ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の「『大衆主義から良薬』もある」を拝読しました

2016年04月11日 | 日記
 2016年4月10日に発行された日本経済新聞紙の中面に掲載された「日曜に考える」の中の「『大衆主義から良薬』もある」を拝読しました。

 この解説記事は、FINANCIAL TIMSの米国版編集長が執筆したものです。結果的に、米国の深い悩みを書いたものであることが、最終的に分かりました。

 見出し「『大衆主義から良薬』もある」からはどんな内容の記事かは分かりませんでした。サブ見出しの「米当局を動かした課税逃れ企業批判」の方がいくらか分かります。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも、見出し「『大衆主義から良薬』もある」と同じで、意味不明です。



 米国を代表する大手企業のアップルは、世界各地で稼いだ利益を海外の国々で保有し、その利益を低い税率で米国に環流する措置を、米政府などに求めてきたが、具体的な成果を上げていないそうです。

 米国を代表する大企業は海外の国々で貯め込んでいる利益は膨らんでおり、米国大手メディアのブルームバーグによると、その総額は内部留保を含めると2兆ドルを超えているそうです。

 米財務省は4月4日に、企業のタックス・インバージョン(租税地変換)を阻止するとの規制を発表し、米国の企業に大きな衝撃を与えたそうです。例えばこの結果、米国の大手医薬品企業のファイザーは、進めてきたアイルランドの医薬品企業のアラガンとの1600億円に上る合併計画を撤回しました。

 アイルランドのような税率が低い国に、本社を移すことを目標に合併を進めて、米国での納税額を大幅に減らすやり方は大きな問題だと、現在、大統領候補者指名争いでリードするクリントンさんやトランプさんが痛烈に批判したことが一因です。

 ただし、共和党の大統領候補者指名争いでリードするトランプさんは、こうした海外に利益を貯めている米国企業が「米国に現金を持ち帰り、米国で活用する(雇用を産み出す)場合は、一度だけ税率を10パーセントに引き下げる」とおい提案をしています。
 
 今回の記事は、こうした発言は、ポピュリスト(大衆主義者)の票集めの提案と片付けるのは簡単だが、こうした米企業の利益を還流させる議論を主流にすべきだと解説しています。
 
 本質的には、米国の法人税をグローバルな水準(例えば25パーセント)に引き下げる一方、税の抜け道をふさぐ包括的な改革案を進めるのが王道と伝えます。しかし、トランプさんのような過激な方の主張が大衆受けするのをみて、米国に利益を還流させるための措置として、税率を10パーセントに一度だけ下げることは、今の悲惨な状況よりはましと、提案しています。
 
 米国の根幹にある根本的な大問題をどのように解決するのか、米国は対応できるのでしょうか。深い悩みです。米国での貧富の格差拡大が、現在のトランプさんの快進撃を産んでいるのですから・・。

東京都北区にある旧古河庭園では、ソメイヨシノの花はかなり終焉を迎えています

2016年04月11日 | 季節の移ろい
 東京都北区西ケ原にある都立庭園の旧古河庭園にサクラの花を見に行って来ました。

 有名な2階建ての洋館の下側のなだらかな斜面の下には、心字池を中心とする日本庭園が広がっています。

 石造りの洋館の裏側の階段の下から見上げる2階建ての洋館です。洋館の裏側は南向きで、陽が良く当たります。



 洋館の西側(画像の向かって左側)には、大きなソメイヨシノ(染井吉野)の木が植えられています。そ花はかなり散って、葉桜になりつつあります。



 洋館2階の南側の窓から、満開のソメイヨシノの花が見えるように工夫されているようです。

 この洋館の南側を見上げる斜面の一番上側の部分は、ツツジが並んでいます。例年にない暖かい春のために、ツツジの一部は花を咲かせ、葉の緑色とのまだら模様になっています。



 このツツジの斜面の下側には、有名はバラ園がありますが、まだ蕾を膨らませ始めたところです。バラの開花は5月初めのようです。

 その西洋庭園を形作るバラ園の下側は、心字池を中心とした築山の小山を組み合わせた日本庭園が広がります。和洋折衷のお庭です。



 庭園の下側部分は、日本のお庭です。京都市の庭師の小川治兵衛(通称は植治)の作品です。

 日本庭園は、秋の紅葉時を意識して、カエデ(「モミジ」という木は植物分類上はありません)が多数、植えられています。そのカエデが新芽を伸ばし、新緑が美しいです。



 日本庭園の多くで、緑色の美しいコケで覆われた地面を見ました。これだけ、コケが美しい日本庭園は最近は少ないです。

 築山などの高低のある日本庭園の中で咲くシャガの花です。



 スミレ(名前は不明)も所々で咲いています。

 日本庭園の中に植えられたヤマザクラの木は、もう大部分が葉桜でした。

 案内の方によると、例年はソメイヨシノの花が散り始めても、ヤマザクラの花が代わって咲き始めるのだそうですが、今年は花が散ってしまったとのお話でした。

 日本庭園を見下ろす展望台付近で咲いているヤマザクラの木です。この木が一番、まだ花を咲かせています。



 2階建ての洋館の東側にある西洋庭園の中では現在、チューリップが花を咲かせています。



 チューリップは、花期をいくらか過ぎた様子です。

 今回、訪れた旧古河庭園は、元々は明治の元勲の陸奥宗光の邸宅でしたが、陸奥宗光の次男が古河家の養子になり、これを機会に古河家の所有に切り替わりました。