リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

突発性難聴

2012-11-10 08:00:07 | オヤジの日記
最近、ミュージシャンの方たちが、突発性難聴を発症しているのを耳にする機会が増えた。

大変だなあ、と思う。

片方の耳が聞こえないというのは、素人考えではあるが、音作りにかなり影響するのではないだろうか。

突発性難聴キャリア20年の私は一般人だからいいが、プロの音楽家の耳が片方聞こえないのは、かなりの不安ではないかと思う。


突発性難聴の原因は、今のところ解明されていないらしい。

ストレス説やウィルス説などがあるという。

私に照らし合わせて言うと、おそらく体質なのではないか、と勝手な解釈をしている。
体質だから、遅かれ早かれ、私は突発性難聴になったのだと思う。

社会人になってから、極端に疲れたり、風邪をひいて熱を我慢して会社に行ったりしたときなど、右耳の聞こえが悪くなることが、度々あった。

頻度で言うと、年に1~2回だろうか。

しかし、たいていは、3~4日で治った。
だから、「そのとき」も「いつものやつだな」と思って、ほったらかしにしておいた。

そうしたら、10日目に、右耳が全く聞こえなくなった。
だが、そのときも楽観的に、「いつものやつ」と思って、忙しさを理由にして医者に行かずにいた。

仕事が落ち着いてきたとき、ようやく慈恵医大の耳鼻科に行ったが、「2ヶ月も経っているんだから手遅れですよ」と言われた。
それ以来、右耳は聞こえないままだ。

20年近く、右耳が聞こえないのが、当たり前になっている。
最初のうちは、耳鳴りが気になったが、今はほとんど気にならない。

耳鳴りが、友だちのようなものである。


疲れたり重い風邪のとき、耳の聞こえが悪くなり、同じように右目の視力も低下した。

しかし、右目の視力も、3~4日で回復したから、これもおそらく体質なのだろう。

右耳は聞こえなくなったが、右目の視力は、かろうじて0.01のところで止まっている。
(突発性難視という病気は、ないのだろう)
失明しなかっただけ、儲けものだと思っている。


だから、私と同じように、疲れたときなどに耳の聞こえが悪くなる体質の方は、すぐに専門医のところに行くことをお勧めします。

聞くところによると、48時間以内の処置なら、必ず治るそうです。

少し聞こえが悪いな、と思ったら、とにかくすぐに。


ところで、面白いことがある。

ヘッドフォンで音楽を聴いているときに、当然のことながら、右側のトラックから流れる音は聴こえない。

ただ、面白いことに、むかし聴いたことのある曲は、脳がその音を覚えているのか、右側の耳が音を感知するのである。
もちろん、錯覚だとは思うが、聴こえるはずのない音が右耳に届いている気がするのだ。

新しい曲では、もちろん右側のトラックに入った音を知らないから、音は聴こえない。

これは、むかし耳が聴こえるときに聴いた曲だけに起こる現象だ。


そう考えると、人間の脳というのは、不思議なものだと思う。

耳が覚えているのではなく、脳が覚えていて、その音を聴こえない右耳で再生してくれるのだから。

きっと、そんな隠れた能力(脳力)が、もっと解明されたら、突発性難聴も案外簡単に治る、なんてこともあるかもしれない。


ただの希望的観測かもしれないが・・・・・。