最初から最後までハイテンションの、愛すべきミュージカル。
60年代ファッションでタイトルデザインまで統一されている。歌も踊りも美しく楽しい。久々にサントラが欲しくなる作品だ。
ストーリーや設定のリアルさに関してはやや甘さを残すが、のりのりのミュージカルでそんなことは言っていられない。むしろ人種差別という深刻なテーマを堂々と取り上げていることを評価すべきだろう。
ただヒロインにとっては、自分がデブでテレビ局に差別されることとそう違わないレベルの問題のようだ。だから逆に、同じ立場の者として憤慨し、積極的な行動に出ているわけだけど。
主役を若く無名の新人ニッキー・ブロンスキーに譲って、豪華共演陣が脇を固め、喉も披露してくれる。
それにしても本作最大の功績はジョン・トラボルタを母親に配役したことにあるだろう。思いついた人は偉い。敬意を表したい。
もっとも、舞台が先にあった本作は88年にはジョン・ウォーターズ脚本・監督で一度映画化されており、その時の母親役ディヴァイン(男優)のイメージを下敷きに、かつそれに対向できるという条件で配役がイメージされたと思われる。
ちなみにディヴァインは88年のインディペンデント・スピリット賞で助演男優賞にノミネートされているが、本作のジョン・トラボルタもアカデミー賞レースに期待が持てそうだ。
60年代ファッションでタイトルデザインまで統一されている。歌も踊りも美しく楽しい。久々にサントラが欲しくなる作品だ。
ストーリーや設定のリアルさに関してはやや甘さを残すが、のりのりのミュージカルでそんなことは言っていられない。むしろ人種差別という深刻なテーマを堂々と取り上げていることを評価すべきだろう。
ただヒロインにとっては、自分がデブでテレビ局に差別されることとそう違わないレベルの問題のようだ。だから逆に、同じ立場の者として憤慨し、積極的な行動に出ているわけだけど。
主役を若く無名の新人ニッキー・ブロンスキーに譲って、豪華共演陣が脇を固め、喉も披露してくれる。
それにしても本作最大の功績はジョン・トラボルタを母親に配役したことにあるだろう。思いついた人は偉い。敬意を表したい。
もっとも、舞台が先にあった本作は88年にはジョン・ウォーターズ脚本・監督で一度映画化されており、その時の母親役ディヴァイン(男優)のイメージを下敷きに、かつそれに対向できるという条件で配役がイメージされたと思われる。
ちなみにディヴァインは88年のインディペンデント・スピリット賞で助演男優賞にノミネートされているが、本作のジョン・トラボルタもアカデミー賞レースに期待が持てそうだ。