天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『NINE』ロブマーシャル監督は『昨日・今日・明日』第二話ソフィアローレン走行シーンを自身映画に借用

2010-12-20 22:28:29 | 日記
今日の続編日記は、映画『昨日・今日・明日』(1964年日本公開 カルロ・ポンティ製作 ヴィットリオ・デ・シーカ監督 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ主演)のことです。
この映画は、イタリア人の気質を巧みの描いた3話からなるオムニバス映画です。
第二話「ミラノのアンナ」では、上流階級の有閑マダムに扮したソフィア・ローレンが、知り合いの若い作家の卵マルチェロ・マストロヤンニと一緒に同乗して、ただロールスロイスを走らせるだけの話です。その運転の中のふとした事故がきっかけで、その男女間に生まれた心の溝を、ヴィットリオ・デ・シーカ監督はとても印象的に描いています。
添付した写真は、高級車ロールスロイスを運転するソフィア・ローレンと小型車しか運転したことがないマルチェロ・マストロヤンニです。
ソフィア・ローレンは、第一話とはまったく違った役を演じています。このオムニバス映画3話で、彼女はどのような女性でも巧みに表現できることを観客に見せています。
そして、映画で彼女が運転するシーンは、第二話ではとても心に残る名場面です。だから、46年後に製作された映画『NINE』では、逆に今度は彼女が助手席に座って自分の息子映画監督と一緒に走らせる夢想シーンが生まれています。ロブ・マーシャル監督はこの名作映画を観て、自分の製作映画にソフィア・ローレンが出演するならば、この走行シーンを必ず使うべきと強く拘ったと、私は確信しています。
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映画『昨日・今日・明日』生活の為7人も産むナポリ下町女を好演のソフィアローレンは逆に私生活で実子流産

2010-12-20 20:48:08 | 日記
今日の日記は、今久しぶりにお茶の間鑑賞している映画『昨日・今日・明日』(1964年日本公開 カルロ・ポンティ製作 ヴィットリオ・デ・シーカ監督 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ主演)のことです。
今日、この年末イタリア旅行のガイドブックが、主催した旅行代理店から自宅の送られてきました。そのナポリの町紹介に『世界の美女ソフィア・ローレンはナポリ生まれ』との記事がありました。その紹介された作品は何故か?『西部に賭ける女』でした。でも、この紹介文に最も相応しい映画は『昨日・今日・明日』だと私は思いました。だから、今レンタル店からDVDを借りてこの映画を鑑賞しています。
この映画は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが、イタリア三大都市(ナポリ・ミラノ・ローマ)での男女に扮して、地方にとって違いがあるイタリア人の気質を巧みの描いた3話からなるオムニバス映画です。
添付した写真は、その第1話「ナポリのアデリーナ」で、ピンク色の服を無造作に着ている妊娠中の若い女性アデリーナ(ソフィア・ローレン)と右隣の失業中の亭主(マルチェロ・マストロヤンニ)です。
ソフィア・ローレンは、生きる為法を犯してまでも、街頭で闇タバコの販売をしています。添付した写真の最も左側テーブルは、彼女の仕事場です。警察の手入れを受けた時、街の弁護士が彼女の大きな腹を見て、「警察は妊娠中の女を逮捕できない」と彼女に教えます。だから、彼女は刑務所行きを避けるには、永久に妊娠していればいいと思い込みます。当然、その期間中、警察は彼女に何もできません。
その努力の結果、ソフィア・ローレンは、7人の子持ちになってしまいました。しかし、彼女は子供を生むたびに、どんどん綺麗になっていきます。失業中のマルチェロ・マストロヤンニは、ソフィア・ローレンに毎日攻め立てられて、逆に痩せて生気は萎えてしまいました。このコミカルな二人の熱演が、とても楽しいです。
この映画を製作した当時、ソフィア・ローレンはまだ30歳にもなっていませんが、多くの子供を生んだ肝っ玉かあさん役を好演しています。逆に、その時の彼女は、カルロ・ポンティの子供を流産してしまうとても悲しい体験をしています。ソフィア・ローレンは、映画ではその私生活の悲劇を微塵も感じさせません。これは、壮絶な役者根性です。ソフィア・ローレンは、ただグラマーで美しいだけの女優ではないのです。
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