万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

誕生日に思う

2011年04月07日 | Weblog
              
              境内に咲いたタンポポ


 万福寺ではお釈迦さまの降誕を祝う「花まつり」を昨日行いました。本当は明日8日です。今日は親鸞聖人のご師匠さまの法然

聖人の誕生日に当たります。1133(長承2)年、岡山の美作稲岡莊にご誕生になられました。実は私(住職)も今日が誕生日

なのです。1942(昭和17)年の深夜23時過ぎであったと聞きました。父は8日にすればお釈迦さまと、7日に届ければ法

然聖人と同じになると少し迷ったそうですがそのまま7日を届けたのだと語ってくれました。3年後の昭和20年8月6日、広島

の中学に進学していた私の兄綜智は原爆を被爆して翌7日に死去しました。そのようなことがあって私の誕生日の4月7日は兄の

月命日となり私の記憶では誕生祝いと云うようなことは無縁となっていました。

 今日で私は69才となりました。後戻りは出来ません、進むばかりです。進む道すがら多くの人に出遇い、様々な事象に遭遇し

ては一喜一憂し、遅れ遅れてお念仏にもようされるようなお恥ずかしい日々です。この頃、余命と云うようなことを時々考えるよ

うになりました。

 昨日の花まつりには今年も私を69年前に取り上げて下さった産婆(助産婦)さんの長尾春子さんが車椅子に乗ってお参り下さ

いました。今夏で101才になられるのです。それまでだと余命とはまだ云えませんが・・・。一日一日を大切に愛おしんで生き

ていきたいと思っています。


                                    
                                    利休梅(りきゅうばい)
コメント (3)
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