ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長寿テレビ番組「世界の車窓から」のCD-ROMを捨てることにしました

2011年07月15日 | 日記
 富士通系提供の番組「世界の車窓から」はテレビ朝日で午後11時ぐらいから放送されている長寿番組です。今でも、何となく見てしまう親しみのもてる番組です。

 3月11日午後に起こった東日本大震災の際に出た多少の被害物を片づけている際に、場所を取っているCD-ROM「世界の車窓から」の「イタリア編」「イギリス編」「中国編」など10数本も一緒に処分することにしました。



 この一連のCD-ROMの再生条件が、OS(基本ソフトウエア)としてWindows95とされているからです。



 さすがにOSがWindows95のパソコンは1台も残っていません。試しに、OSがWindowsXPやWindowsVISTAを搭載しているパソコンで再生してみたのですが、あまりうまく行きませんでした。

 このCD-ROM「世界の車窓から」発売時の再生ソフトウエアは、米アップル社のQuick Time 2.0 for Windowsです。この当時はパソコンにCD-ROMドライブが装備されるようになり、動画再生がソフトウエアで再生できるようになったころでした。書店にCD-ROM作品のコーナーができ、いくつかはヒット商品になったころです。

 今回驚いたのは、本体定価が6600円から6800円と意外と高いことでした。しかも、消費税の導入によって、途中から税込み価格表示になっています。これらの一連のCD-ROM作品は、1990年代後半に、動画に音声などを組み合わせた“マルチメディア”作品として制作されたものです。いくつかの有力な編集プロダクションが参入しました。CD-ROM「世界の車窓から」作品は、企画・制作が富士通、制作協力がテレビ朝日で、多くの制作スタッフが参加しています。

 CD-ROMドライブが標準装備された“マルチメディア”対応のパソコンの登場によって、パソコンのソフトウエアをCD-ROMでインストールできるようになり、「便利になった」と思ったことを思い出します。それまでは、フロッピーディスク(FD)を10枚ぐらい、次々と入れ替えてインストールしていたからです。パソコンが本格普及し、なんとか自分のお小遣いで自分用のパソコンを購入できるようになった時代のお話です。

 現在のように、インターネットのWebサイトからソフトウエアをインストールできる時代が来るとは、当時は夢にも思いませんでした。ここ30年間の変化は、なかなか急進的で先端的だったと、改めて思いました。無料動画サイトのYouTube(YouTube, LLC) の動画などは本当の“マルチメディア”をタイムリーに実現しています。技術の進歩の速さに驚かされます。