SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「神様のパズル」

2008年06月13日 | 映画(カ行)
 なかなか面白そうなテーマと配役、と期待して見に行った。

 科学的なテーマをどう見せてくれるのかも興味があった。その部分に関しては割に分かりやすく表現されていたように思う。

 双子兄弟のインドパートと日本パートも微妙にシンクロしてきて映画のテンションも上がるかに見えた。が、これは結局、二つの場所で起こる別々の物語にすぎなかった。

 後半、マッドサイエンティスト映画かと思わせる展開になってくるが、ちょっと意外なはずし方で肩透かしを食う。クライマックス(のはず)の嵐の中の出来事がリアリティに欠けていて、ファンタジーだからこれでいいというものでもないだろう。

 あらかじめあのシチュエーションを想定して家からギターを持って飛び出し、そこに相手がいるかどうかも分からないのに鉄塔の上から飛び降りて屋根を突き破り第9を弾こうと決めていたのか?
 だいたい大嵐の中で、びしょ濡れで米の形を保てない状況の寿司を汚い手で差し出されて、食べる気になるのか?

 それまで積み上げて生きたこの映画の良い部分がここで一気に破壊され、白けてしまった。

 これがビッグバンなのか?