教育大岩見沢校の芸術課程音楽コースを卒業した若き音楽家たち「Pokke Yukar」の4人の演奏は、実力十分の上、多彩なプログラム編成だったこともあり、とても楽しいひと時を提供してもらいました。

少し時間が経ちましたが3月28日(金)夜、西区役所地域振興課が主催する「Kotoni Classic Vol.36」と題するクラシックコンサートがターミナルプラザことにパトスで開催され友人たちと参加しました。
出演は「Pokke Yokar(ポッケ ユカラ)」という4人からなるヴァイオリン2本とヴィオラ、そしてクラリネットというクワルテットによる演奏でした。
「Pokke Yokar」とは、アイヌ語のPokke(温かい)とYukar(英雄叙事詩)を組み合わせた言葉だそうです。メンバーは4人に加え、チェロ奏者の方もいるそうですが、彼は現在ヨーロッパに留学中とのことで、今回は4人での演奏になったということでした。
「Pokke Yokar」は2022年1月に結成したグループだということですが、おそらく大学卒業後に結成されたと思われますが、みなさんまだまだ若い気鋭の演奏家といった感じでした。
出演者名は、
◇第一ヴァイオリン 鈴木 京さん
※前後半で第一と第二が交代しました。
◇第二ヴァイオリン 小野寺百音さん
◇ヴィオラ 古口 絵里さん
◇クラリネット 井川 太朗さん(バスクラリネットです)
という方々でした。
◇第二ヴァイオリン 小野寺百音さん
◇ヴィオラ 古口 絵里さん
◇クラリネット 井川 太朗さん(バスクラリネットです)
という方々でした。

※ ウェブページから拝借したPokke Yokarの皆さんです。中央のチェロ奏者が現在欧州に留学中とのことで、4人での演奏となりました。
例によって演奏された曲目を紹介すると、(作曲者名/曲名の順)
◇F.クライスラー/愛の喜び
◇J.ガーシュイン/ラプソディー・イン・ブルー
◇J.ガーシュイン/パリのアメリカ人
◇P.マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ
◇A.シモネッテイ/マドリガル
◇J.シュトラウス2世/春の声より
◇F.ハイドン/セレナーデ
◇G.ビゼー/アルルの女 ※この曲から第一、第二ヴァイオリンが交代しました。
◇F.メンデルスゾーン/歌の翼に
◇W.A.モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番「狩」より第一楽章
◇中田章/早春譜
◇菅野よう子/花は咲く
◇中村八大/上を向いて歩こう
◇Pokke Yokar 編曲/日本の四季より「春が来た」変奏曲
[アンコール]
◇中村八大/見上げてごらん夜の星を
コトニクラシックのVol35の時の感想にも書きましたが、ラインナップを眺めて、この種の初心者向けのコンサートの場合はわりあい耳馴染みの曲を取り上げてくれるのが私には嬉しいかぎりです。演奏された半数以上の曲は私にとっては馴染みがあり、心楽しく聴かせてもらいました。
私たちは開場時間より早めに会場に着いたこともあり、最前列で聴くことが出来ました。私の前にはビィオラ奏者が直ぐ前だったこともあり、ビィオラの音色が良く聴こえてきました。通常ビィオラはヴァイオリンの高い音の陰になり目立たないのですが、全体の音を下支えしていることが良く分かりました。
また、途中で第一ヴァイオリンが交代したのですが、全体のバランス面で微妙な違いを感ずることが出来たのも一つの収穫でした。
この日はおよそ100席の客席が満席になるほど盛況でしたが、それも当然かな?と思われるほどKotoni Classicの良さを感じながらの演奏会でした。今回で36回目の開催ということですが、その存在を知らなかった私にとってはかなり残念な思いです。今後はチェックを忘れずにしてKotoni Classicを楽しみたいと思っています。