敬虔で清らかな作品だ。その分エンタテイメント性は薄い。
「パッション」がその受難の現場を眼前で見せてくれたように、今度は神の子の誕生の場に観客を立ち合わせてくれる。
民の期待を一身に集めて、クリスマスの夜イエス・キリストが誕生する物語は誰でも知っているので、処女懐胎に対する身内の批判があっても、救い主誕生の予言に怯えるヘロデ王が幼児虐殺を実行しても、無事聖夜が到来することに疑問の余地は無い。
映画の中でも、何かあったら必ず神の使いが出てきて導いてくれる。そのため、虐殺隊がやってきても特にサスペンス演出は無く、淡々と追っ手を逃れてイエスは誕生する。
主役のマリアはニュージーランド映画「鯨の島の少女」でマオリ族の少女を演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズだ。どこかかつてのオリヴィア・ハッセーに似ている。
そういえばオリヴィアもフランコ・ゼフィレッリ監督の「ナザレのイエス」でマリアを演じている。
救世主の誕生を予感し現場を訪れる3賢人はコミカル・パートを受け持っている。
身ごもったマリアが「生まれてきたら自分で救世主だと言うのかしら?」と言っているのもおかしい。
カラー映像は色調が押さえられ、ほとんどモノクロームに近い。クリスマスを目前に少し純な気持ちになってみたい人にはお奨めだ。
「パッション」がその受難の現場を眼前で見せてくれたように、今度は神の子の誕生の場に観客を立ち合わせてくれる。
民の期待を一身に集めて、クリスマスの夜イエス・キリストが誕生する物語は誰でも知っているので、処女懐胎に対する身内の批判があっても、救い主誕生の予言に怯えるヘロデ王が幼児虐殺を実行しても、無事聖夜が到来することに疑問の余地は無い。
映画の中でも、何かあったら必ず神の使いが出てきて導いてくれる。そのため、虐殺隊がやってきても特にサスペンス演出は無く、淡々と追っ手を逃れてイエスは誕生する。
主役のマリアはニュージーランド映画「鯨の島の少女」でマオリ族の少女を演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズだ。どこかかつてのオリヴィア・ハッセーに似ている。
そういえばオリヴィアもフランコ・ゼフィレッリ監督の「ナザレのイエス」でマリアを演じている。
救世主の誕生を予感し現場を訪れる3賢人はコミカル・パートを受け持っている。
身ごもったマリアが「生まれてきたら自分で救世主だと言うのかしら?」と言っているのもおかしい。
カラー映像は色調が押さえられ、ほとんどモノクロームに近い。クリスマスを目前に少し純な気持ちになってみたい人にはお奨めだ。