またまた凄い映画が出て来た。娯楽として見るには重いが、良質な作品を求める目の肥えた観客が多いということか、大変な混雑だ。
西川美和監督は前作の「蛇イチゴ」に続き家族をテーマに描いている。ややコミカルな要素もあった前作に比べて、今回は兄弟の心の葛藤が一分の隙もない息詰まるような描写で迫ってくる。とくに兄役・香川照之の演技は圧巻。
面会室でのガラスを隔てた弟役オダギリジョーとの二人芝居は表情も台詞も心理の流れを表現し尽くして素晴らしいし、なにより、ほとんど完璧な間が長く張り詰めた緊迫のシーンを作り上げている。ここでは手持ちのカメラが「ゆれる」。
7年の経過が字幕で示された後、ややテンポが落ちるのが気になるがラストの微妙な邂逅の意味は観客の想像に任される。
必見の作品。将来、「名作」と呼ばれるだろう。
西川美和監督は前作の「蛇イチゴ」に続き家族をテーマに描いている。ややコミカルな要素もあった前作に比べて、今回は兄弟の心の葛藤が一分の隙もない息詰まるような描写で迫ってくる。とくに兄役・香川照之の演技は圧巻。
面会室でのガラスを隔てた弟役オダギリジョーとの二人芝居は表情も台詞も心理の流れを表現し尽くして素晴らしいし、なにより、ほとんど完璧な間が長く張り詰めた緊迫のシーンを作り上げている。ここでは手持ちのカメラが「ゆれる」。
7年の経過が字幕で示された後、ややテンポが落ちるのが気になるがラストの微妙な邂逅の意味は観客の想像に任される。
必見の作品。将来、「名作」と呼ばれるだろう。