田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

苗穂地区の歴史的建造物巡り 前編

2011-05-02 17:13:07 | 札幌(圏)探訪
 歴史が浅いといわれる札幌であるが、その中で苗穂地区は比較的古い歴史的建造物が集中して残っている地区である。過日、そのなかのいくつかを巡る機会があった
  
 「オヤジの仲間づくり21の会」 …、これまでも何度か拙ブログに登場しているが、私たちシニアのグループが定期的に会合し、楽しみながら札幌の街を巡るなどして自らの知見を広めようとしているグループである。

 4月の例会の担当は私が務めた。私は札幌市が発行した「れきけん×ぽろたび」という冊子を参考にして、「苗穂地区の歴史的建造物」を巡るミニツアーを企画・提案した。
 その提案の内容とは…。
(1)日本基督教団札幌教会礼拝堂
(2)カトリック北一条教会司祭館カテドラルホール
(3)カトリック北一条教会聖堂
(4)旧永山武四郎邸
(5)岩佐ビル
(6)旧札幌麦酒会社工場(現サッポロファクトリーレンガ館)
(7)旧福山醸造店(現福山石油ビル)
(8)旧森永製菓北海道販売倉庫(現ホクレン備品倉庫)
(9)旧青果輸出入問屋倉庫(現茶房 石の蔵)
というラインナップである。

 4月30日(土)、会員7名のうち6名が参加し、苗穂地区ミニツアーを行った。
 最初の二つはキリスト教会の建物である。どちらも明治時代に建造されたもので、札幌軟石を使用しているところに共通項がある。当時、札幌軟石が建造物に盛んに利用されていたことをうかがうことができる。

 最初の日本基督教団札幌教会礼拝堂は創成川沿いに明治37(1904)年に建てられた。特徴ある中世ヨーロッパのロマネスク風デザインが目を惹く。
 通常、一般人に内部は公開されていないのだが事前にお願いして内部も見させていただくことができた。非常に丁寧に説明をいただいたので、後日この礼拝堂のことだけでレポートすることにする。

        
     ※ 小ぶりではあるが国の登録有形文化財に指定され
      ている建物らしい優雅さと格式が感じられます。

 続いて訪れたカトリック北一条教会司祭館の方が札幌軟石を使用した建物なのだが、会議室や司祭の居住空間となっていることから公開されておらず、隣の聖堂の方が一般に公開されていた。
 聖堂は札幌教会に比べて規模が2倍くらいあった。中では聖堂で催すコンサートのレッスンが行われていた。
 司祭館の方は明治31年(1898)年建造ということで、札幌教会より6年早く建造されたものである。

        
        ※ 明治31年建造の札幌軟石を使った司祭館の建物です。

        
        ※ こちらは大正15年建造された木造の聖堂です。

        
        ※ 聖堂の内部です。かなり規模の大きい聖堂です。
 
 どちらも100年を超える風雪に耐えてきた風合いが札幌軟石の壁に感じられた。

(以降は後編で)