天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『グッバイガール』好演マーシャ・メイソンはノミネートのアカデミー主演女優賞を獲得できず計4回落選

2010-12-15 22:07:38 | 日記
今日の日記は、映画『グッバイガール』(1977年製作 ハーバート・ロス監督 ニール・サイモン脚本 リチャード・ドレイファス マーシャ・メイソン クイン・カミングス主演)のマーシャ・メイソンのことです。
この映画のブロードウェイのダンサーで33歳の子持ち女性を演じているのが、映画の脚本家ニール・サイモンと結婚していた実力派女優のマーシャ・メイソンです。彼女は、同居していた俳優に捨てられ失意のまま、ある日ブロードウェイ舞台で踊り子(コーラス・ガール)のオーディションを受けます。その時、彼女は一緒にテストを受けた若いダンサーに『気分は老人よ!みんな娘の友達みたい!』と言葉をかけてまで、必死にテストの踊りに挑戦します。
そして、結果は、審査員の顔見知り振付師からは『悪くはないが、もっと若さがほしい!』とキツイ採点をされ、コーラス・ガールの応募に落ちてしまいます。映画出演した時、マーシャ・メイソンの年齢は映画設定より2歳年上の35歳でしたが、ほとんど同世代の女性です。ニール・サイモンの脚本は、演じる女優が自分の奥さんだろうが、良い作品を作る為には容赦ない台詞を出演者に使わせています。さすがに、名作映画『おかしな二人』の脚本家だけはあります。
しかし、その傷心の彼女にも、同居していた俳優から部屋を譲り受けた同僚俳優リチャード・ドレイファスが現われます。彼の彼女を真剣に思う気持ちが、彼女の過去のトラウマを癒し徐々に消え去っていきます。添付した写真は、一夜を共にした翌朝、リチャード・ドレイファスがマーシャ・メイソンに思わずキスをする名シーンです。
リチャード・ドレイファスは、この作品で見事にアカデミー主演男優賞を受賞しています。でも、マーシャ・メイソンも同じように主演女優賞にノミネートされましたが、彼女は受賞を逃しています。3年前の映画『シンデレラ・リバティー かぎりなき愛』で子持ち売春婦を好演して、初ノミネートされても主演女優賞を取れず、これが二度目の落選でした。それ以降、主演作品で2回ノミネートされていますが、未だにアカデミー主演女優賞を獲得していません。
女優マーシャ・メイソンは、映画界のオスカーに完全に見放されているかもしれません。だから、最近の彼女は、あまり映画の出演が無くなり、もっぱらブロードウェイの演劇出演が多くなっています。映画ファンの私には、とても悲しい出来事です。
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