ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県の志賀高原の四十八池湿原はワタスゲなどが咲いています

2011年07月18日 | 旅行
 長野県山ノ内町の志賀高原の硯川(すずりかわ)地区から入る四十八池湿原も、高山植物の宝庫です。志賀高原は全体が高山植物の宝庫ですが、湿原の高山植物を手軽に観察できるのは、四十八池湿原です。

 前山リフトで渋池近くまで上がります。標高2305メートルの横手山が遠くに見える草原から歩き始めます。すぐに、ワタスゲなどの花が池の端に咲いている渋池です。



 湖面に周囲が映ってきれいです。遠くの横手山山頂に少し霧がかかっています。

 鉢山を周回する山道は、針葉樹の森の中なのでひんやりして涼しいです。どの針葉樹も冬の大雪によって傷ついています。折れている木もあります。日本の冬の厳しさが伝わります。

 その針葉樹とダテカンバが混じり合った森の中で、野鳥がよく鳴いています。ウグイス、ビンズイ、ウソ、ミソサザイなどが鳴いています。森が深く、枝が茂っていて、野鳥の姿はほとんど見えません。

 山道の途中で、マルバイチヤクソウの群生地がありました。



 山道を歩くトレッキングの方々は先を急ぐためか、イチヤクソウには興味を示しません。

 歩き始めて、約1時間で四十八池湿原に到着します。志賀山の山麓に広がる、標高1800メートルにある湿原です。



 開けた空間の湿原には多数の池(池溏=ちとう)があり、ワタスゲやアヤメなどが咲いています。



 池の端にはモウセンゴケが生えています。ほんのわずかですが、まだミズバショウも咲いていました。キンコウカもあちこちに咲いています。マルバダケブキの蕾が膨らみ、もうすぐ咲きそうです。

 四十八池湿原の奥にある志賀山神社の鳥居近くにある休憩所で休んでいると、ギャーギャーと鳴く野鳥が枯れ木に留まりました。ホシガラスです。



 お腹の“星”の模様がよく見えます。休憩所で休んでいる方たちは、普通のカラスが来たと思ったのか、ほとんど関心を示しません。もったいない話です。このホシガラスは、周囲の針葉樹の中を飛び回り、しばらく鳴いていました。

 四十八池湿原には、平和で安らかな時間が流れていました。7月下旬になると、さらにいろいろな高山植物が咲き始めます。また、時期を変えて訪れてみたい場所です。