SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

ライフ・アクアティック

2005年09月26日 | 映画(ラ行、ワ行)
 日本にはあまりない型の、したがって間違いなく受けないであろうコメディ。間のコメディと言っても良いかもしれない。歌で言うとヘタウマの感覚で、全体があえてチープに見せるように組み立てられている。

 表現に対する独自のこだわりというのは多分すごいものがあるのだが、それを観客には脱力形のコメディとして見せるところに職人的な技がひそんでいるのかも知れない。一部熱烈なファン層や、ゆるい感じが好きな人にはたまらないだろう。

 しかし配役は豪華で、特に印象に残ったのはウィレム・デフォー。般若顔が今回はコメディのせいか猿顔に見える。そして意外や背丈の小さいこと。「プラトーン」や「スパイダーマン」からは想像できないチョコマカとした役作りで、日本でやるなら竹中直人かなあ、という感じ。