天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『哀愁』求婚する出征大尉RテイラーにVリーは”いくら戦時下でも一生大事を48時間で決めるなんて”

2012-01-09 15:21:33 | 日記
今日の日記は、イギリスのロンドン市内観光で現地女性ガイドさんがウォータールー橋で紹介していた、アメリカ映画『哀愁』(1940年製作 マーヴィン・ルロイ監督 ヴィヴィアン・リー ロバート・テイラー主演 原題は”ウォータールー橋”)のことです。
この映画のことをガイドさんから現地で聞き、私は久しぶりに鑑賞したくなって、レンタル店から借りて、今お茶の間鑑賞しています。
この映画は、1939年イギリスロンドンでヨーロッパ戦線に出征するクローニン大佐(ロバート・テイラー)が、ウォータールー橋近くのウォータールー駅から海峡近くドーヴァー駅まで列車で移動する前に、先の第一次大戦の出征(当時は大尉)でのウォータールー橋で出会った、若く美しいオリンピア劇場の踊り子マイラ(ヴィヴィアン・リー)との悲しい思い出を回想するシーンから始まります。
製作当時は、まだ第二次世界大戦中(注:アメリカはまだドイツに宣戦布告せず)であったのですが、イギリス国内のロケ風景が随所に登場して、とても”戦時中映画”とは見えない切ない恋愛映画です。
主演のヴィヴィアン・リー(母国のイギリス人らしい貞節を重んじる若い女性を好演)は大作映画『風と共に去りぬ』の翌年に出演しており、最も美しく輝いているときでした。一方の主演、ロバート・テイラー(アメリカ人俳優)は二枚目俳優ですが、私にはとても気品のある貴族出身の英国将校には見えず、何か物足りないキャスティングでした。
添付した写真は、ドイツへの出征が掃海の為順延したロバート・テイラーが、ヴィヴィアン・リーに会う為、彼女の宿舎の外に雨の中ずぶ濡れになって待っていたところを発見した彼女が、傘を持って家を飛び出しお互いに強くキスし抱擁するシーンです。とても素敵で感動する名シーンです。
以下に、その時の二人の会話を引用・掲載します。
・テイラー『君の事を考えて眠れなかった!』
・リー『顔を覚えたのね?』
・テイラー『なんとか 僕の考えがわかる?ヒマがない!』
・リー『何の?』
・テイラー『迷うヒマだ ない!』
・リー『じゃどうするの?』
・テイラー『結婚だ!』
・リー『どうかしている!』
・テイラー『そう 感激だ!』
・リー『冷静に!』
・テイラー『無理だ!』
・リー『私の事は?』
・テイラー『これから知ればいい!』
・リー『いくら戦時下でも一生の大事を48時間で決めるなんて!』
・テイラー『とにかく結婚だ!君しかいない!』
とても強引なロバート・テイラーですが、生死を賭ける戦争に出かける若い兵士の気持ちを思えば、至極当然な行為だと私は思います。そして、その決断を引き出したヴィヴィアン・リーの輝く魅力を思えば、すべての若き男たちもロバート・テイラーと同じように行動したとさえ思っています。さらに、”運命の出会い”というものが存在することを、この映画は立証しています。
しかし、悲惨で理不尽な戦争は、若き二人の男女の運命を狂わせてしまうのです。70年前以上前に製作されたまったく古い映画ですが、今日でも光輝く恋愛映画の名作です。皆さんも、是非一度この映画を鑑賞することをお勧めします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする