天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』フィリップ・ノワレは少年に、これはスペンサー・トレイシーの台詞だ!

2010-12-22 23:38:42 | 日記
今日の日記は、戦後のイタリア・シチリア島「パラダイス座」映画館を舞台にした映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989年製作 ジュゼッペ・トルナトーレ監督 フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン サルヴァトーレ・カシオ主演)のことです。
年末に南イタリアのシチリア島を訪問する私は、この名作を観ないで御当地に出かけるわけにはいきません。ですから、今私はこの名作を久しぶりにお茶の間鑑賞しています。
この映画は、戦後のシチリア島にある小さな村の映画館「パラダイス座」をこよなく愛した村民の為、一人で映画を上映し続けた古老の映写技師(フィリップ・ノワレ)と映画に取りつかれた少年(サルヴァトーレ・カシオ)の交流を描いた映画ファン必見の名作です。
添付した写真は、映画館映写室で、司祭の検閲により映画でのキスシーンがカットされた映画フィルムを見る少年、サルヴァトーレ・カシオとフィルムを編集している映写技師、フィリップ・ノワレです。
そして、この映写室の壁に貼ってあるポスターは、アメリカ俳優のハンフリー・ボガートとローレン・バコールです。これは、地中海のシチリア島片田舎の町の映画館にも、ハリウッド映画が上映されていたことが判るとても興味深いシーンです。
さらに、映画館で上映されている作品は、アメリカ映画のジョン・ウェイン主演『駅馬車』でした。MGM映画のタイトルマークのライオンも吠えています。60年代にマカロニ・ウエスタンが大流行するずっと前の1940年代後半から、イタリア人はアメリカ映画の西部劇が大好きだったのかしれません。そのイタリア人の映画嗜好(西部劇好き)の特徴をよく顕していると思われるエピソードを私は紹介します。
私が今度の旅行で乗る飛行機は、イタリア・アリタリア航空です。そのアリタリア航空HPの機内上映映画リストの中に、とても古い1959年製作の米映画ジョン・ウェイン主演『リオ・ブラボー』がありました。もちろん、その映画は日本語字幕などなく、イタリア語字幕のみの上映ですが。
そして、この映画では、映画館が突如上映中止になってしまい、見ていた観客が騒ぎ始めた時、映写技師フィリップ・ノワレは少年サルヴァトーレ・カシオに『”群衆は何も考えない 何をするか分からない”これはスペンサー・トレイシーの台詞だ』と語っています。
このように、私の大好きなアメリカ人俳優のジョン・ウェインとスペンサー・トレイシーが思わず映画に登場して来て、私はとても嬉しくなりました。
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