万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

三月の法語

2010年03月04日 | Weblog
法語カレンダー3月のお言葉は前月に続いて親鸞聖人の著された「唯信鈔文意」(ゆいしんしょうもんい)からのお言葉です。

 信はうたがいなきこころなり

親鸞聖人が聖覚法印の「唯信鈔」(ゆいしんしょう)と云うタイトルについて一字一字を深いご解釈を噛み砕き噛み砕いて述べて下さってあります。
 そのご文を掲げておきます。

 「唯信鈔」といふは、「唯」はただこのひとつといふ、ふたつならぶことをきらふことばなり。
「信」はうたがひなきこころなり。すなはちこれ真實の信心なり。虚仮(こけ)はなれたるこころなり。虚はむなしといふ、仮はかりなるといふことなり、虚は実ならぬをいふ、仮は真ならぬをいふなり。本願他力をたのみて自力をはなれたる、これを「唯信」(ゆいしん)といふ。
「鈔」はすぐれたることをぬきだしあつむることばなり。
このゆゑに「唯信鈔」といふなり。
また「唯信」はこれこの他力の信心のほかに余のことならは(ば)ずとなり、すなはち本弘誓願なるがゆゑなり。(註釈判聖典P699)

 くり返しくり返し声に出して拝読しますと有難く身にしみ入る心地がいたします。

 画像の徳力さんの版画は京都から眺めた比叡山の遠望図となっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする