天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『グラン・ブルー グレート・ブルー完全版』上映時間162分は長過ぎ、映画には適度なメリハリも必要

2010-12-24 23:31:36 | 日記
今日の日記は、シチリア島タオルミーナが登場する映画『グラン・ブルー グレート・ブルー完全版』(1992年公開 劇場初公開は1988年 リュック・ベッソン監督 ロザンナ・アークエット ジャン=マルク・バール ジャン・レノ主演)のことです。添付した写真は、レンタルDVD版の表紙です。
この映画のロングバージョン完全版はまだ未見だったので、シチリア島旅行でタオルミーナを訪れることもあって、いい機会だと思い今私はお茶の間DVD鑑賞しています。
この映画は、酸素ボンベなしのダイビング世界記録に挑む2人のダイバー(ジャン=マルク・バールとジャン・レノ)の友情と確執や、海中の深いブルーに魅せられた男を愛してしまった女性(ロザンナ・アークエット)の心の葛藤を描いた海洋ロマンです。
このような男二人と女一人の組み合わせで海が舞台となると、昔私が封切劇場で観た同じフランス映画『冒険者たち』(1967年製作 ロベール・アンリコ監督 アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス主演)を、私は思い出してしまいました。そして、どうしても私はこの二つの映画の出来栄えを比べてしまいます。
私見ですが、『グラン・ブルー』では演じている俳優たちの魅力がまったく乏しく、何かリュック・ベッソン監督自身の海に対する思い込みやこだわりばかり見せ付けられている気がします。それに対して、二枚目大スターのアラン・ドロンと個性派リノ・ヴァンチュラの熱演とジョアンナ・シムカスのコケティッシュな魅力が溢れる『冒険者たち』は、観終わった後の「余韻」がとても素晴らしく、私は感動的な思いを抱きました。しかし、残念ながら、リュック・ベッソン監督のこの作品に、私はまったくその「余韻」を感じないです。
ロングバージョン版は未公開シーンを約49分も本編に追加して、上映時間が162分もあります。だから、私は途中で眠くなってしまいました。この完全版の映画を鑑賞して、映画は単にだらだらと長くすることはなく、適度な「メリハリ」も必要だと私は感じました。
コメント
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