ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県立科町の蓼科御泉水自然園でミソサザイに出会いました

2011年07月10日 | 旅行
 長野県立科町の標高約1830メートルの高所にある蓼科御泉水自然園(たてしなごせんすいしぜんえん)に行ってきました。長野県が明治100年記念事業の一環として設けた自然観察園です。気象庁が関東甲信越地方は7月9日に梅雨明けした模様と発表し、当面は蒸し暑い日が続くとの天気予報が出ているために、涼しさを求めて行ってきました。

 この自然園は、標高2530メートルの蓼科山の中腹に広がっています。



 日本百名山の一つでである蓼科山は、頂上部分が独特のなだらかな形が特徴です。八ヶ岳連峰の最北端に位置しています。

 御泉水自然園の針葉樹の森の中では現在、レンゲツツジの花が咲き終わり、ハクサンシャクナゲの花はまだ蕾です。コバイケイソウが最盛期を少し過ぎた感じでした。野アヤメが草むらでよく咲いています。

 背の高い針葉樹のてっぺんで、ビンズイがさえずっています。



 森陰のすぐ側でも野鳥の鳴き声がするのですが、木立の奥で鳴いているため、野鳥の姿は見えません。

 御泉水自然園の中では、比較的よく整備された御泉水周路付近を一周してから、野鳥が多いといわれている天然カラマツ林の中にある「小鳥の径」に向かいました。その先にある蓼仙の滝(りょうせんのたき)が目標です。

 天然カラマツ林の中に整備された、かなりの斜度の山道を約800メートル歩きました。ホトトギスやウグイスの鳴き声がよく聞こえるのですが、野鳥の姿は見えませんでした。蓼仙の滝は深山のおもむきのある崖にありました。



 急な下りを歩いたため、乱れた呼吸を整えていると、滝の上の枯れ木に褐色のミソサザイが留まり、小さな身体をふるわせて甲高い声で鳴き続けます。





 ものすごい声量です。少し逆光なので、シルエット状態で写っています。その後、滝の側の崖にも降りたのですが、薄暗い場所を素早く動くために、撮影できませんでした(実は、荒船高原の水場でもよく鳴いているのですが、姿はなかなか撮影できません)。

 この野鳥の径には、コルリやルリビタキも姿を見せると説明されているのですが、残念ながら出会えませんでした。登りは距離は長い迂回路を時間をかけて登りました。気ままな自然探索を楽しみました。

 御泉水自然園ビジターセンターの駐車場のいくらか上側には、蓼科山に登るトレッキングの方々が駐めた自動車が並んでいます。多くのトレッキングの方が数時間かけて頂上を目指しているようです。本格的な登山装備をかついだ方々が出発していきます。年配の方が多い印象を持ちました。年配の方がは元気一杯です。