天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

”ドパーミン”騒動から6年の歳月流れ『快楽の脳科学』著者”ドパミン”表現に私は眼から鱗が落ちる気分に

2013-05-13 21:49:56 | 日記
今日の日記は、藤沢市民図書館から借りて、今自宅で読んでいる廣中直行著『快楽の脳科学「いい気持ち」はどこから生まれるか』(2003年・日本放送出版協会刊) に書かれている日本薬理学会用語”ドパミン”のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
私はこの脳内神経伝達物質を、一番最初(2007年3月16日ネット掲示板)に記述した時は、”ドパーミン”と表現(金沢大学の研究報道・北陸中日新聞より出典)していました。しかし、研究者の中には”ドーパミン”と表現する人もおり、私の使った医学用語が間違っていると、ネット掲示板で強く叩かれたこともありました。
その反論として、私は『平成三年六月二十八日 内閣総理大臣・海部俊樹が出した内閣告示第二号 <一般の社会生活において現代の国語を書き表すための「外来語の表記」のよりどころ>の資料<長音は、原則として長音符号「ー」を用いて書く。ただし、慣用に応じて「一」を省くことができる。>を参考として、討論の場で取り上げました。
また、2010年5月4日付の私の日記『ドーパミン流に夢を抱く事とセロトニン流に共感し切り替える事は相反せず、ストレス解消法は泣ける名画鑑賞』で有田秀穂著著『ストレスに強い脳、弱い脳 そのカギはセロトニンが握っていた!』(2009年8月青春新書刊)では、著者が”ドーパミン”と表現しており、そのままの言葉を使用しました。そして、この表現を使った時、私は内心、忸怩たる思いを抱いていました。だから、私にとって、この”ドーパミン”はとても因縁深い言葉でした。
しかし、今日のこの著書の中で、”ドパミン”という表現を見つけた時、とても嬉しくなりました。この用語には、決まった正しい日本語表現が無いと、強く得心したからです。以下にこの著書から、”ドパミン”に関係する記述を引用・掲載します。
『数百種類もある神経伝達物質の中で、これまでに多くの研究が積み重ねられた結果、精神機能との深いかかわりが明らかになってきたものには、次のようなものがある。・・ドパミン(ドーパミンということもあるが、日本薬理学会の用語集ではドパミン、ここではそれに従っておく)などだ。・・「ドパミンは興奮物質」「ノンアドレナリンは不快物質」「セロトニンは満足物質」などと解説してみせることもないわけではないが、あまり良くない説明である。・・大切なのは名前をつけたり分けたりすることではなく、全体が渾然一体となって働いているありさま、その渾然一体を演出するためにいろいろな構成要素がお互いに通信と制御のネットワークを張り巡らせているありさまを明らかにすることにある。』
この記述を読んで、私は、眼から鱗が落ちる気分になりました。”名前(ドーパミン・ドパーミン・ドパミン)をつけたりすることは、全く瑣末なことで、大切なことは、そのありさまを明らかにすること”とこの著者は強く訴えており、私も深く得心したからです。
そして、このネット掲示板での「ドパーミン騒動」から、もう6年以上も歳月が流れたことを思い、私は深い感慨に今浸っています。
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