ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県の池の平湿原を囲む尾根沿いではコマクサが多数咲いています

2011年07月04日 | 旅行
 長野県東御市(とうみし)の標高約2000メートルの高所に広がる池の平湿原を囲む三方ケ峰などの尾根沿いではコマクサなどの高山植物が咲いています。

 池の平湿原は周囲を尾根に囲まれた火山原の湿原です。尾根沿いは多彩な植生が展開し、山頂部分のガレ場では、“高山植物の女王”と呼ばれるコマクサの集落があります。コマクサはちょうど開花期でした。霧が流れる中を、健気な感じで咲いています。





 コマクサの盗掘を防ぐために、柵で保護しています。記憶では、10年数前に、コマクサが自生していた山頂部のガレ場に保護用の柵を立て、コマクサを保護し始めました。当時は、コマクサの数はかなり少なかったのですが、現在は順調に増えてガレ場一面に咲いています。ガレ場という栄養分が少ない厳しい環境に耐えて咲くコマクサはたいした野草です。ガレ場は斜度がきつく、崖の先の視界には東御市の街並みの一部が見えます。

 尾根沿いの草原部分に、カラマツソウのお花畑もありました。





 カラマツソウは草原部分に点々と咲いているものを見たことがありましたが、カラマツソウが一面に咲いているのを見るのは、初めてです。

 同様に、野アヤメが群生してる草原の部分もありました。

 池の平湿原を囲む尾根沿いの山道はアップダウンが激しく、結構ハードな山歩きです。きつい斜面を登っていると、山道のすぐ側の木の上にホシガラスが留まりました。高山の針葉樹林などに住む野鳥です。



 不運なことに、霧が濃く、しかも逆光です。ホシガラスの胸部・お腹の白と黒のまだら模様が少し見えます。実は、以前にもこの近くでホシガラスを見かけたことがあります。

 野鳥観察のグループの方から「ルリビタキが鳴いている」と教えていただいたのですが、残念ながら遭遇しませんでした。

 ヤナギランは順調に大きくなっていました。盛夏には、ヤナギヤンなどの高山植物が主役を務めます。刻々と変わる季節を感じるために、盛夏にまた来たいと思いました。エアコンの冷房の設定温度が摂氏28度の今夏は、可能であれば高原で過ごしたいと思います。