まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『母をお願い』子供は皆、親不孝ってことで・・・

2017-04-10 20:13:19 | その他の国の作家
엄마를 부탁해 (PLEASE LOOK AFTER MOM) 
2008年 申 京淑(シン・ギョンスク)

韓国ドラマとK-POP好きでありながら、韓国の作家の本は1冊も読んだことがなかったです。
だって本屋さんに行くと、ドラマの原作か脚本、続編しか見かけなかったから…
で、表紙の美しさに惹かれ、ドラマの原作本じゃなさそうだし、と購入してみました。
(実際にドラマ化・映画化されているかどうかはわかりません)

なんか、痛々しい物語だったなぁ…

故郷から誕生祝のために上京した年老いたオンマ(お母さん)が、ソウル駅で父親とはぐれ
行方不明になってしまって1週間経ったところから物語が始まります。

ソウルに暮らしている三男二女の子供たちは、新聞広告を出したり、ビラを配ったり
必死になってオンマを探すわけなんだけど、いっこうに見つかりません。

この物語は五つの章に分かれています。

第一章は作家になった長女ジホニがメイン、第二章は長男ヒョンチョリ
第三章は夫である父親が、それぞれオンマのことを回想します。

このオンマが本当に働き者でキレイ好きで料理上手、家族を大事にし
親戚や近所の人に好かれていて言うことなし!なのね。

一方父親は、酒飲みですぐ家を出て行っちゃうし、女は連れ込むし
オンマには優しくなくて… という、遊び人タイプ。
貧しい家系を助けるというより支えるために、オンマは苦労のし通しでした。

そんな人生を送ってきたオンマが、子供たちが立派になってお金の苦労は無くなったのに
脳の病気になり、足取りもおぼつかなくなってきたところで行方不明に…

子供たちも夫である父親も、オンマがどれだけ自分たちに尽してくれたか
どれだけ苦労をかけたかを思い出し、近頃のオンマに対する態度を反省します。

わかるんだけどさぁ…
誰しも母親の大切さとか母親への恩を忘れがちになるじゃない?
いなくなってからそのことに気づくというパターン。
それが、これでもか! これでもか!! という感じで描かれていて、少し疲れちゃった…

第四章、ほぼ1年近く経った頃、オンマが、三人の子の母になっている次女の前に
やっと姿を現します。
ああ、しかし、その姿は…

わたしには、いなくなった母親も、探し続けている父親と子供たちも哀れにしか思えない
ラストだったんだけどな… どういうふうに感じるのが正解なんだろう?

妻や母親が元気なうちに孝行しなさい、ということなんだろうか?
それとも、こういう人生でも、妻・母親として生きることが幸せだということか?

よく韓国は儒教の国だから、祖父母や両親を敬い大事にすると聞きますよね?
韓国ドラマでもそういうシーンが多くて、うちの姑なんかはそれが羨ましい〜っと
いつも言ってます(すみませんね、従順な嫁でなくて…)

だからこの物語の子供たちも、わたしにはすごく親孝行に思えます。
毎年誕生日にはお祝いに故郷に帰ったり、ソウルの料理店に招いたりしてるし
立派になって毎月仕送りをしたり実家を改築したり、まめに電話をかけたりしています。
父親はおおいに悔やんでいただくとして、子供たちは何も反省する点はないんじゃないのか?

それなのに、まだまだ母の愛に報いるべきだった… と考える子供たち。
でも、そういうものかもしれませんね。
母親は子供がいくつになっても、まず第一に気にかけてくれているものだけど
子供はそうじゃないものね… どうしても親は後回しになっちゃう。

わたしなんて、なんという親不孝者なんでしょう… そして鬼嫁なんでしょう。
すごく反省させられてしまいました。

お母さんをだいじにしていますか?
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとことドラマコーナー
とんでもないものが始まったものです! 『やすらぎの郷』!! へいちゃんとルリルリが共演するってんで見てみたら
このドラマはいったいどこへ向かうのか気になって録画予約しちゃったよ!!! シルバータイムっていう枠らしい…
 

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