SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

リンダ リンダ リンダ

2005年09月21日 | 映画(ラ行、ワ行)
 高校学園祭の熱気を描いている。

 矢口監督の「ウォーター・ボーイズ」や「スイング・ガールズ」のようなテンションを期待するとやや事情が違う。むしろ不器用なくらいの「間」の感覚があって、それが自分の学生時代の時間感覚そのままであることに気付いてくる。メンバーに韓国人留学生を一人交えた違和感がそれに加わる。
 慣れ親しんだ映画のテンポで現実は進行していないのだ、ということを改めて分からせてくれる。

 不思議な夢のシーンがあるが、それをはさんで俄然面白くなってくる。雨の学園祭、迫る夕暮れ、そこだけにある熱狂、誰もがかつて確実にあった時間を確認するに違いない。