万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

1月17日の朝

2011年01月17日 | Weblog


 今冬一番の寒い朝、幸いに降雪は見られなかったものゝ境内に出てみると全てが凍てついていました。

画像は手水舎の龍吐の滴る水が凍って氷柱となっています。今朝相当に冷え込んだものゝようです。

 全国豪雪や凍結で大変なことです。こうゆう時は必要以外は動かないのに限ります。皆さまご用心下さい。

 16年前の今朝阪神大震災が起こった朝でした。早16年も歳月が経ちました。矢張り寒い朝でした・・・。

西宮市西福寺ご住職豊原大成先生は大震災でご家族全員(御尊父、奥様、ご息女)を失われました。大成先生は本願寺の総務

と云う重職にあられ、京都でしたから難を免れられたのです。しかし、大寺に一瞬にして一人になってしまわれたのです。

 その大成先生の数ヶ月後に創られた詩「希望の窓」」はシンシンと胸をうちます。

   悲しみの記憶は
   襖の向こう側にある
   悲しみの襖は閉めておこう
   そして辛くとも
   希望の窓を開け
   遙か未来を見晴るかそう
   悲しみの襖は
   時々そっと開ければよい
            (1/18朝日新聞記事より)

                 

 凍てついた境内に寒さをものともせず一杯蕾をつけて楽しそうにコーラスを歌っているような椿の木が目につきました。小さな

うす桃色をした花です。名札を失ってしまって花名が不詳なのですが、図鑑を見ると「八重侘助」ではないかと思います。

 寒椿で厳寒の中に平気に咲き誇る椿です。「霊鑑寺散り椿」とも呼ばれている名花のようです。

八重咲きで侘助と呼ばれているのはこの椿だけではないかと思いますが、小さな蕾がほころんだ時の様に侘びた美が感じられるか

らなのでしょう。玄関などに一輪挿していると来客の目にしばしばとまるようで、しばしばお尋ねがあります。
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