天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

歴史ある街チェスターのザ・ロウズで何も臆せずそのまま生き生きと生活楽しむ英国人心意気を強く感じる

2012-01-26 21:20:24 | 日記
今日の日記は、イギリス旅行記(その6)第三日目12月30日(金)午前に訪れた中世の城壁に囲まれた街・チェスターのことです。
観光三日目の午前中は、連泊したマンチェスターのホテルからバスで約75分ほどにあるローマ軍が砦を築いたことから街が出来てその後も発展してきた歴史ある都市・チェスターを観光しました。添付した写真は、街中央の案内所にあったガイド地図です。
この街チェスターは、西暦79年頃征服したローマ人が勇猛果敢なウェールズ人との戦いの前線基地として城砦を築き、この地をカストラ・デヴァ(Castra Deva)「ディー河のキャンプ」と呼ばれた城砦都市です。次第にローマ帝国のブリテン島支配の重要拠点となるつれて、単にカストラ(Castra)と呼ぶようになり、それが変化して「チェスター」という地名になったそうです。
この街だけがチェスターのみで呼ばれているということは、イギリスに数あるカストラすなわちチェスターの名の付く都市、たとえばマンチェスター、ウインチェスター、ロチェスターに比して、極めて重要な拠点キャンプであった事と物語っています。
ローマ人は西暦383年にこの地から撤退しますが、街を守った城壁はそのまま残って、その後の侵略者への防御として大いに利用されました。それが、今日まで壊されず、街の優雅で美しいアクセントになっていきました。だから、とても歴史を感じさせる美しい街です。
添付したガイド地図に、”CITY WALLS”と表示されている赤い線が、その城壁です。全長3.2kmほどありますが、その一部の城壁頂部(幅員も2m以上あり遊歩道みたいによく整備されていた)を、私たちツアー客は歩きました。そして、飾り時計(ビクトリア女王即位60周年記念で建造された)が美しい東門から、街の中に入って、各人の自由行動となりました。
私は、チェスター大聖堂を見学してから、街の中心に広がる2階バルコニー部分が歩道になったショッピングアーケード”ザ・ロウズ”で、ウィンドウショッピングをしました。この”ザ・ロウズ”のバルコニーは、イギリスでは突然起る”にわか雨”を何も気にせず買い物を楽しむことができるので、観光したその日も地元の人々でとても賑わっていました。白い壁に黒い木枠や梁のコントラストがとても美しかったです。また、バルコニーの木製手摺にも優雅な模様の細工が施されており、私は目を奪われました。
このアーケードに入店している流行の先端をいくファッション店との奇妙なアンバランスと調和に、私は歴史ある街でも何も臆せずそのままの姿で、生き生きと日常生活をエンジョイしようとするイギリス人の心意気を強く感じました。
私が初めて訪れたチェスターは、とても魅力溢れる街でした。
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