天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画検索サイト「goo映画」での『昨日・今日・明日』あらすじの不適切な紹介記述は速やかに是正されたし

2010-12-21 22:05:06 | 日記
今日の日記は、映画検索サイト「goo 映画」での、作品『昨日・今日・明日』あらすじの不適切な記述のことです。私は、昨日の日記での自身記述の正否を確認する為、映画検索サイト「goo 映画」でこの作品の紹介記述をネット閲覧しました。
そうしたら、逆に、この教科書的な存在である「goo 映画」の作品紹介(あらすじ)に、とても不適切な記述がある事に、私は気が付きました。その問題となる記述「あらすじ」を、以下に引用・掲載します。
『第3話マーラ 高級コールガールのマーラ(ソフィア・ローレン)は、隣の部屋に住む神学生のウンベルト(マルチェロ・マストロヤンニ)に会ったときから相愛の仲になった。だが、彼の祖母が現れて、孫を誘惑するな、と大喧嘩。ある日彼女の客が来ているとき、婆さんが訪ねて来た。マーラのためにもう神学校には帰らないと無理をいうので、何とか説得してくれと泣いて頼むのだ。根が善良な彼女のこと、前後のいきさつも忘れて手をとりあって話し込んでしまった。マーラは街でウンベルトに会った。わざと彼の気持ちを傷つけた。婆さんが再び訪ねて来て、今度は外国人部隊に行くというから、何とか止めてくれと言う。結局彼をなだめ、学校に帰る決心をつけさせたが、彼女はそのために自分の仕事を誇張して聞かせねばならなかった。でも彼は結局納得した。・・・』
そして、一緒に掲載されているその作品キャスト表(第3話分)も、以下に抜粋します。
キャスト(役名) - 昨日・今日・明日
ソフィア・ローレン (Mara)
マルチェロ・マストロヤンニ (Rusconi)
ジョヴァンニ・リドルフィ (Umberto)
ティーナ・ピカ (Grandmother)
映画ファンなら直ぐに判るような重大なミスを、goo映画の記述はしています。以下に、私は具体的にそれを指摘します。
・(ミス1)神学生のウンベルト(Umberto)は、マルチェロ・マストロヤンニが演じているのでなく、キャスト表にもあるようにジョヴァンニ・リドルフィが扮しています。
・(ミス2)「彼女の客」がマルチェロ・マストロヤンニが演じている実業家の御曹司のロスコーニ(Rusconi)です。添付した写真は、その証拠となるシーンです。ストッキングを脱ぎ始めるソフィア・ローレン(マーラ)とそれを興奮しながら見つめるマルチェロ・マストロヤンニ(ロスコーニ)の二人です。
・(ミス3)神学生は隣の部屋に住んでいるのではなく、向かい別のアパートに住んでいてお互いのバルコニーから行き来ができる部屋の位置関係です。
・(ミス4)神学生とマーラは相愛の仲になったとは言えず、神学生が向かい部屋の美しいマーラの虜になった片思いの恋が真実です。
・(ミス5)「根が善良が前後のいきさつも忘れて手をとりあって話し込んでしまった」とマーラの行動を書いていますが、マーラは祖母(ティーナ・ピカ)とお互いに心から仲直りして、自分から彼女の孫の為、”アレ絶ち”の願掛け約束をしたのです。この執筆者は、マーラの優しい心情をまったく判っていないです。
以上の5項目の指摘で判るように、このあらすじを書いた執筆者は、ほんとうにこの名作を鑑賞していたのか?私には甚だ疑問です。間違った映画情報をネットに公開し野放し状態にするのは、この映画製作関係者に著しく礼を失した行為です。
だから、このサイトを主催運営している関係者の方々に、速やかな是正処置を、私は御願いしたいです。
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映画『昨日・今日・明日』M.マストロヤンニを誘惑したS.ローレンは”アレ”を絶つ願掛けで突如行動中止

2010-12-21 00:22:13 | 日記
今日の続々編日記も、映画『昨日・今日・明日』(1964年日本公開 カルロ・ポンティ製作 ヴィットリオ・デ・シーカ監督 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ主演)のことです。
オムニバス映画の第3話「ローマのマーラ」でソフィア・ローレンは高級コールガールをその客で実業家の御曹司をマルチェロ・マストロヤンニが演じています。
第3話のマルチェロ・マストロヤンニは、ソフィア・ローレンを『かわいい人 僕のビーナス エデンの園よ!女王よ 王妃よ 女神よ 今夜は死ぬほど愛してくれ!』と熱く囁く若き男性に扮しています。でも、彼には、ライバルがいました。
ソフィア・ローレンが住む向かいアパートの老夫婦家族宅に帰省した18歳の神学生(ジョヴァンニ・ルドルフィ)です。この神学生は、彼女の魅力の虜になって神学の道を捨てようとしまいます。心配した祖母は、『二度と孫に近づかない!あんたのお客と違う 純真な学生だ!』と罵声を浴びせて、彼女を強く非難します。でも、神学校に戻らなくなった孫のこと深く思い悩む祖母に、ソフィア・ローレンは心を打たれ、最後にはお互いに仲直りをします。
そして彼女は、祖母に『こうしましょう 今ここで誓いを立てるの お孫さんが神学校に戻ったら一週間”アレ”を絶つの!一週間よ 誓うわ!20万リラの大損害だけど!』と自らの職業を一時休業の宣言します。
その甲斐があって、やっとその神学生は神学校に戻って行きます。そして、解決して安心したソフィア・ローレンは、客のマルチェロ・マストロヤンニとベットで”アレ”を行なおうと服を脱ぎます。添付した写真は、マルチェロ・マストロヤンニをセクシーに挑発するとても妖艶で魅力的なソフィア・ローレンです。
しかし、突如次のシーンで祖母と約束した「一週間”アレ”を絶つの!」を思い出した彼女は『だめ できないわ!一週間だけ待って!』と脱いだ服を再び着始めてしまいます。
結局、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニは、二人揃ってマリア像のタペストリーを前にして、『マリア様 私たちの罪をお許し下さい!』と懺悔します。このシーンは、カトリック総本山のバチカンがあるローマに住む男女の営みを巧みに象徴したとても印象的な映画の幕切れです。
だから、この映画が1964年のアカデミー最優秀外国語映画賞を受賞したのも、私は納得できます。
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