ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県東御市の池の平湿原ではハクサンチドリなどが咲いています

2011年07月03日 | 旅行
 長野県東御市(とうみし)の北側の山中にある池の平湿原はハクサンチドリなどの高山植物が咲いています。湯の丸高原の近くにある池の平湿原は、三方ケ峰(さんぽうがみね)の火口にできた湿原です。池の平湿原は標高が約2000メートルもあり、多彩な高山植物が次々と咲くことで知られています。

 池の平湿原の南西部分には「開放口」と名付けられた急な崖で、上昇気流に乗って霧が立ち上ってきます。



 濃霧と青空の切り替えが激しい日でした。7月の高山植物の主役の一つはハクサンチドリです。



 やや濃い目の赤紫色と少し薄い色のものが混じっています。ハクサンチドリは湿原の中だけでなく、湿原を囲む三方ケ峰の尾根沿いの草原部分などでも咲いていました。

 7月初めのため、湿原よりは湿原を囲む尾根沿いの方がいろいろな高山植物が咲いていました。標高が少し高い分、季節の進み方が早いようです。

 森の中の木陰の湿り気がある場所では、ゴゼンタチバナの花がたくさん咲いています。



 ゴゼンタチバナは清楚な白色の花なので目立ちます。その近くには、やはり白い色のマイズルソウの花も多数咲いていました。ツマトリソウの花もあちこちに咲いています。



 ツマトリソウの白い花も清楚できれいです。

 今回初めて見たのは、ミヤマハンショウズル(深山半鐘蔓)の花です。濃い赤紫色の花が目立ちます。この花はキンポウゲ科のつる性の野草で、低木に絡んで咲いています。最初は、見た目からユリ科の花ではないかと思いましたが、調べてみたらキンポウゲ科でした。



 今回、湿原や尾根沿いで一番多く鳴いていた野鳥は、ビンズイです。高山に住む野鳥です。



 ヒバリに似たような、ビンズイの鳴き声のがあちこちから聞こえます。時々、上空から鳴きながら、木の上部に舞い降りて来ます。

 高原にカッコウの声が響き渡ることは、今回はほとんどありませんでした。また、ウソが木立の上で鳴いていたのですが、残念ながらうまく撮影できませんでした。

 池の平湿原の近くにある、湯の丸山の山肌に広がる湯の丸高原は、レンゲツツジが見ごろを迎えています。このレンゲツツジの群生地は天然記念物に指定されています。高原は盛夏に向けて、高山植物が次々と咲き、季節を進めています。