田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ウォークⅡ №13 中央区・自然豊かな円山周辺と美術・史跡めぐり 後編

2010-11-26 12:41:31 | 札幌ウォーク & Other Walk
 いつ雪が降ってもおかしくないこの時期、訪れた円山公園、近代美術館前、知事公館前庭、ミニ大通、北大植物園はいずれも冬の装いを見せていた。

 夏に高校球児や多くの野球ファンを熱狂させた「円山球場」は入口を閉ざされすでに冬の眠りに入っていた。
        

 その隣の「円山競技場」にも人の姿はなく、茶色のアンツーカーが肌寒そうな表情を見せていた。
        

 一方、遠くにはこれからシーズンを迎える「大倉山ジャンプ競技場」がたくさんの歓声を待つように両手を差しのべているように私の目には映った。
        

 コースは円山公園の外縁をなぞるように回り込んで「北海道神宮」に向かう。
 ここではちょうどコースも中盤ということで「六花亭」が提供する「判官さま」の餅菓子が楽しみだったのだが、すでに配布終了とのことで、代わりの菓子とお茶をいただき一休みした後、再びウォークを開始した。
        

 北海道神宮ではちょうど今年の五穀の収穫に感謝する「新嘗祭」が開催されていて、そのため参拝客もいつもより多かったようだ。
        

 コースは円山公園から北一条通りを市中心部に向かう私にとっては見なれた光景だ。
 そうしている間に道立近代美術館の特徴ある建物が目に入ってきた。その前庭にはたくさんの木が植わっているが、ここもやはり落ち葉が一面に広がっていた。
        

 続いて知事公館である。知事公館の横を歩いているとプラタナスの大きな落ち葉が一面を覆っていた。その光景を見て私は思わず「プラタナスの枯れ葉舞う 冬の道で♪…」という唄を口ずさんでいた。(古いねぇ。懐かしいねぇ。)
        

 そして知事公館はあの特徴のある白地に濃赤色の梁が映える洋館はいつものとおりの佇まいだったが、周りの木々はすっかり落葉していた。
        

 コースは少し回り道をして、北4条通りの公園化している通りを行く。ここは通称“ミニ大通”と称してたくさんの木々の中に東屋やベンチが配されている。
 ここの木々ももちろん全て落葉していたが、一部のナナカマドの赤い実が鮮やかだった。
        

 ミニ大通の行き当たりのところに「北大植物園」が広がっている。
 北大植物園は落葉樹ばかりではなく、常緑樹も混在しているので全てが丸裸というわけではないが、それでもやはりどこか寂しい姿を見せていた。
        

 コースは大通公園10丁目に導かれる。
 大通公園も今は端境期ということか。花壇は整理され、噴水の類は冬籠りに入っていたが、一部のところでホワイトイルミネーションの準備が行われていた。
        

 ウォークも終わろうとする頃、大通公園の横を大きな音を出しながら通る集団があった。よくよく見ると、就職活動をしなければ就職できないような世の中に抗議する学生のデモ隊だった。数はそれほど多くはなかったが、ラップ調の音楽に乗せて抗議のシュプレヒコールを繰り返していた。
        

 世の中の冷え込みは相当に厳しいようだ。冬を迎える札幌はこれからますます厳しい寒さが襲ってくるが、せめて人々の心の中には温かな風が到来してほしいものである。
《ウォーク実施日 ‘10/11/23》