天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『グランド・ホテル』JバリモアはGガルボの美唇ではなく握っていた右手甲に接吻し美的伝説が始まった

2012-03-10 08:47:25 | 日記
今日の日記は、久しぶりにお茶の間鑑賞しているMGM映画『グランド・ホテル』(1933年製作 エドモンド・グールディング監督 グレタ・ガルボ ジョン・バリモア ジョーン・クロフォード ウォーレス・ビアリー ライオネル・バリモア主演)その2です。
昨日の日記で、私はまず主演女優の一人ジョーン・クロフォードを紹介しましたが、もう一人の主演女優グレタ・ガルボ(1905年9月18日~1990年4月15日)も取り上げないと、彼女にとても失礼なことになります。彼女は、トーキー初期のアメリカ・ハリウッドの伝説的大スターです。”神聖ガルボ帝国”とも呼ばれた北欧スウェーデン生まれの神秘的な美女です。
彼女は母国スウェーデンからアメリカ・ハリウッドに渡って、MGMと映画出演の専属契約を結んでいます。その神秘的な美しさがさらに磨きがかかり、1933年製作のMGMがオールスター・キャストとして創った映画『グランド・ホテル』の主演者クレジット・タイトルのトップとして出演するまでの”大スター”になったのです。
私が観たグレタ・ガルボの出演映画は、この『グランド・ホテル』だけです。でも、この一本だけでも彼女の傑出した美の個性がよく判りました。添付した写真は、繊細な心を持ち思い悩んでいるロシア有名バレリーナに扮したグレタ・ガルボ(左側)と二人の美女の相手をしたペテン師のジョン・バリモア(右側)です。
この二人の映画での出会いも、とても神秘的です。この映画シーンで交わされた二人の会話を、以下に引用・掲載します。
・ガルボ『あなたは誰?』
・バリモア『あなたを愛する者です!あなたを忘れることができぬ者!』
・ガルボ『私を愛する?』
・バリモア『あなたほど美しい人を知らない!(もう「行って!」とのガルボの言葉に)絶望したあなたをおいて行けない!もう泣くのはやめて忘れるのです!』
このジョン・バリモアの優しい言葉に、グレタ・ガルボは閉ざされた自らの心を開いて、思わず彼に微笑みます。そして、ジョン・バリモアは、グレタ・ガルボのとても美しい唇ではなく、彼が握っていた右手の甲のそっと接吻するのです。その彼の”愛の仕草”は、まさに”神聖ガルボ帝国”美の女王に対するものでした。
女優グレタ・ガルボの”美的伝説”は、この映画の名シーンから始まったと、今私は得心しました。

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