天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『007は殺しの番号』初代ボンドガールU・アンドレスはI・フレミング原作ではボッティチェリのヴィナス

2011-07-23 20:23:52 | 日記
今日の日記は、今久しぶりにお茶の間鑑賞しているイギリス映画『007は殺しの番号』(1962年製作 テレンス・ヤング監督 ショーン・コネリー ウルスラ・アンドレス主演)のことです。
私は、18日付の日記で映画『007/危機一発』(1962年製作 テレンス・ヤング監督 ショーン・コネリー ダニエラ・ビアンキ ロバート・ショウ主演)の二代目ボンドガール、ダニエラ・ビアンキの紹介しました。その書き込みをしながら、初代ボンドガールのウルスラ・アンドレスのことが、とても気に係って今日レンタル店から借りて、私は今お茶の間鑑賞しています。
この映画の公開当初の題名は『007は殺しの番号』でしたが、再公開時には『007ドクター・ノオ』と変更になっている007シリーズ第一作目のスパイ映画です。
日本初公開時、イギリス情報部007・ジェームズ・ボンドはまだよく知られていなかったので、その紹介を兼ねて映画『007は殺しの番号』と、映画配給会社はタイトル化したのでしょう。実際、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)が、上司のM(バーナード・リー)から「君は殺人許可証を英国政府から貰っているのだから、今拳銃を使っているベレッタからワルサーに変えろ!」と命令されるシーンが出てきます。
しかし、イアン・フレミングの原作では『ドクター・ノオ』(早川書房刊)となっていますから、007作品が広く一般に認知されれば、当然題名変更は必要だったと、当時も私は思っていました。
今回、私は再度この初代ボンドガールのウルスラ・アンドレスが海から上がってくるシーンを観て、彼女のセクシーな魅力は”永久不滅だ”と深く得心しました。添付した写真は、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)に気が付いて身構えるビキニ姿の若い女性のウルスラ・アンドレスです。
でも、イアン・フレミングの原作では、この女性は映画でのビキニ姿でなくほとんど裸体で登場します。以下に、原作本からその記述の一部を引用・掲載します。
『影の主は、こっちに背を向けて立っている裸の女なのだった。もっとも、一糸もまとわぬというわけではない。幅広の革ベルトを腰のまわりに巻き、ホルスターにさした猟刀を右腰に吊っていた。なまじベルトをつけているだけに、余計裸に色気をそえる。・・みごとな背中だった。落ちついた絹の艶を持った、薄いミルク・コーヒー色の肌。ながらかま背骨の曲線はくっきりとうかび、並の女よりはたくましい筋肉があることを物語っている。・・髪は黄色味の薄い金髪。・・人影のない浜、緑と藍の海、豊かな金髪をばさりと垂らした裸の女ーこの光景がボンドの心に何かを思い出させる。彼は何だったろうと考えてみた。そうだ、ボッティチェリ描くところのヴィナスを、背後から見たらこうなるんだ。』
映画では、イアン・フレミングが描いた背後からのヴィナスでなく、真正面からの映像で描いています。だから、残念ながら映画では、ビキニ姿のセクシーな女性だけの映像になってしまいました。
私は、007シリーズ製作者に、原作に忠実な”ボッティチェリのヴィナス”を喚起させるリメイク続編版『007ドクター・ノオ2』を是非製作してほしいです。それには、旧作以上に魅力的な”21世紀版ウルスラ・アンドレス”を見つけ出すことが、必要最低な条件であります。
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