銅版画制作の日々

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MOZART&THE WHALE モーツァルトとクジラ ジョシュの演技が光っている!

2007-06-11 | 映画:ミニシアター

5月25日、京都みなみ会館にて、鑑賞しました。上映が一週間限定だったので、慌てて観にいきました。今や、ハリウッドで人気若手俳優のジョシュ・ハートネットが、今までとは違ったイメージの役を演じるのも、非常に興味もあり、また相手役のラダ・ミッチェルも「サイレント・ヒル」や「フォーン・ブース」といった人気作品に出演している有名な女優さんなので、二人がどのような感じで絡むところも・・・・・。

アスペルガー症候群って、皆さんご存知でしょうか?知的な遅れや言葉の遅れも伴わない自閉症の人のことを言います。最近特に、この障がいを持つ人が多いことが分かってきました。症状は、さまざまで複雑です。私も福祉関係の仕事をしていますが、その仕事先にもアスペルガー症といわれている利用者さんが結構増えています。そんなこともあって、今回の「モーツァルトとクジラ」はどうしても観たい作品でした。

主人公、ドナルド(ジョシュ・ハートネット)という青年は数字を見ると他のことが頭に入らなくなる。タクシー運転手として働くものの、失敗ばかり起こしていつも長続きしないお客を乗せて、一方的に数字の話をつづけるものの、お客2人は聞いてはいない。でも機関銃のように喋り続けるその行動がなんと事故に繋がるも・・・・。事故後もをほったらかして、そのまま立ち去るんだから、たまったものじゃない。お客の訴えも耳に入らず「おいおい!どうする気だ

 


一見普通の若者である彼は、アスペルガー症候群という障がいを抱え、平穏な生活を営むことが出来ずにいた。そんな彼は同じような障がいを持つ仲間たちのために、彼らを集め定期的に集会を開き少しでも現場に適応する力を身につけようと努力している毎日。


ここがその集会場所です

ある日そこに、新しいメンバーが参加した他人のいう事をありのまま解釈してしまう美容師のイザベル(ラダ・ミッチェル)思ったことを率直に語り、奔放に振る舞いながらも、自分のと共通の悩みを抱える彼女にたちまち魅了され、恋に落ちるドナルド一方のイザベルも誠実でまっすぐなドナルドに対して好意を抱くだがドナルドはイザベルを前にすると極度に緊張してしまうのだった。


メンバーのひとりからイザベルをハロウィンのパーティに誘いたいと聞いた彼は、それを後押しするためになんとか彼女とのランチに漕ぎ着けるだがイザベルはドナルドがパーティ嫌いと知って、ハロウィンに仮装して一緒にショッピングに行く事を提案した。予想外の展開に複雑な思いのドナルドだったが、嬉しさのあまり、ひとり鏡の前で彼女との会話の練習をする。ハロウィン当日、クジラの仮装をしたドナルドだが、から一歩も出ることが出来ず・・・・。約束の時間は過ぎてしまうそこへモーツァルトの仮装をしたイザベルが現れるするドナルドを街へと連れ出す。今まで味わったことのない喜びに包まれる帰りの時間が訪れ、後ろ髪を引かれる思いでに乗り込むイザベルとドナルドは別れの直前熱いキスを交わす彼女はありのままのドナルドを徐々に受け入れていくのだった。

乗り越えて二人の愛はHAPPYへと繋がるのか????

ある日、イザベルが、散らかったドナルドの部屋を片付けた。その行為に烈火のごとくドナルドは、を飛び出してしまう頭で分かっていても、心にまだ大きな隔たりがある。後悔したドナルドは何度も さらにふたりは強い絆で結ばれたイザベルはドナルドに大学病院の仕事を見つけ、一緒に住もうと切り出す。を借りて、ふたりが飼っていたペットとともに新しい生活を始めるそんな生活が慣れてきたある日、ドナルドは上司をに招待する。しかし障がいのことはひたすら隠し、イザベルにも感じ良く応対するようにと頼むそんなドナルドに腹を立てたイザベルわざといつも以上にエキセントリックな態度を取り、ドナルドを怒らせるノーマルでありたいドナルド、アブノーマルな自分を意識するイザベル。求め合いながらも、傷つけ合ってしまうふたりの間には、やはり越えられない愛があるのだろうか。そしてドナルドはある決心をするのだった・・・・。

この映画は実在の人物であるジェリー・ニューポートの半生を元に描かれています。彼は精神科医より『レインマン』を観るように勧められるまで、自分がアスペルガー症候群であることを気づかなかったそうです。他人と理解し合うことをあきらめてかけていた彼はロサンゼルスの自閉症サポートグループに参加、そしてそこで将来の妻となる女性と出会うことに。その後彼は世界中を回って同じ障がいを持つ人々に声をかけ、彼らがすべてをさらけ出せるような環境の整備に屈力しているそうです。

 

ピーター・ネス(監督) 1960年、ノルウェーのオスロ生まれ、ノルウェーで、俳優や演出家として活躍。本作でアメリカ映画界に進出を果たした

 

ロナルド・バス(脚本) 1942年、ロサンゼルス生まれ、『レインマン』でアカデミー賞脚本賞、受賞

 

それにしてもジョシュ・ハートネットの演技はしたくなるくらいリアリティなものだった。今まで演じてきた役柄とはまったく異なるドナルド役に挑戦した彼の凄さに、した!かなりドナルド像を分析していたようだ。ネス監督は「勤勉で、一緒に働くには、最高の役者でした。彼が演じるドナルドはオリジナリティーに溢れ、本当に素晴らしいかったと話す。相手役イザベルを演じた、ラダ・ミッチェルもイザベルの人間性を分析して、見事な演技を見せてくれた他の自閉症を演じる役者さんたちも、もちろん素晴らしい。

 

 モーツァルトとクジラ ←公式HP

 

 

 


                      

 

Comments (2)    この記事についてブログを書く
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2 Comments

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はじめまして! (オールドニック)
2007-06-13 12:45:31
管理人様

トラックバックありがとうございました。

私は自閉症の当事者ですが、「モーツァルトとクジラ」は自閉症を身近に感じさせてくれる素晴らしい映画だと思いました。

映画のモデルとなった夫婦の実話が、フジテレビ系列「奇跡体験!アンビリーバボー」でも取り上げられたのをご存知ですか?再現ドラマや本人達へのインタビューなど、とても興味深い内容でしたよ。

また覘かせていただきますので、よろしくお願いしますm(__)m
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お久しぶりです♪ (AnneMarie)
2007-06-13 14:35:33
こんにちは!
私はアスペルガー症候群ってことを知らなかったので、この映画でお勉強させてもらいました。
ジョジュをはじめ出演者のみなさん、素晴らしい演技でしたよね。
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