SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

四月の雪 ~ もうすぐ「春の雪」

2005年09月27日 | 映画(サ行)
 ヨン様ファンでもなく、韓流ブームにもさしたる関心がない、
 だけど熱心な映画ファンとして鑑賞してきた。

 大変淡白な、それこそタイトルどおり春の淡雪のような気品のある作品。
 丁寧な描写で、じれったいほどに抑制された、
 まるで中学の英語の教科書のような会話が続く。

 このままではみんなが不幸になってしまうのではないか
 というところまで来て「春の雪」が舞う。
 そこからの描写は前半からは想像も出来ないほど大胆に省略され
 一気にエンディングへ向かう。
 よく見ていないと結局どうなったのか分からない人がいるかも知れない。

 出逢うべきだった二人が出逢うまでに
 随分遠回りをしてしまったということなのだ。

 波の音とラスト近くの雪の中の花の色が
 抑制された画面の中で変節のポイントになっている。

 「春の雪」の公開は今月末。