昨日の朝のこと

昨日は、朝早く出かける用事がありました。

車のフロントガラスの汚れが気になりましたが、ウオッシャー液が凍っていたため、
フロントガラスには、家の中から持って出たボウル一杯のお水を掛けました。
朝の気温は氷点下６度ほど…。
一瞬にしてお水が凍り付き、ワイパーが軋んでいました。
これでは、ワイパーが壊れてしまいますし、フロントガラスもきれいにはなりません。

フロントガラスが凍り付いて前が見えませんでしたが、ゆっくりと日なたに車を出しました。
この時期の太陽は角度が低くて、日なたとはいえ、ぬくもりを感じる程度です。
それでも待っていますと、わずかに溶け出した隙間から、前方が見えてきました。

さあ、出発です。

そんな寒い朝の道に、車に轢かれた狸が…。

昨夜だったのでしょうか。
それとも、早朝だったのでしょうか。
車の通りは、それほど多くない道ですが、少し前に比べますと、行き来が増えてきました。
狸やキツネなどの小動物にとっては、危険な地域になってきたことでしょう。

用事を済ませての帰り道で、まだ、あの狸が道に横たわっていました。

狸の家族が、おとうさん(おかあさん)の帰りが遅いのを案じていることでしょう。
そんな家族に見守られることなく、家族に知らされることもなく、一人で旅立った狸です。

『かわいそうに…』

一日経ちましたが、何度となく、頭をよぎります。