田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

環境フォーラム in 札幌

2008-11-06 20:14:17 | 講演・講義・フォーラム等
 耳年増という言葉がありますが、自分はまさに耳年寄りといった感があります。
 「環境」という言葉が目に入ると、自分ではまったく行動に移していないのに時代に乗り遅れてはとばかりに、各種の講演会やフォーラムに馳せ参じています。
 今回もそんな思いで参加したフォーラムでした。
        

 少し前の話になってしまいますが、10月26日(日)北海道新聞社と立命館大学の主催する表記フォーラムがグランドホテル(地図)を会場に開催されました。
 フォーラムは、水中写真家の中村征夫氏の講演と6名の登壇者によるパネルディスカッションとの2部構成でした。

 中村氏は「ファインダーから見た加速する温暖化」と題して自らが撮影した映像を提示しながら海の中でも身近な環境であるサンゴ礁、藻場、干潟の変化の様子を報告されました。声高にではなく、むしろ淡々とそうした身近な環境が変わりつつあることを話されました。自らの取材に基づいた変化の事実は、説得力をもって聴く者に迫りました。

 パネルディスカッションは「今、わたしたちにできること、しなければならないこと~環境先進国日本を目ざして~」と題して行われました。
 登壇者はコーディネーターの仲上立命館大教授、パネリストとして川口立命館大学長、本堂北大副学長、中村征夫氏、それに立命館大、北大の現役の大学生が一人ずつが登壇しました。
 立命館のPRの場といった色彩を感じなくもありませんでしたが、学ぶべき事柄もたくさんあったディスカッションでした。
        

 その中でも本堂北大副学長が述べた二つのことが特に心に残りました。
 一つは、大学などの高等教育機関にはスペシャリストの養成とともに、ジェネラリストの養成が求められている、と話されました。つまり持続可能(サスティナビリティ)な社会を目ざすということは、【環境と開発の調和】が求められるということであり、そのためには、スペシャリスト、ジェネラリスト両者の養成が必要となってくるということなのでしょう。

 二つめに北大自体に関することで、クラーク博士はフロンティアスピリットを説いたが、クラーク博士時代の札幌農学校にあっては“開発”することが善であった。しかし現代においては、開発だけでは善にはなり得ない。【環境と開発の調和】という課題に対して今できることに積極的にアクションを起こすことが現代的なフロンティアスピリットであると・・・。(なぁ~るほど・・・。ガッテン!ガッテン!)
        

 私は開き直っています。
 環境問題に対して積極的に行動できてはいなくとも、こうした情報をインプットすることによって、私自身が意識せぬうちに思考や行動がその方向に向かっているのだと・・・。(かなり苦しいこじつけだなぁ~)