田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

‘14夏 南北海道大会 今後の展望

2014-07-21 22:39:24 | スポーツ & スポーツ観戦
 南北海道大会はいよいよ大詰め、明日は準決勝、明後日に甲子園出場をかけた決勝戦が待っている。ベスト4には昨夏から追い続けてきた札幌日大高も名を連ねることができた。その札幌日大高を中心に今後戦いを占ってみることにした。 

 明日の準決勝戦は、第一試合が浦河高 対 小樽潮陵 第二試合が東海大四 対 札幌日大の対戦である。
 浦河、小樽潮陵の両校ナイン、そして関係者には悪いが、第二試合の東海大四 対 札幌日大戦が実質的な決勝戦ではないか、とみるのが大方の見方だろうと思われる。つまり、チーム力、実績、その他あらゆる角度からみて明日の第二試合の勝者が十中八九は決勝戦においては勝利するだろうと私は見ている。

          
          ※ 札幌日大高の命運を握るエース佐藤憲一君の投球フォームです。

 そこで第二試合について私なりに展望してみることにする。
 その前に、東海大四高の準々決勝戦の対札幌第一高戦を振り返っておくことにする。

 まず、例によってランニングスコアである。
《7/20 第一試合》
東海四 020 203 040 11
札第一 002 000 030 5

 この試合、放った安打は東海大四16、札幌第一7である。東海大四の打線が非常に活発だったことを物語る。しかし、札幌第一の先発の石橋君はいつになく打たれたが、5回1/3の投球で実に9個もの三振を奪っている。実は東海大四は札幌第一が繰り出した4投手から12個もの三振を喫しているのだ。

 一方、東海大四の大黒柱の西嶋君は被安打こそ7本であるが、四死球4個与えて、5点を許している。この日も試合前半はキレのあるボールと、巧みな投球術で札幌第一打線を翻弄していたが、8回には4本の長短打を集められるという隙を見せている。

 そこで東海大四 対 札幌日大戦である。
 まず投手力から見ていくと、実績としては西嶋君の方が昨年秋、今年春の大会と確かな成績を残している。しかし、ここにきて札幌日大の佐藤君の安定感は抜群である。特に駒苫戦で本塁打の1点に抑えきったことは佐藤君にこれまで積み上げた自信に、さらに大きな自信を与えたと思われる。
 西嶋君が対札幌第一戦で隙を見せたところを考えると投手力は五分五分、いやあるいは現時点では佐藤君が上回っているともみることができる。


 当日朝になって忘れていた大切な要素に気付いた。両投手の疲れである。前の試合で完投してから中一日での登板である。しかもどちらも今大会3試合目である。炎天下での投球で疲れは相当なものと思われるが、そのことが投球にどう影響するか?
 お互いに完全な状態ではないと思われるが、今できる最高のパフォーマンスを発揮してほしいと願いたい。

          
          ※ 札幌日大の前にいつも立ちはだかってきた東海大四の西嶋亮太投手です。

 次に打撃力である。
 東海大四の打撃陣は南大会に入って7点、11点と好調である。対札幌第一戦は全員安打を記録し、全体に好調そのものといった感じである。
 一方、札幌日大は5点、5点と自慢の打線はいま一つ物足りないようにも思われる。
 そう印象づけるのは主軸の松田君の調子がいま上がっていないところにあるようだ。松田君の前を打つ西君も2試合で1安打に止まっている。救いは松田君の後を打つ兼村君が爆発してくれたことで駒苫戦を勝ち上がることができた。
 今一つ調子が上がっていない札幌日大の打線だが、潜在力はナンバーワンだと思っている。その力が東海大四戦では必ず爆発してくれると信じている。特に西君、松田君は好打者だけに、好投手西嶋君に対したときこそ本領を発揮してくれるだろう。

 ここにきて急成長したエース佐藤君が粘り強い投球で東海大四打線を最少失点に抑え、力のある札幌日大打線が宿敵であった西嶋君を最後に攻略する。そんなシナリオを描きながら明日円山に向かいたいと思う。
 いずれにしても先制点が試合を大きく左右すると考えられる。まずは先制点の攻防を見守りたい。

 もう一つの準決勝戦 浦河高 対 小樽潮陵戦は、小樽北照を下し、南大会に駒を進めてからも比較的安定した戦いをしている小樽潮陵の方が一枚上ではないだろうか。
 浦河の勢いも捨てがたいが、両校の力を比較した時には小樽潮陵がわずかに上回っているように思える。

 札幌日大 対 小樽潮陵 という決勝戦の実現を夢みながら眠りに就こう…。

‘14夏 南北海道大会 第四日

2014-07-20 16:47:45 | スポーツ & スポーツ観戦
札幌日大 会心の勝利!!!

 胸のすくような会心の勝利である。札幌日大ナイン、そして札幌日大関係者にとっては歓喜の夜を過ごしているのではないだろうか? しかし、本当に喜ぶのはまだ早い。一難去ってまた一難。来る東海大四高戦こそ、本当の頂上決戦である! 

          
          ※ 好カード2試合組まれ、しかも日曜日とあっていつも以上に球場はたくさんの人で膨れ上がった。

 自分が思い入れていたチームが、戦前は不利と予想されていたのを覆し、理想的な試合運びで勝利を手に入れるとは! これに勝る喜びはない!
 勝利の要因、勝負の綾を冷静に(?)に振り返ってみることにしたい。
 まずは本日の対戦のランニングスコアである。

《第二試合》
札幌日大高 010 210 001 5
駒大苫小牧 000 001 000 1

          
          ※ 詰めかけた観客は内野席に収まらず、今大会初めて外野席も解放された。

 札幌日大勝利の立役者といえば、何といってもエース佐藤君の巧投だろう。戦前に私は佐藤君の投球が鍵を握ると何度も言及していたが、彼はものの見事に強打苫駒打線を柳が風を受け流すように封じてくれた。
 放った安打数をみると、札幌日大5本に対し、駒苫は8本である。つまり佐藤君は8本の安打を打たれながら1点だけに封じたのだ。
 昨日も言及したが佐藤君のボールの威力だと、ある程度痛打されることが予想されたが、連打を許さず得点に結び付けられなければ良いのだが、今日の佐藤君はその期待どおりの投球を見せてくれたのだ。逃げずに、積極的に相手に対する姿勢がとても良く表れていた投球だった。与四死球1という数字が何よりそれを物語る。

          
          ※ 駒大苫小牧高に勝利し、校歌を聞く札幌日大ナインです。

 佐藤君最大のピンチは駒苫6回の攻撃だった。3番安田君に右中間に本塁打を打たれた後、続けて2連打され「あるいはこのまま崩れるのか?」と不安に思ったが、その後の打者を冷静に討ち取り、最少失点で逃れたところに佐藤君の大きな成長を見た。
 このところの佐藤君の投球を見ていると、何かを掴んだような気がしてくる。その何かとは「投球術」とでもいうものだろうか? もし、 私の読みが正しいとしたら、今後の期待は大である。
 私と同郷のオホーツク出身である佐藤君の活躍は我がごとのように嬉しいことである。

 一方、自慢の攻撃陣はというと…。安打数が示すように決して満足いく数字ではなかった。ただ、前半の2回、4回、5回と兼村君の3塁打、本塁打、菅原君の3塁打と長打が効果的に点に結び付いたところが札幌日大としては運も味方したといったところか?
 6回以降、駒苫救援の桑田君に6・7・8回と三者凡退に退けられていたが、9回尾崎君、菅原君の連続安打で1点加点したのも大きかった。

          
          ※ 応援団に挨拶した後も飛び上がるようにして喜びを表すナインです。よほど嬉しかったみえます。

 守備陣も一つのエラーはあったものの、強風の中で上がった難しい飛球を内外野ともに好捕し、佐藤君を助けていた。

 勝負の綾としては、私は1回裏の苫駒の攻撃を挙げたい。
 駒苫は内野安打と死球で一死2・3塁の先制の好機を迎え、4番若松君がライトに痛烈なライナーを放った。そのライナーはライト守備位置のやや前への当たりだったが、ライト菅原君は危うい姿勢ながら好捕し、勢いで離塁していた二塁走者を刺して併殺で切り抜けた場面である。あのライナーがわずかでもどちらかにそれていたとしたら勝負の行方はどうなったか分からない、と言えるほどの場面だった。

 ともかく札幌日大ナインには、会心の勝利おめでとう!と伝えたい。


 さあ、次は難敵の東海大四高である。
 大会ナンバーワン投手の呼び声高い西嶋君は本日の試合では心の隙をやや見せたものの、抜群の安定感を示している。
 春の大会ではコールドゲームで敗れた相手である。駒苫を破り、雪辱の機会を手繰り寄せたのだ。ぜひとも春の借りを返したいものだ。
 東海大四高校戦をどう戦うか? 明日じっくりと占ってみたい。

‘14夏 南北海道大会 第三日

2014-07-19 19:42:53 | スポーツ & スポーツ観戦
 寄る年波には勝てない、とはこのことか? 炎天下での二日間の観戦は相当の疲労を蓄積したようだ。目覚めたときにはすでに第一試合の試合開始時間を過ぎていた。止むを得ず、第三日はラジオの実況中継で試合の行方を追った…。 

          
          ※ 過日の小樽潮陵の全校応援風景をもう一度掲載しました。

 例によって、本日の三試合のランニングスコアをまず示す。

《第一試合》
駒  苫  112 001 100 
札幌丘珠 000 000 000 

《第二試合》
浦  河  000 002 004 
札幌創成 021 000 100 

《第三試合》
恵庭南   230 000 100 
小樽潮陵 300 311 00X 

 注目の第一試合、駒苫は危なげなく、そしてそつなく勝利をもぎ取った感である。試合の随所において甲子園制覇の遺産を受け継いでいるかのような試合運びのそつなさがラジオを通じても伝わってきた。
 また強打の丘珠を完封したエース伊藤君もスライダーを武器に使い要所を締めるピッチングだったようだ。
 隙を見せなかった駒苫に対して、札幌日大はいかに戦うか?本日後半に展望してみたい。

 第二試合は浦河の鮮やかな逆転劇だった。札幌創成としては終始リードする試合展開から逃げ切れると読んだと思わるが、最終回に至って好投していたエース広瀬君が打ち崩されるという誤算に泣いた。浦河の攻撃力はかなりの破壊力である。

 第三試合も逆転、再逆転と試合を見ている分には面白い試合だったようだ。小樽潮陵としては先発させた千葉君の不調から危うい展開となったが、打線がそれを補い、千葉君を救援したエース原田君の安定した投球で勝利した試合だった。

 第二試合、第三試合は見ている側にとってはスリリングな面白い試合だったろうが、競り勝った浦河、小樽潮陵ともに絶対的な力を備えていないだけに準決勝戦も点の取り合いとなる試合展開が予想され、どちらが勝ち残るのかまったく予断を許さぬ試合となりそうだ。

 さて、私が注目する明日(20日)の札幌日大 対 苫駒戦だが、どんな居合展開となるだろうか、今からワクワクしている。両校のこれまでの実績、練習試合の結果など、冷静に見て駒苫やや有利と見るのが大方の見方だと思われる。
 そうした見方の中で、札幌日大の可能性について考えてみる。
 まずは何といってもエース佐藤君が強力な駒苫打線を相手に試合をつくる投球をできるか否かであろう。佐藤君にはある程度痛打を浴びることは覚悟しながらも、積極的な攻めのピッチングを心がけてほしいと思う。3~4点は覚悟の上でマウンドに上がる心の余裕をもってほしいと願いたい。
 すると、自慢の打撃陣がきっと援護してくれるはずである。1番菅原君、2番西野君は絶好調である。後は主軸である3番西君、4番松田君、5番兼村君の主軸が期待どおりのバッティングを示してくれれば勝機は見えてくるはずである。特にプロも注目しているという4番松田君は相手から徹底的にマークされているが、それを撥ね退けて強打者ぶりを円山でぜひとも発揮してもらいたい。
 駒苫はエース伊藤の連投ではないかと思われる。支部予選で控えの不調によって大苦戦したことからベンチは伊藤君以外を信頼できないのではと思われるからだ。
 両校の対決は伊藤君 対 札幌日大打線という構図に絞られてきそうである。

               
       ※ 今日の私はこのちゃっちいラジオで試合展開を追った。もっともFM放送は別のラジオだったが…。

 実は明日、地方からサッカーファンのT氏が来札して小野選手のコンサドーレデビュー戦を一緒に観戦することになっていたのだが、こうなった以上高校野球を優先することにして、先ほどT氏に断りの電話を入れたところだ。
 札幌日大 対 苫駒も注目であるが、もう一つの札幌第一 対 東海大四の対戦も非常に興味ある戦いである。明日の二つの戦いは今年の南北海道大会の最も注目される二試合ではないかと思っている。
 明日は寝坊しないで円山に駆け付けよう!!

‘14夏 南北海道大会 第二日

2014-07-18 18:07:59 | スポーツ & スポーツ観戦
 大会第二日は札幌日大高を含め強豪の揃ったBゾーンの一回戦3試合が行われた。3試合ともに強豪と目されるチームが順当に勝ち上がったのだが、唯一札幌日大高のもたつきがちょっとだけ気懸かりな試合でもあった。

          
          ※ 各校が全校応援を繰り広げる中、札幌日大高は補欠選手が主で、今回は初めてブラスバンドが登場しました。次戦は?
 
 まずは3試合のラニングスコアを示すことにする。

《第一試合》
札幌第一 202 18      13 
ラサール 000 00      0
        ※ 5回コールドゲーム

《第二試合》
函大有斗 000 000 0   0
東海大四 210 301 X   7
        ※ 7回コールドゲーム

《第三試合》
札幌日大 100 000 202 5
小樽水産 000 000 000 0

          
          ※ NHKがラジオの実況中継をしています。私もラジオを聴きながらの観戦です。

 それでは昨日同様、私なりにそれぞれの試合を振り返ってみたい。
 まずは第一試合であるが、札幌第一の力強さばかりが目立った試合だった。
 レギュラーの体格が良く、そのためかバットの振りが鋭く、ラサールの2投手を難なく打ち崩し相手の戦意を喪失させた感があった。
 また、先発した黒沢君はスピード豊かに相手打線をねじ伏せた。ところが黒沢君は背番号1を背負ってはいるものの、本来のエースは10番を背負う石橋君だという。石橋君は支部予選決勝で清田高と延長15回、そして再試合を一人で投げきった投手だという。
 今日の試合で最終回となった5回の1イニングを投げたが、その投げっぷりは噂に違わぬ実力の片鱗を見せてくれるものだった。札幌第一強し!

 第二試合である。こちらは実力派投手の西嶋君の独壇場といった試合だった。
 古豪函大有斗をまったく寄せ付けずといった投球内容で、5回を終えて一人の走者も許さず「あるいは」といった感じさえ抱かせた。6回に味方エラーで完全試合の夢は潰え、最終回となった7回にヒット1本を許しただけの完璧な投球だった。
 西嶋投手の投球に対して攻撃陣もそつなく得点を重ねた。ただ、函大投手陣の制球がままならず四球を確か7~8個与えてもらったにしては得点にやや物足りなさも感じたが…。

          
          ※ 西嶋投手がボールをリリースする瞬間の映像です。カメラは金網にピントが合っています。どうして?
          

 準々決勝では両校の対決となるが、相当の好試合になるのではと想像される。今日見た印象では「札幌第一やや有利か?」という感じだが、どちらが勝ってもおかしくない実力校同士の対決となる。

 さて、昨年夏以来追い続けている札幌日大高が登場した第三試合である。
 5対0という結果だけみると危なげなく勝利したように見えるが、ランニングスコアを見ていただきたい。6回を終えて1対0という接戦の試合展開となった。
 その要因は小樽水産高校のエース柴田君の頑張りである、というより柴田君の軟投に札幌日大が相当に手こずってしまった試合といった印象だった。初回こそ3安打を重ね、幸先よく1点を先制したが、その後は柴田君の投球にタイミングを外され凡打の山を築いた。
 救いは札幌日大エース佐藤君が安定した投球を続け、相手につけ入る隙を与えない投球を続けていたことだ。
 
 2点目がなかなか取れない札幌日大高は7回に無死で2塁打が出たところで、犠打で3塁へ進め、スクイズでようやく加点した。その後1番菅原君、2番西野君の活躍で3点を加えて試合を決めた。
 打撃が看板の札幌日大高にとってはやや不本意な戦いだったかもしれないが、本格派投手との対決となった場合にはその本領を発揮してくれると信じたい。

 一方、投げる方の佐藤君は相手打線がやや弱かったとはいえ、8回まで与えた安打1は見事である。死球が一つあったものの、制球も抜群でなんら不安のない投球だった。このところ佐藤君の投球でやや不安だったのは、札幌支部予選の対尚志学園戦の被安打10の試合くらいで、他の試合では非常に安定した投球を見せてくれている。
 制球力の素晴らしい佐藤君である。自分を信じてストライク先行の積極的な投球を次戦でもぜひ貫いてほしい。

          
          ※ こちらは佐藤投手のリリースした瞬間ですが、こちらは佐藤投手にピントが合っています。どうして?

 明日札幌日大高が次戦で対戦が予想される駒大苫小牧高が登場する。どのような戦いぶりを見せてくれるのか。そして札幌日大高校との対決はどうなるのか。そのあたりを推し量るためにも明日の第一試合は必見だと思っている。



‘14夏 南北海道大会 第一日

2014-07-17 19:51:02 | スポーツ & スポーツ観戦
 暑い夏! 甲子園を目ざす南北海道大会の第一日を観戦した。強豪と目されるチームが避けたかのようなAゾーンの3試合を観戦したが、甲子園を目ざすようなチームにはお目にかかれなかった、というのが正直な感想である。 

          
          ※ さすがに道大会となると関心度が違うようだ。一回戦にも関わらずバックネット裏はいっぱいの観客でした。

 自宅から自転車を駆って15分弱、こんなアドバンテージを生かさない手はない!そう思って、観戦できる日はできるだけ円山球場に駆け付けたいと思っている。
 今日はできれば開会式からと思っていたのだが、私自身に起こったアクシデントのため第一試合の途中からの観戦となった。
 今日は私が関心を抱いているBゾーンではなく、Aゾーンの3試合だったため、どこか傍観者的立場での観戦となった。
 今日行われた3試合のランニングスコアをまず示すことにする。

《第一試合》
  浦 河 000 004 310 
  札北陵 000 101 110 

《第二試合》
  恵庭南 300 001 100 
  苫工業 000 111 000 

《第三試合》
  樽潮陵 300 000 123 
  知 内 000 011 110 

          
          ※ 参加各校は全校応援の体制をとっている学校が多かったようです。写真は苫工の全校応援の様子です。

 それぞれの試合を私なりの寸評を記すと…。
 第一試合は浦河の活発な打線が札北陵を上回った試合ということができる。
 浦河にとっては道大会の初勝利ということで記念すべき大会となったことだろう。しかし、今後の展望ということになればかなり苦しい。エースの菊池君もそれなりにまとまってはいるものの、これといった威力は感じられなかった。また、守備陣もまだまだ鍛えられていない印象である。打線だけは今後も期待できそうな打線だったが…。

 第二試合は恵庭南の初回の3点で試合が決まった感があった。
 その3点には守備陣の複数のエラーが絡んでいたのが痛かった。苫工も中盤に反撃に出たが、そこでもまたエラーが絡んで相手に得点を許し、万事休すであった。
 恵庭南はこれといった特長の感じられないチームだったので、次戦はかなり苦しいのではないか?

          
          ※ ちょっと面白い(失礼!)と思って撮った写真です。シャツ内にプロテクターを着込むため、主審はこんな姿に…。 
           それにしてもこの審判はかなり体格の豊かな方です。        

 私が本日注目したのは、小樽北照を破って道大会に進出した樽潮陵の戦いぶりだった。
 結論を先に述べると「あるいはフロックだったのかな?」といった印象である。
 初回の攻撃こそ、先頭打者から4連打で3点を先取した時は、「これは凄いチームかも」と思わせたが、その後の戦いぶりをみると甲子園を狙うにはちょっと厳しいかな、といった感じである。

 この試合、私は知内のベンチワークが自ら墓穴を掘ってしまう結果になったのでは、と分析する。
 というのも、初回あれよあれよという間に先発の中島君が4連打を浴びてしまったが、この間に何か有効な手立てを講じることはできなかったのか?
 それ以上に疑問を感じたのは、中島君はその後立ち直り、6回まで粘り強く〇封していたのである。7回に入り、一死走者1・2塁から次打者に鋭いレフト前ヒットを放たれたが、走者が本塁寸前タッチアウトで追加点を免れた。するとそこでベンチが動き、中島君をあきらめ、2年生投手の越中谷君をマウンドの送ったのだ。私は「あれっ?」と思った。中島君は確かに鋭い打球は打たれたものの潮陵打線を2回以降〇封してきて、7回もまだ点は与えていないのだ。ベンチはよほど救援の越中谷君に信頼をおいているからこそ交代なのだろうか、と思って見守った。しかし、越中谷君は相手打者に打たれ、1点を献上してしまう。
 知内は1回の3失点を中盤に入り小刻みに点を加え、1点差まで迫り「これから」というところに水を差してしまった感がある。8回の越中谷君の投球を見ても、自分のボールに自信が持てないのか常にボール先行で潮陵打線につけ入られてしまった。結果は力以上の大差がついてしまった試合だった。

 樽潮陵はエース原田君もそれなりにまとまり、守備もなかなか鍛えられている。打線が知内戦の初回のような攻撃が本物だとしたら、Aゾーンにおいては相当に活躍するのではないかと思われる。

          
          ※ カラフルな小樽潮陵高校の全校応援の様子です。

 さて、先のベンチワークについてだが、私は数年前に駒大苫小牧の佐々木監督の投手リレーについて疑問を挟んだことがある。駒大苫小牧の投手リレーがあまりにも早め早めのリレーで、その結果が敗戦に繋がってしまった試合を観戦したことがある。
 本日の知内高のリレーも早めの継投が裏目に出た試合ではなかったか? ノックアウト方式の高校野球の場合、あるいは早目の継投ということが指導者間の共通認識となっているのだろうか?
 しかし、今日の知内高の場合は明らかに早目の継投が凶と出た例ではなかったろうか?ベンチが試合の流れを変えてしまうこと、それはあまりにも危険が多い賭けである…。
 監督に来年はあっても、選手には来年はないだから…。

徳川美術館展 in 近美

2014-07-16 15:46:50 | イベント
 いや~、それはカタツムリの歩みのごとく、とでも表現すれば分かってもらえるだろうか? 遅々として前に進まない観覧者の列の中、予定されていた1時間45分の時間ではとても全てを観ることができなかった。大混雑の中「徳川美術展」を観た。 

          

 美術にはまるで疎く、関心も薄い私だが、毎年開催される道立近代美術館の特別展だけはチェックすることにしている。
 今年の特別展は尾張・名古屋に在る「徳川美術館」所蔵の数々の財宝の展覧会である。この徳川美術館の所蔵品の素晴らしさは、1616年駿府城で逝去した徳川家康の遺品を「駿府御分物」として徳川御三家に分けられたものを散逸させることなく、今日まで維持管理してきた貴重な品々を展示している点にある。

 私はこの機会により深く展覧会を味わいたいと思い、石狩市民カレッジで開講された「さっぽろアート散歩」を受講して、展覧会を担当学芸員からのレクチャーを伺ってから展覧会を観ようと計画した。
 7月8日(火)花川北コミュニティセンターで講義が行われた。道立近代美術館の土岐美由紀学芸員によると、「徳川美術館」の館外展は江戸東京博物館、国立九州博物館に続いて国内3ヵ所目ということだった。前記二つの博物館比べ、施設の古い道立近代美術館(設立25年になるという)は展示に苦労するという裏話も聞かされた。またこの種の展覧会開催のためには準備期間に2~3年を要しているとも話していた。
 今回展示されるのは約230点ということだが、その中に4点の国宝が含まれているということだ。その中の「源氏物語絵巻」については、19代当主徳川義親の英断によって、絵巻物を場面ごとに切り離し、ケースに入れて公開に耐えうるものとして一般公開をしたという。

          
          ※ 7/21までしか展示されない国宝「源氏物語絵巻」 竹河(一)です。
                    
 そうしたレクチャーを受けた後、7月15日(火)、石狩市民カレッジの受講者たちと一緒に「徳川美術館展」を観賞した。
 ところがこれが前述したように大変だった。押しかけたたくさんの観覧者が一つ一つの展示を丁寧に観ようとするあまり、観覧者の列が遅々として前に進まないのだ。
 入場者の数そのものは過去の特別展と比較したとき、もっと混雑した特別展もあったと記憶しているが、これほど前に進まない展覧会は記憶がなかった。やはり観覧者にとっても徳川家康の遺品ということで関心が高いということかもしれない。家康の威光恐るべし!といった感じである。

 展覧会は、第一章「尚武」、第二章「清雅」、第三章「教養」、そして「至宝」とテーマ別に展示されていたが、第一章「尚武」を観終えた時点で入場から1時間が過ぎていて、とても全てを丁寧に観ることが不可能になっていた。
 第二章から私は列から離れ、列に並ぶ人たちの肩越しに遺品を観るという形になった。こうなると深く味わうということは不可能だった。
 集合時間までの1時間45分を慌ただしく見て回って、私の「徳川美術館展」は終わった。

                   
              ※ 最初に展示されていた徳川家康画像(東照宮大権現像)です。

 さて、そんな中で丁寧に観ることができたのは「尚武」のコーナーだった。そこでの雑駁な感想だが、武具刀剣類が単なる武器としてではなく、そこに施された装飾の素晴らしさが印象に残った。特に徳川家の家紋である葵の印はあらゆる武具に記されており、さすがに将軍家の武具という印象だった。一方で、生きるか死ぬかという戦いの武具にそこまで装飾を施す意味があるのかという率直な疑問も覚えた。
 また、国宝である「源氏物語絵巻」を広く公開するためにと、絵巻物を切り離すという英断をした徳川義親の凄さにも驚くばかりだ。その義親の英断があったからこそ、今日私たちでも「源氏物語絵巻」の実物を目にすることができたわけである。絵の特徴である「引目鉤鼻」もしっかり確認することができた。

 これから「徳川美術館展」をじっくりと観賞しようと思っておられる方は、せめて3時間、できれば一日いっぱいかけるつもりで訪れられることをお勧めします。

レナード・バーンスタイン像 in 中島公園

2014-07-15 18:26:19 | その他
 PMF25周年を記念して、PMF創設者であるレナード・バーンスタイン氏の銅像が札幌コンサートホールKitaraを望む中島公園内に完成した。 

 7月12日(土)のPMFオープニングセレモニー&コンサートにおいて、中島公園内に除幕したばかりの「レナード・バーンスタイン像」を制作した東京芸術大学学長の宮田亮平氏の挨拶があった。芸術家らしいというか、型にはまらないユニークな挨拶が私はとても気に入った。その中で宮田氏が「ぜひ銅像を見に行ってください」とお話していたことを受けて、さっそく昨日(14日)中島公園に赴いた。

 バーンスタイン氏の立像は、Kitara(キタラ)の正面から見ると、右手奥の方の芝生が敷かれ、背後にはバーコラが配された素敵なところに立っていた。
 早速、写真をと思い撮り出したのだが、曇天だったこともありどうも光量が不足していたようで、満足な写真とはならなかったがご覧あれ。
 宮田氏は「バーンスタインがKitaraをちょっと横目で見ているようなデザインにしたんですよ」と茶目っ気たっぷりにおっしゃっていたが、なるほど端正なバーンスタインの顔は心持ち横向き加減かな?」と思わせてくれた。

          

          

          

          


 そして立像の台座には次のような言葉が刻まれていて、立像を制作した趣旨がよく表れていたので転写することにした。


               レナード・バーンスタイン
              ~PMF創設の遺志を未来へ~ 

 1990年、20世紀を代表する音楽家レナード・バーンスタイン(1918-1990)の提唱により、私たちのまち札幌にPMF(国際教育音楽祭 パ シフィック・ミュージック・フェスティバル)が創設されました。
 それから四半世紀、25回目のPMFを迎えるにあたり、創設者への感謝の気持ちを込め、この立像を制作しました。
 私たちは、バーンスタインがPMFに託した遺志を、これからも未来へと引き継いでいきます。

 この立像は、多くの方々からの寄付により、宮田亮平氏が制作しました。
 ここに深く感謝するとともに、皆さま方のバーンスタインに寄せる変わらぬ思いに敬意を表します。

                                       2014年7月
                                           公益財団法人PMF組織委員会

          


 この台座に刻まれた文章が全てかな、と思う。
 巷間、PMFの存続の危機が囁かれたりして心配していたが、オープニングセレモニーにおいて組織委員長の上田札幌市長がその存続を力強く宣言してくれるとともに、立像にもその意志が刻まれていることでPMFがこれからも札幌のマチに在り続けることを確信したのだった…。(ホッ)

宴は終わった W杯‘14ブラジル大会

2014-07-14 23:18:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 世界中の耳目を浴び続けたサッカーWCブラジル大会は、ドイツが延長戦の末アルゼンチンを1対0で下し、一ヶ月にわたった熱狂の宴に終止符を打った。その熱狂の輪の中に入りきれなった感のある私だが、一か月を振り返ってみることにしたい。 (私は準々決勝の3試合、準決勝の2試合、そして決勝戦と、眠い目をこすりながらライブ観戦した。自由人の気楽さです)

          
          ※ ワールドカップトロフィーを手にしたドイツチームの歓喜の様子です。

 熱狂の輪の中に私が入りきれなかった、ということは一にも、二にも、日本代表の戦績にあることは明々白々である。
 今大会が始まる前、多くの日本のサッカー関係者やファンの描いた夢は、日本代表が予選リーグを突破して16強に入り、あわよくばもう一つ勝ってベスト8入りを夢見ていたのではないか。
 そして大会全体としては主催国であり、サッカー王国を自称するブラジルの6度目の戴冠を予想していたのではないだろうか。

          
          ※ 母国ドイツの優勝を喜ぶメルケル首相とガウク大統領です。

 ところが描いていた夢は、願っていた思いは、えてして覆るものである。
 私も単純に夢を描いていたわけではない。日本が入った予選リーグD組4ヶ国の中で、FIFAランキングが最も低いのは日本であって、予選敗退の危機も想定はしていたのだ。
 しかし、戦う前は誰もが最良の結果を夢見て予想し、その実現を願うものだ。
 特に今大会前は、選手たちが本気度を口にし、マスコミがそれを書きたて、テストマッチもそれなりに期待できるものだったために期待を膨らませ過ぎたところがあったのかもしれない。
 結果はしかしランキング通りに、コロンビア、ギリシアが勝ち抜く結果となった。

               
               ※ 大会MVP(ゴールデンボール)のトロフィーを手にしながらも憮然たる表情のメッシ選手です。

 日本敗退の要因は何か? それを論ずるには私は素人すぎる。敗退要因の分析は専門家に委ねるとして、私は今までも、そしてこれからも日本サッカーをポジティブに考え、サポートしていきたい。
 スポーツを語るとき、欧米人やアフリカ系の人たちとの体格差がいつも問題になる。その体格差は運動能力の差としても現れてくる。その差は埋めがたいものがあるが、サッカーという競技は、バスケットボールやラグビーなどと違い、体格差がその競技力を決定的に左右するという競技ではない。
 日本人の特性である俊敏性や巧緻性が体格差を補える要素をもっているのがサッカーである。また、チーム競技として戦略・戦術を駆使するスポーツであることも日本人に向いている点だと私は思っている。

 世界中が熱狂するサッカーWCにおいて、近い将来に真の意味で日本が世界に伍して戦える日が来ることを私は信じている。

 さて、ドイツの優勝の持つ意味は何だろうか? ドイツのチームを見たとき、個が際立っていることがないチームのように映る。確かにミューラーやクローゼという点取り屋はいるものの、彼らが際立っているという印象を与えなかった。ドイツはチームとしての完成度が高かったと言えるのではないだろうか。
 今大会、ブラジルのネイマールや、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのロナウドなどが注目されたが、いずれも十分な輝きを放ったとは言い難かった。現代サッカーにおいては、ペレやマラドーナのように個の力だけでチームを引っ張り、勝ち切るようなことは難しくなってきていると言えるのかもしれない…。

 サッカーWCブラジル大会は幕を閉じた。そして、世界は2018ロシア大会に向かっての歩みが始まろうとしている。
 日本のストロングポイントを生かした新星日本の誕生を期待したい。

PMFオープニング・セレモニー & コンサート

2014-07-13 18:31:31 | ステージ & エンターテイメント
 パラッとひと時雨はきたが、緑濃い札幌芸術の森・野外ステージで聴くオーケストラの音は格別である。「PMF大通公園コンサート」に続いて、PMFのオープニングコンサートに参加した。 

                 
                 ※ 札幌芸術の森・野外ステージ全景です。


 7月12日(土)午後、札幌芸術の森・野外ステージで「PMFオープニング・セレモニー&コンサート」が行われ、友人たちと一緒に参加した。それほど早く赴いたつもりはなかったが、幸いステージ前方の椅子席を確保することができた。
 開演前に空からパラッときたときも椅子席は屋根に護られて雨に当たることはなかった。
 プログラムは次のように進んだ。

 (1)オープニング・ファンファーレ   大通公園コンサートと同じ5人のトランペッターによって奏でられた。
 (2)次世代のファンファーレ
 (3)バーンスタイン:ウェストサイドストーリー・メドレー
      以上は、プロ・アマ含めた250人のトランぺッターによる合同演奏
      指揮:杉木 峯夫

        ※ オープニングセレモニー スピーチ(組織委員長と支援企業代表の挨拶)

 (4)平岸小学校マーチングバンド演奏
 (5)ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84
 (6)グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」から“私は夢に生きたい”
 (7)バーンスタイン:「キャンディード」序曲
      以上演奏はPMFオーケストラ、指揮オスモ・ヴァンスカ、(6)にはソプラノの九嶋香奈枝が出演した。
 (8)ヘンデル(ワーグマン編):ヘンデルの作品による組曲
      演奏はベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブルの12人。

                  
              ※ ベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブルのメンバーの面々です。

                  
        ※ ゲストスピーチ(バーンスタインオフィス代表、東京藝大学長 挨拶)

 (9)J.シュトラウス �:春の声 作品410
      演奏はPMF教授陣のPMFウィーンの12人。

という、豪華なラインナップだった。

 250人が一堂に会するトランペットの演奏は豪壮そのものだった。音楽的にどうこうというより、PMFの開幕を告げるステージに全国から馳せ参じたプロ・アマ入り交じり250人のトランぺッターが揃って演奏したというところに意味があったように思う。
 特筆すべきはPMFの組織委員長であり、札幌市長の上田文雄氏もその一員としてステージに立ったことだ。ちょっと調べてみると、
 上田氏には中学時代にブラスバンド部でトランペットの経験があり、父親に買ってもらったトランペットをいまだに大切にしているというエピソードを知ることができた。

          
          ※ 唯一、私が撮った写真です。オープニングコンサートに集まった多くの聴衆の皆さんです。

          
 私が何より認識を新たにしたのがPMFオーケストラのことである。今年のPMFアカデミー生122人による演奏だったが、122人が集まったばかりとは思えないほどの素晴らしい演奏を披露してくれたのである。
 世界各地(26の国・地域)から集まり、日が浅いにも関わらず、まるで一つのオーケストラを聴くようだった。それもそのはず、札幌に集ったアカデミー生は学生ではなく、すでに世界各地でプロ的生活をしている人たちの中からオーデションで選ばれた音楽家たちが集まってきているのだ。つまり、ベースができているから、少ない時間の打ち合わせでも完成度の高い演奏が可能だったということだ。

 その後に演奏したベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブルやPMFウィーンの指導陣たちの演奏は言わずもがな、である。
 彼らの熟達した演奏を耳にしながら、そして芸術の森の心地良い風を感じながら…、それは至福のひと時だった…。

 ※ 写真撮影は当然のようにNGだったので、ウェブ上の写真を拝借した。

PMF大通公園コンサート

2014-07-12 21:52:25 | ステージ & エンターテイメント
 若々しいファンファーレが大通公園に響き渡り、PMF2014が開幕を告げた。生憎の雨模様だったが、PMFの指導者たちで編成されたPMFヨーロッパ、PMFウィーンの演奏は雨をも忘れさせてくれる素晴らしいひと時だった。 

          
     ※ 演奏会の途中で写真撮影がNGとのアナウンスがあったが、この写真はリハーサル風景なので許される(?)だろう。

 歴史を重ねて25年、札幌の夏の風物詩としてすっかり根付いた感のあるPMF(Pacific Music Festival)2014が始まった。
 その開幕を告げる「PMF大通コンサート」が7月9日(水)夕刻、大通公園西6丁目の野外ステージで行われた。

 開演前にはかなりの雨に見舞われたが、開園後はパラっときたときもあったが、ほとんどの時間帯は雨は気になるほどではなかった。

          
          ※ 開会のファンファーレはブラス・メンバーの若手で編成されたようだ。

 コンサートは18時、オーケストラ・ブラス・メンバーのファンファーレから始まった。
 詳しくは分からないのだが、この「PMF大通コンサート」でステージに登場したのは、全てPMFの指導者たちだったようだ。
 そのプレイヤーとは、金管の「オーケストラ・ブラス・メンバー」、木管の「PMFヨーロッパ」、弦楽四重奏の「PMFウィーン」というメンバーだった。
 曲目は、
 ◇ヘンデル:王宮の花火の音楽 by オーケストラ・ブラス・メンバー
 ◇ファルカス:ハンガリー舞曲 第1番、3番、5番
 ◇チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』から「小さな白鳥たちの踊り」
 ◇チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』からトレパーク
              以上 by PMFヨーロッパ
 ◇チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 作品11 by PMFウィーン

          
          ※ こちらが本来のブラス・メンバー揃い踏みといった写真で、やはりリハーサル風景です。

 いつも言うことだが、クラシックに疎い私の感想などかなり怪しいものだが、心地良い7月の夜空の下、クラシックの調べを聴く気分は最高である!

 若々しいファンファーレと表現したが、それは見た目であって、彼らは十分な経験の持ち主のようであった。
 金管も12人もの素晴らしいプレイヤーが紡ぎだす音色は厚みのある音となって伝わってきた。
 木管の5人はとても柔らかな音で、聴き覚えのある曲を軽やかに演奏してくれた。
 そして最後の弦楽四重奏は「重厚な布陣」との表現がピタリと当てはまるような体験豊かな方ばかりの4人だった。素人の私にさえ、その音が芳醇な香りを放っているように思えた。

 こんな素晴らしい音を、戸外とはいえ無料で聴くことができることに札幌に住んでいることの喜びを感ずる。
 無料のコンサートばかりに足を運ぶだけでは申し訳ないと思い、実は8月初旬に開催される有料のコンサートにも耳を傾けようと思っている。素人は素人なりにPMFを楽しみたい。