北海道(札幌)を楽しく生きるとは、東京指向を脱し、豊かさの指標を変えていくことというのだけれど・・・。
シンポジウムのテーマに興味を抱き、参加してみることにしました。
札幌日仏協会が創立20周年を記念して、識者を招きホテルオークラ(地図)で記念シンポジウムを開催しました。

基調講演にはその昔“ミスターNHK”とも称された磯村尚徳氏(日仏メディア交流協会会長)が招かれました。
シンポジウムにはモデレーター(司会者)として大平具彦氏(北大大学院教授)、パネリストとして前川二郎氏(札幌日仏協会副会長)、永瀧達治氏(フランス音楽&映画評論家)、野宮範子氏(フリーアナウンサー)、ニコラ・ジェゴンデ氏(アリアンス・フランセーズ教員)、そして磯村氏が加わりました。
磯村氏は79歳とはとても思えないほど矍鑠として、キャスター時代と変わらない歯切れの良いスピーチを展開しました。
磯村氏の数多い渡仏、渡欧体験から、欧米では日本文化に憧れる人たちが急増していると話します。特に日本のポップカルチャーに対する興味関心は大変なものだそうです。
そして、日本独自の価値観として①自然との共生、②アミニズム、③神仏集合があると説きます。こうした価値観が閉塞する世界状況を変えるだけの力を持っていると・・・。だから日本は自信をもって日本文化を輸出していくべきではないか、と結びました。
シンポジウムは各人各様にそれぞれのポジションから、北海道の行く末に対して提案がありました。
総じて言っていたことは、北海道には大いなる可能性があり、それをどう活かすかが求められている。
北海道の豊かな自然、豊かな資源を上手く活用することが大切である。
リトル東京から脱し、どこにも似ていない北海道を現出すべきである。
ヨーロッパの国々はけっして経済的に豊かとはいえないが、人々は豊かな暮らしを謳歌している。(スローライフ、ロハスな暮らし)北海道はそうしたヨーロッパ流の豊かな暮らしを実現できる可能性を秘めている。

※ 写真右から二人目中央付近の方が磯村尚徳氏です。
シンポジウムの中で磯村氏が興味深いことを話されていた。
北海道の自然は「絵のように美しい」が、札幌などの都市に「絵になる美しさ」が欠けてはいないか。例えば、パリの凱旋門などはどこから見ても「絵になる美しさ」がある。観光北海道を目ざすとき、都市計画として「絵になる美しさ」を求めていくべきであると。
3時間に及ぶ、講演、シンポジウムを短くまとめることは私の手に余るが、おおよそ以上のようなことが提起されたと思っています。
世界標準、日本標準の「豊かさ」を目ざすのではなく、北海道独自の「豊かさ」を皆で創りあげていくことが必要であり、そうすることが「北海道を楽しく生きる」道であると感じたシンポジウムでしたが・・・。
問題はそのように思考回路を変えることであり、社会がそうした方向に成熟していくことだと思うのですが・・・。しかし、世の中の論調はあいも変わらず「経済最優先」「経済回復」の大合唱なんですよね。
「スローライフ」も、「ロハスな暮らし」も経済的な基盤がしっかりと確立した上での話ということになるんだろうねぇ・・・。
シンポジウムのテーマに興味を抱き、参加してみることにしました。
札幌日仏協会が創立20周年を記念して、識者を招きホテルオークラ(地図)で記念シンポジウムを開催しました。

基調講演にはその昔“ミスターNHK”とも称された磯村尚徳氏(日仏メディア交流協会会長)が招かれました。
シンポジウムにはモデレーター(司会者)として大平具彦氏(北大大学院教授)、パネリストとして前川二郎氏(札幌日仏協会副会長)、永瀧達治氏(フランス音楽&映画評論家)、野宮範子氏(フリーアナウンサー)、ニコラ・ジェゴンデ氏(アリアンス・フランセーズ教員)、そして磯村氏が加わりました。
磯村氏は79歳とはとても思えないほど矍鑠として、キャスター時代と変わらない歯切れの良いスピーチを展開しました。
磯村氏の数多い渡仏、渡欧体験から、欧米では日本文化に憧れる人たちが急増していると話します。特に日本のポップカルチャーに対する興味関心は大変なものだそうです。
そして、日本独自の価値観として①自然との共生、②アミニズム、③神仏集合があると説きます。こうした価値観が閉塞する世界状況を変えるだけの力を持っていると・・・。だから日本は自信をもって日本文化を輸出していくべきではないか、と結びました。
シンポジウムは各人各様にそれぞれのポジションから、北海道の行く末に対して提案がありました。
総じて言っていたことは、北海道には大いなる可能性があり、それをどう活かすかが求められている。
北海道の豊かな自然、豊かな資源を上手く活用することが大切である。
リトル東京から脱し、どこにも似ていない北海道を現出すべきである。
ヨーロッパの国々はけっして経済的に豊かとはいえないが、人々は豊かな暮らしを謳歌している。(スローライフ、ロハスな暮らし)北海道はそうしたヨーロッパ流の豊かな暮らしを実現できる可能性を秘めている。

※ 写真右から二人目中央付近の方が磯村尚徳氏です。
シンポジウムの中で磯村氏が興味深いことを話されていた。
北海道の自然は「絵のように美しい」が、札幌などの都市に「絵になる美しさ」が欠けてはいないか。例えば、パリの凱旋門などはどこから見ても「絵になる美しさ」がある。観光北海道を目ざすとき、都市計画として「絵になる美しさ」を求めていくべきであると。
3時間に及ぶ、講演、シンポジウムを短くまとめることは私の手に余るが、おおよそ以上のようなことが提起されたと思っています。
世界標準、日本標準の「豊かさ」を目ざすのではなく、北海道独自の「豊かさ」を皆で創りあげていくことが必要であり、そうすることが「北海道を楽しく生きる」道であると感じたシンポジウムでしたが・・・。
問題はそのように思考回路を変えることであり、社会がそうした方向に成熟していくことだと思うのですが・・・。しかし、世の中の論調はあいも変わらず「経済最優先」「経済回復」の大合唱なんですよね。
「スローライフ」も、「ロハスな暮らし」も経済的な基盤がしっかりと確立した上での話ということになるんだろうねぇ・・・。