく、現代詩です。
1972年、当時住んでいた地で毎年行われていた《文芸祭》で
『市長賞』を受賞した作品です。当時23才。
詩集「早い朝」収録
詩集

紬の詩(うた)

紬はいいですね
紬はいいですね
穏やかな目をした女(ひと)が言っている
微笑みがあたりにしみわたる

ええそうですね いいですね
紬の素朴な手ざわりを
ゆるやかに受けとめながら
きものの好きなぼくは答える

ま白い指が
織られた生地の大小の節を
ひとつひとつ極めこむように這いまわる
楽しげに紬をいとおしむ その女(ひと)
目を見 薄く紅のついた口もとを見つめ
豊かに結いあげられた黒い髪に目をやる

この女(ひと)
きものを愛してくれている とわかると
ああいいな この仕事いいな と
不思議に心まで熱くなる

似合いますか いいかしら
やさしい声でその女(ひと)は問いかける
ぼくは黙って何度も頷いてみる


ひとこと:着物~染め物や織り物に興味を持ち
しばらく呉服店にいたことがある。
その店の家族は誰もがいい人で、思えば何かにつけて
幸福な一時期だった。旦那さんに随いて着物のイロハを
覚えていった。京都の染め物屋や呉服問屋にも何度か同行した。
この詩は、当時の実体験を基に、穏やかで素直な自分が
表現されている気がする。受賞は店の皆が大いに喜んでくれた。
💛余談ながら、去年、着物好きで共通する知人が、本場大島紬の
着尺(反物)をくれました。当然、かなり高価とわかる品で
隠れて目がしらを熱くしました。早く仕立てて着たいのに
なかなか気に入った仕立て屋さんが見つからなくて・・・
誰か紹介してください!

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