想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

夏の夜

2012-07-28 22:36:26 | 日記
暑い夜…、どこかから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。
このあたりには、日頃は赤ちゃんの声は聞こえませんので、
週末だから遊びに来ておられるのでしょうか。
子育て中のおかあさんにとって、赤ちゃんを寝かしつけるのは大変ですね。

ふと、思い出しました。
私は20歳の頃、大阪の会社に勤めるために実家を離れ、親戚の家にお世話に
なっていました。
その家の1歳の男の子が、寝る時間になると、私の所にトコトコと来るのです。
私がその子をおぶって、その家の庭を歌いながら歩くのを楽しみにしていたのです。

小鳥はとっても歌が好き
母さん呼ぶのも歌で呼ぶ
ピピピピピ、チチチチチ、ピチクリピ…(タンタンタン)

夏の夜風が、芝生の庭を吹きぬけて気持ちがよく、
そろそろ寝たかしら…と背中の子の様子を窺うと…、
私の背中に頭を付けて「タンタンタン…」と小さく言っているのです。

歌の終わりに私が言う、(タンタンタン)が気に入っているようで、
歌の最後を楽しみにしているのです。
まだあまりしゃべることができませんでしたが、タンタンタンだけを
一緒に歌ったりしていました。

時には、30分以上歌い続けても眠らなかったり、
寝たかしらと思って家の中に入った途端、「タンタンタン…」と言いながら
お庭に出て歌うように要求をする時など、
「もう寝てちょうだいね。」とお願いしたい気持ちになったものです。

それでも子供ですから、何度か歌っているうちに寝てしまいます。
お蒲団に寝かせるために背中からおろした時の寝顔を見ると
無邪気でなんと可愛い…と思ったものです。

「母」ではありませんが、母とはこんな気持ちなんだわ…と思いました。

そう言えば、先ほどまで聞こえていた赤ちゃんの泣き声が聞こえません。
おかあさんの子守り歌を聞きながら、眠りについたのかもしれませんね。
おやすみなさい…。


コメント
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