田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ウォーキングコース再訪(後編)

2011-05-20 22:45:49 | 札幌ウォーク & Other Walk
 私が札幌市内のウォーキングコースとしては最も素晴らしいコースとして挙げた「安春川コース」は、以前訪れたときに受けた印象からはやや後退した感はあるものの、やはり最高のコースであることには変わりなかった。 

 ※ 今回私たちがウォークしたコースマップはこちらをクリックください。( )

 「美しい日本の歩きたくなるみち500選」の一つ「屯田防風林」には水場も造られていた。その水は近くにある創成川水再生プラザ(下水処理場)の高度処理水を利用しているとのことだったが、こうして森林の中に水があると心が和むものである。
 その水場近くでは水芭蕉を意図的に増やす試みがなされていた。
 ただ以前訪れたときは、コース上に木材のチップが敷かれていて足の裏がフワフワする感じが心地良かったのだが、多くの人が歩いたためだろうかチップがほとんど見えなくなってしまっていたのが少し残念だった。

        
        ※ 「屯田防風林」内を往く私たちのメンバーです。

 マップ上のコースは「屯田防風林」を左折して西野屯田通の市街地を南下するコースなのだが、マップ上には近くを斜めに走る安春川沿いが「散策路整備予定」と書かれてあった。私が以前訪れたのは2008年の5月である。整備予定地がどうなったのかと関係当局に問い合わせたところ、整備が完了したとのお話を受け、マップ上のコースを外れてそこを歩くことにした。

 ところが…。
 確かに川沿いにコンクリート舗装された散策路はあったのだが、川そのものは川底までコンクリートで固められた真っ直ぐなまったく人工そのものの川で、その横の散策路も何の変化もない真っ直ぐなコンクリート道がついているだけだった。しかも、途中からはその散策路がなくなっていた。
 つまり、この後に続く安春川沿いの散策路に通じていないのである。
 これには正直言ってガッカリした。

 昼食を挟んで、コースを東に向かう本来の「安春川沿いの散策路」に入った。
 ところが…。
 3年前に訪れたときは川底も川沿いも周辺住民の手によって(?)きれいに整備されていたのだが、今回訪れると川底は濁り、川沿いにも雑草が少し目立つ感じだった。
 平成2年の工事完成というからバブル景気真っ盛りの頃、相当な予算をつぎ込んで造られた散策路である。
 私の目には贅沢すぎるほどの散策路に見えたのだが、その散策路もなんだか少しくたびれて見えた。それでも鯉が泳ぎ、鴨のつがいが水辺に遊ぶ姿には心を和まされた。
 なお、この川に流れる水も創成川水再生プラザから引いている水を流しているということだった。

        
        ※ 一見整備されて素晴らしい散策路と映るのだが…。

        
        ※ 川面には鴨のつがいも遊んでいた。         


 以前訪れたときには周辺住民の手によってきれいに整備されていた安春川だが、周辺住民の熱意が冷めたのだろうか。そうだとしたらとても残念な気がする。
 外野の私が言うことではないが、ぜひとも自分たちの周辺環境を自らの手で護ってほしいと思う。その価値が十分にあると思える散策路だから…。

        
        ※ 安春川の源流(?)です。水再生プラザからの水が流れ出ています。

 こうして10km強にわたるウォーキングを終え、ゴールのJR新川駅に着いた。
 3年前に訪れたときとは若干印象は変わってしまったものの、魅力的なウォーキングコースとしての条件は十分に備えているコースだと思った。
 できればコースに関わる人たちの手でこの素晴らしいコースが維持され続けることを願いたいと思ったのだった…。

 ※ なお、私の3年前のこのコースの印象記はこちらをクリックすると呼び出すことができます。(’08/05/21(前編)  ’08/05/22(中編) ’08/05/23(後編)  )