万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

亀山寮の堂宮技能者集団

2006年12月29日 | Weblog
 27日の夜半より大風が吹き始め、28日も終日荒れ模様であった。
冬の風であるから体感温度は相当冷たく感じられた。その風の吹きすさ
ぶ中を10人の大工さん達は大屋根に上がって今年最後の仕事をしてい
た。
 午後からは現場を奇麗に掃除し、屋根を覆っているシートの養生をし
て午後5時過ぎに2台の車に分乗して岐阜へと帰っていった。
 聞けば10人の内7人は会社の寮に居るとのこと。自宅からの先輩格の
職人達も寮の出身者なのである。成程と思う。仕事中の命令系統と云う縦
のラインと協力仕合うと云うチームワークの良さ、おまけに行動の迅速さ
に何時も驚いて見ていたが、これは何年もの寮生活によって培われてきた
ものであろう。今建ちつつある万福寺本堂は亀山寮の平均年齢が20代と
云う堂宮大工集団によっているのである。このことは私見で云えば万福寺
の本堂改築工事は非常に画期的な造営になったと感じている。このような
システムによって技能者を育成し、伝統的な堂宮の建築を手がけて来られ
た亀山義比古氏に甚深の敬意を表したいと思う。
 写真の前列中央がこの新築本堂の用材に墨付けをした脇棟梁の室伏さん
(30才)。この10人の大工さん達が柱や梁を組み上げて本堂を建ち上
げて来たのである。溌剌とした息吹と情熱がこもっているように感じられ
て来る。
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