大佗坊の在目在口

見たり、聞いたり、食べたり、つれづれなるままに!!

滋賀 県道319号竹生島線

2015-06-03 | 

ここ数年、琵琶湖周辺にはよく行った。いつも気になっていたのが湖の中にある古くより神様が棲むという竹生島だった。急な石段に恐れをなしてパスしていたが、思い切って季節の良い5月に訪ねた。
湖西線を使い、近江今津浜から乗船することにした。時間があったので、滋賀今津郵便局に寄ったあと、近くの加賀藩初代藩主利家夫人芳春院ゆかりの禅寺、曹澤寺に寄る。
 
 
   
今津は若狭小浜と結ぶ九里半街道の琵琶湖北西岸の湊で、古代より陸路・水路にしても交通の要路で栄えたという。ここも鯖街道の一つかと、まったく人気のない湖に沿った古い家並みを歩いた。
  
船会社の説明に宝厳寺本堂までは、「祈りの階段」と呼ばれる165段の石段が続くとあった。たしかに急な石段を呪いながら早く頂上に着かないかと祈りながら登ることになった。
 
弁才天を祀る西国三十三所三十番札所となっている宝厳寺の本堂はあまり荘厳さを感じない建物で祈りの階段はなんだったのだろう。明治の神仏分離で宝厳寺と都久夫須麻神社に分かれさせられたというが、宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿は渡廊で直接連絡していて緊密さを保っていた。島が狭くて分離できなかったのかも。国宝の宝厳寺唐門は補修中だったが、見たかったのは豊臣秀吉の御座船を再利用したといわれる「船廊下」だったのでよかった。
 
 
 
40分もすると元の船着き場に戻ってきてしまった。参道の土産物屋の入口に郵便ポストがあった。
 
 
よく見ると、その脇に石柱がある。近づいてみると「びわ村大字早崎一六六六番地(先)」「県道竹生島線起点」とある。ほとんどが神域だったこんな小さな島で県道の終点はどこにあるのだろう。
 
再度、石段を登って調べる元気は残っていなかった。戻ってから調べたら、昭和33年7月26日・告示第291号・滋賀県道路線・整理番号319・路線名竹生島線・起点東浅井郡びわ村大字早崎・終点東浅井郡びわ村大字早崎で、今も竹生島線長浜市早崎町0.1kのれっきとした県道だった。100m未満の距離とすると竹生島港から宝厳寺参道の多分鳥居迄で、数軒の商店前の屋根がある珍しい県道ではないだろうか。長野 県道162号上田停車場線7m(25年度版上田市の統計)が県道最短線みたいだ。
  
     
西国三十三番満願霊場は美濃国谷汲山華厳寺で、聞いたことがあると思ったら、数年前に岐阜大垣から養老鉄道と樽見鉄道に乗りに行った時、訪ねたお寺さんだった。
 
  

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