まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『アルプスの山の娘』ハイジです!もちろん

2009-04-10 01:35:51 | その他の国の作家
HEIDI 
1881年 ヨハンナ・スピリ

私の年頃だと「口笛はなっぜ~ 」で始まるアニメ『アルプスの少女ハイジ』で
あらすじは分かってるのですが、活字のハイジはどんな感じでしょう? と思い
読んでみることにしました。

訳(野上弥生子氏)によるところが大きいのかもしれませんが、子供に聞かせるような
やさしく丁寧な文面と、旧仮名づかいの難しい字面がミスマッチで愉快でした。
(この本の中では、ハイジはハイヂになっています)

カルピス劇場の『アルプスの少女ハイジ』はかなり原作に忠実にアニメ化していまして
厚着をしたハイジの登場から屋根裏でのベッド作りに始まり、フランクフルトで
おばあさんの白パンを隠したり、クララが山にやって来て元気になるところまで
ほとんど原作のとおりです。

読んでいるうちにハイジやおじいさんのみならず、セバスチャンやチネッテにいたるまで
鮮明に “ あの顔が ” よみがえってきました。 目頭が熱いです。
だけど何かが足りない…
おお、ヨーゼフ  ヨーゼフがいませんよ

なにからなにまで同じだとヨーゼフの不在が気になってしかたがありません。
山羊のユキちゃんもいるというのに…
ヨーゼフがいないということは、クララが立てるようになったいきさつも
違うということです。
たぶんドラマティックな効果を狙ってヨーゼフを登場させたんでしょうね。

以前『家なき娘』の時にも書いたような気がするのですが、子供の読む本だと思って
侮ってはなりませんね。
あらすじも概ね知っているというのに(あるいは知っていたからこそかもしれませんが)
わくわくしながら一気に読んでしまいました。

実はアニメのラストがどうだったか思い出せないのですが、アルムおじいさんは
自分の老い先が長くないと思い(75歳くらいかと思われる)、ハイジの行く末を案じて
ゼーゼマンさんに将来を託します。
ラストでは将来ハイジの保護者になるドクトルが、山の麓に3人で暮らすための家を
リフォームしてたりするのですが…
子供にもちゃんと “ 死 ” を意識させようということでしょうか?
おじいさん、まだまだ元気そうなんですけど。

ハイジの将来は安泰として、ペーターが心配です。
怠け者すぎるでしょ… それにハイジべったりというのも困りものです。
将来ハイジに好きな人ができたらどうするんでしょうね?
なんて、いらない心配までしてしまいました。
(たしかふたりのその後を描いた映画があったような気がします。観たくないが)

少女時代に読んだけど『赤毛のアン』とか『若草物語』なんかをまた読んでみようかね。

アルプスの山の娘―ハイヂ 岩波書店


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